2020年3月23日月曜日

タイのYMCAパヤオセンターからマスクの贈り物


横浜YMCAとパートナーシップを結ぶタイのバンコクYMCAYMCAパヤオセンターから40個のマスクが届きました。




タイでは新型コロナウイルスの影響によってマスクが不足しているため、YMCAパヤオセンターのスタッフや子どもたちはマスクを手作りしています。同じくマスク不足の日本の状況を聞き、タイらしいカラフルな手作りマスクを横浜YMCAに贈ってくださいました。





横浜YMCAはバンコクYMCAと協働で『プロテクト・ア・チャイルド』を実施し、長年に渡り、人身取引などのリスクから子どもたちを保護する働きをしているYMCAパヤオセンターを支援しています。

バンコクYMCAのスワン総主事からは、「タイでは新型コロナウイルスの流行が広がりつつありますが、YMCAパヤオセンターの子どもたちやスタッフは元気にしています。私たちは同じYMCAに連なるファミリーです。新型コロナウイルスの流行が世界で広がっている今こそ、お互いを助け合っていきましょう。」と、メッセージが添えられていました。

世界各地が先行きの見通しが立ちにくい状況下にありますが、世界のYMCAで知恵やサポートをだしあい、連携してこの困難を乗り越えていくことが大切です。

皆様の健康が守られますように、そして、新型コロナウイルスの一刻も早い収束をお祈りします。


(国際・地域事業 白井美穂)

2020年3月18日水曜日

ともだちって


ともだちって いっしょに
かえりたくなるひと。
ともだちって そばにいないときでも、
いまなにしているかなっておもいだすひと。
ともだちなら いやがることをするのよそう。
ひとりでは、もてなおもいものもふたりでならもてる。
なかまはずれにされたらどんなきもちかな
(詩 谷川俊太郎 一部抜粋

「ともだち」という絵本から抜粋させていただいた。絵本は章立てされていて、「ともだちって」「ひとりでは」「どんなきもちかな」「けんか」「ともだちはともだち」「あったことはなくても」と長文だが、それぞれの心に入っていく。友だちとは何か、子どもにとってはそうだなという思いと大人になって忘れてしまっていることを教えてくれる詩だ。

2月に横浜の朝鮮学校を訪ねた。小学生たちが、自分のルーツである朝鮮の文化を生き生きと誇りをもって演じている姿に感動した。その中でこの「ともだち」の詩の全文の群読を聞いた詩を呼びかけるように、それぞれのパートに分かれて読んでいて、子どもたちの思いが会場いた参加者の心に響き大きな拍手に包まれた。

外国につながる子どもたちが、自分のルーツである文化や言葉を学ぶことは、人としてのアイデンティティーを育み人権を守ることにつながる。日本に住み日本の文化に触れ、理解を深めながらもそれぞれの子どもたちのルーツの文化や言語は大切されていくことが多文化共生社会だ。

朝鮮学校に差別や偏見でさまざまな嫌がらせが続いている。同じ地域に生きる者として、この子どもたちに大人たちが国を超えて友だちであるという姿を魅せられるようにしなければと心に刻んだ。



(横浜YMCA総主事 田口 努)