2024年4月25日木曜日

リフレッシュデイキャンプin三浦(4/13) ご報告

 4月13日(土)、横浜YMCAではウクライナの人びとのためのリフレッシュデイキャンプin三浦を行いました。今年もナチュラルコープ・ヨコハマと生産農家である嘉山農園のご協力により、いちご狩りを楽しみ、ウクライナ人同士の交流の時間を持ちました。

 参加者が横浜中央YMCAに集合し、貸し切りバスで嘉山農園に向かいました。嘉山農園の皆さんが温かく迎えてくださり、いちご狩りの流れを説明してくれました。ハウスに入り、参加者の皆さんはいちご狩りを体験し、甘いいちごを楽しみました。「この時期にここに来れて本当に良かった。この時期のいちごはとても甘く、中には野いちごのようないちごもある」との参加者の声がありました。終了後、希望者は予約しておいたいちごのお土産を購入し、おうちでも嘉山農園のいちごを楽しむことができました。

 

 いちご狩りの後、三浦YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジに着き、ピクニック、スモアズが始まりました。いつものように、ウクライナの人びとが集まり、おうちから持ってきたお弁当やおやつを一緒に食べたりしていました。日常のこと、大切なこと、子どものこと、日本での買い物についてなど、いろいろな話題が出て盛り上がりました。参加者たちは海に行って景色を楽しみ、子どもたちは自然の中で思い切り体を動かし、一緒にいろいろな遊びをしました。幸いにも天候に恵まれ、参加者の皆さんがのんびりして楽しい時間を過ごすことができました。




終了後、参加者の皆さんにビーツを配布しました。日本ではなかなか手に入らないビーツは、静岡の農家さんからのご厚意でいただいたものです。

ウクライナの皆さんは笑顔で受け取っていました。


 参加者の皆さんはいちご狩りを体験し、自然の中でリフレッシュすることができました。最も大切なことは、ウクライナ人同士でコミュニケーションをとり、一緒に時間を過ごせたことだと思います。心おきなくウクライナ語で話せることは一番のリフレッシュにつながることを実感しました。



 共催の生活協同組合ナチュラルコープヨコハマ、いちご狩りにご協力くださった嘉山農園の皆さまに感謝を申し上げます。


(ウクライナ支援担当 カテリーナ)


2024年4月10日水曜日

地球のことを考え、感じて、行動する日 アースデイの取り組み

横浜YMCAでは、事業を横断したスタッフにより構成されるタスクや委員会があります。2023年度末のSDGs委員会では、社会問題を啓発していくために、2024年度は「国際デー(国際機関によって定められた記念日)」に関するポスターを定期的に製作・発信していくことが話し合われました。

4月は22日の国際マザー・アースデイをピックアップし、アジア・太平洋YMCA同盟(APAY)が発信している 気候変動アクション キャンペーン 2024と連帯して地球のことを考え、感じて、行動することを呼びかけています。


                             

アースデイを機に日常のどんな行動が気候変動アクションにつながるか、一緒に考えてみませんか?

                                                                                                 (横浜YMCA SDGs委員会)

#EarthHour2Earthday

#YMCA_ClimateDefenders

#Change4Climate




ウクライナの皆さまと富士山YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジを訪問

3月31日に横浜市で生活するウクライナの皆さま48名が、25名のロータリーと皆さまと一緒に、富士山YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジを訪れました。

国際ロータリー第2590地区では、ウクライナ支援の継続を活動として掲げており、日本で暮らすウクライナの人びとの支援として、今回のリフレッシュ企画を実施くださいました。


当日は3月と思えないほど暖かく、大きな富士山がくっきりと見えました。

富士山YMCAに集まったリーダーたちが準備してくれた、日本式のバーベキューや富士宮焼きそばをいただきました。特にマグロのテールステーキは焼き上がりを待ちきれないほどの人気でした。



おしゃべりを楽しむ人、散策する人、木陰で寝転ぶ人、凧揚げやフリスビーを楽しむ人、広い敷地のなかで、みんなが思い思いに時間を過ごしました。

「富士山を眺めながら、ウクライナの仲間たち、そしてたくさんの日本の人たちとの素晴らしい一日でした。ウクライナ情勢に関するストレスと、悪いニュースから、心と身体をリセットすることができました。」

雄大な富士山に見守られた穏やかなイースターとなりました。

ご支援くださった国際ロータリー第2590地区の皆様に、心より感謝申し上げます。




入学おめでとう応援隊に参加しました

今年も4月初めの日曜日、各地の朝鮮初級学校(小学校)にて入学式が行われました。「入学おめでとう応援隊」では、横浜朝鮮初級学校、川崎朝鮮初級学校、南武朝鮮初級学校の各学校の入学式において、入学する子どもたちを大きな拍手と笑顔で見守り、お祝いしています。毎年、横浜YMCAからも応援隊の活動に参加し、今年も子どもたちに「チュッカハムニダ(おめでとう)!」」と声をかけ、小学校生活のはじまりを笑顔でで応援しました。


「入学おめでとう応援隊」はさまざまな支援団体や個人の方がボランティアとして参加しています。今回は横浜朝鮮初級学校には22名、川崎朝鮮初級学校には9名、南武朝鮮初級学校には10名の応援隊が参加しました。

新入学・新入園の子どもたちは、うれしそうに登校し、ご両親やおじいちゃん・おばあちゃんも一緒に参列しました。今年は天気にも恵まれ、満開の桜のもと、在校生や保護者の皆さまの温かい歓迎とともに入学式が執り行われました。


国際情勢によって朝鮮学校に通う子どもたちに嫌がらせや心無い言動がなされることがありますが、子どもたちが安心して学び、成長する機会は誰にも妨げられるものではありません。子どもの笑顔を守ることを大切にしたいという想いから、横浜YMCAでは毎年「入学おめでとう応援隊」の活動への参加を呼び掛けています。応援隊の活動が未来の平和を紡ぎ出すことにつながりますように。

(国際・地域事業)


2024年4月5日金曜日

横浜YMCA/横浜YWCA 合同イースター早天礼拝

3月31日午前7時30分から、横浜YMCA/横浜YWCA合同イースター早天礼拝が横浜中央YMCAチャペルにて行われました。

奨励は、和寺悠佳氏(和泉短期大学チャプレン 児童福祉学科准教授)より「呼ぶ声が聞こえる」と題してメッセージをいただきました。ヨハネによる福音書20章11-18節からイエス様が私たちの罪を背負い、十字架にかけられ亡くなり、3日後に復活されたときのマグダラのマリアの心境を話されました。

横浜YWCAならびに横浜YMCAから参加した21人がともにイエス・キリストの復活を喜び、祝いました。

礼拝後には、横浜YWCA、横浜YMCAのそれぞれから近況報告がありました。






その後、有志により、横浜外国人墓地に眠る横浜YWCA、横浜YMCAにつながる草創期などに関わる方々の墓参を行いました。




(本部事務局)

2024年4月3日水曜日

ウクライナ支援 みどりクラブ 桜色のホットケーキづくり

4月2日に、2024年度第1回目の「みどりクラブ」を開催しました。桜のつぼみが咲き始める、暖かい陽気でした。

この日はトントン相撲を楽しんだほか、ウクライナの方が、3月末に開催された富士山YMCAを訪問するイベントの動画を作成してきてくれたため、皆で鑑賞し富士山YMCAでのリフレッシュした一日を振り返りました。

また、春休み中の子どもたちの参加もあり、お楽しみプログラムとして「桜色のホットケーキ」作りを行いました。あんこを挟んで桜もち風ホットケーキを作ったり、いちごジャムでスマイルを描いたり、独創性あふれるおいしいホットケーキができました。「いつもお世話になっているスタッフに」と、心を込めて作ってくれた子どももいました。



動画の鑑賞とホットケーキを楽しんだ後は、定番の体操タイムです。脳トレの要素も含んだ体操は、少し難しそうに取り組んでいましたが、子どもも大人も楽しそうに体を動かしていました。

多くの方の温かい気持ちに支えられて、ウクライナの人びとの地域の居場所として「みどりクラブ」は2024年度も活動を継続しています。                                                                                                                 (国際・地域)


【健康教育部】横浜YMCA健康教育事業 スタッフ研修

2024年度を迎えて横浜YMCA健康教育部のスタッフトレーニングが始まりました。

新人職員を迎え、新たな1年となります

4月2日(火)と4月3日(水)2日間にわたり全国YMCA共通のウエルネス資格の
取得を目指してアクアティックとジムナスティックに分かれて講義や実技を通して
学びを深めていきました。

2日(火)は、共通科目としてYMCA理解や対象理解、小集団理解、心肺蘇生法など
YMCAのスタッフ(リーダー)として必要な知識やスキルを学ぶ機会となりました。



心肺蘇生法では、「目の前の命を守ること」を意識していき、ダミー(デモ機)を
用いて、傷病者発見時から人の命を助ける一連の流れを確認し、実践していきました。




心肺蘇生法で最も重要な胸骨圧迫を正しい姿勢やスピード感で一人ひとり
万が一に備えて練習していきました。

3日(水)はアクアティックとジムナスティックに分かれて講義と実技を通して
それぞれのプログラムを運営することやプログラム中で指導していく上で大切な
知識や補助法、また子どもの前でお手本などを見せるためのスキルアップなど
スタッフ(リーダー)として求められている内容を集合研修の中で共有し学びを
深めていく、より磨いていくことができました。





初めてプログラムに参加する子どもからスキルアップを目指している子どもまでの
指導法やワッペン(評価)理解など確認する時間となりました。

2日間を通して学んだことを各拠点の指導者(リーダー)と確認をし、2024年度を
スタートしていきたいと思います。

各YMCAで、水泳・体操・新体操・チアダンス・サッカー・バスケ・空手・プレスクール・・・安心して楽しく過ごしてもらえるように、これからもトレーニングを積んでいき
ます。皆さんのご参加をお待ちしております。
4月6日(土)より各YMCAで年間プログラムがスタートされます。


横浜YMCA健康教育部一同

2024年4月2日火曜日

140 YEARS OF HISTORY Vol.1

横浜YMCAは2024年10月に創立140周年を迎えます。今月からは横浜YMCAの歴史や先達の働きを紹介します。

横浜YMCAは1884年横浜海岸教会の若い会員5人が主唱して「横浜基督教青年会」が誕生しました。『横浜YMCA百年史』によると1932年発行の「横浜市史稿」(神社・教会編)に「横浜基督教青年会」とあり、沿革として1881年頃に山手居留地47番に先志学校という英学塾があり、校長は宣教師ワイコフ(後の明治学院教頭)が務め、その寄宿舎内の塾生は所属教会のために良く働き、1884年海岸教会において会員木村喜太郎、北島増蔵、小幡傳明、八木紋次郎等の青年が主唱者となり、小規模の青年会を組織し、会長に共立女学校教師の熊野雄七(海岸教会長老)を推し、牧師稲垣信が指導にあたったとあります。このような背景をもとに海岸教会の若い信徒たちが核となって横浜YMCAが誕生しました。発足当初から演説会(講演会)を行っていました。1887年5月「基督教新聞」第200号には横浜基督教青年会員諸氏による演説会が開かれ3千余名の聴衆を集めたことが記載されています。創立当初から社会の課題を地域の人とともに考える歩みを大切にしていると感じます。

(「横浜YMCA百年史」参照)

演説会などが開かれた市内の集会所(1880年代)


愛→大切に

20年以上前、「ふるさとのイエス(山浦玄嗣 キリスト新聞社)」という本に出会った。山浦さんは大船渡市の開業医で「故郷岩手県気仙地方の言葉でイエス様の言葉を書きたい、それを故郷の仲間に聞かせたい」という思いから、④つの福音書を「ケセン語」に翻訳した。その取り組みがこの本で解説されている。翻訳と表現されるのは、日本語聖書の標準語を方言に変換したのではなく、ギリシャ語原典からケセン語翻訳への挑戦だったという点からだ。ひらがなでは表現できない発音に新しい表記や文字を創造し、自分たちの言葉で福音を伝えていく熱意を感じることができる。

総主事室に、東日本大震災の際に津波の被害にあった倉庫から譲り受けたケセン語聖書がある。水を吸って膨らんでいて被害を想起させる聖書、自分たちの言葉への翻訳に注いだ山浦さんの情熱を合わせて心静かに聖書に触れることができる。

このケセン語聖書で特に印象深いのは「愛」についての箇所だ。ケセン語には愛という言葉はなく、400年以上前のキリシタンたちが残した文書に用いられていた表現を参考に「愛(する)」を「大切に(する)」「大事に(する)」とした。

「大切に」「大事に」はイメージしやすく、伝えやすい。

2024年度の横浜YMCAの基本聖句は「知る力と見抜く力とを身に着けて、あなたがたの愛がますます豊かになり、本当に重要なことを見分けられるように。(フィリピの信徒への手紙1章9-10節)」である。自らの学習や行動によって、人を大切に思う心が豊かになることで、変化の大きい現代社会においてもYMCAがすべきこと、取り組むことにイエス・キリストの生き方に倣おうと集う会員の皆さまとともに歩んでいく。

(総主事 佐竹 博)