2026年11月2日月曜日

140 years of HISTORY Vol.32 YMCA山手台センター開設

横浜YMCAは1991年に、横浜市西部の丘陵地に「景観都市」として開発が進む山手台住宅地にYMCA山手台センターを開設しました。相鉄いずみ野線「弥生台」駅に近く、JR戸塚駅からのバス路線も通るため、住宅急増に伴い住民から文化施設の設置が強く望まれていました。

同センターは、「人と人との出会い」を基本コンセプトとし、5項目の「ウエルネス宣言」を掲げ、全世代がいきいきと暮らせること願って開設されました。特にチャイルド・ケア・センター「アルク」は、女性の社会進出やひとり親世帯の増加による託児ニーズに応え、健康・語学教育のノウハウを活かし展開しました。アルクは、「アルク」は、A=Affection(豊かな友情)、L=Loving care(愛情)、C=Communication(人との交わり)の頭文字で、目指す保育の姿勢を示しています。特色は長時間保育、自立心の育成、家庭との連携や家族間の交流、育児セミナーの開催などが挙げられます。このほか、幼児、小学生の水泳教室、マタニティスイミング、中高生向け進学ゼミや英会話クラスを開講しました。同センターでは現在も健康教育部を中心に地域の暮らしを支え続けています。

住宅地に会館したYMCA山手台センター(1991)


本を読みましょう

私は意識をして本を読みますが、たくさんある本の中から「これを買って読もう」と選んで買うことが苦手です。「買うことができません」という方が正しいかもしれません。期待と内容の不一致が怖くて「これ」を決める勇気不足でもあります。そのような私が手に取って読んでいる本は、①薦められて買った、②新聞の書評欄を見て買った、③講演や研修で紹介されていたものを買った、④たまにYMCA宛てにいただいたもの、が中心です。成果は、自分で選ばないだけあって多様なジャンルにわたり、関心や興味すらなかった領域の知見を得られていることです。

9月26日の日本経済新聞の記事で、最近の調査では、会社員(20-60歳代の400人)の48%が本を読んでも「読了せず」との結果でした。理由は、興味を感じない、時間不足など。会社指定の課題図書、推薦図書は「ほとんど読まない」が14.8%、この数字に驚きます。読書以前の仕事に対する意識の問題でもあるようです。さて、読了できなかった理由は、本に興味や必要性を感じない48.3%、活字を読み進めるのが苦手27.6%。日常の読書習慣では、本を「全く読まない」が48.5%とのこと。

YMCAでもキャリアアップのための試験では課題図書を指定しています。YMCAの理解度を図るための課題図書であり、今からでもYMCAのことを知ってもらいたいという思いもあり指定している面もあり  ます。今回の記事を見ると「読んでもらえていないかも」と不安がよぎりますが、ちゃんと  読了して試験に臨まれていると信じています。

動画やテレビのテロップが増えました。音で聞くより、文字で理解している人が多いということは活字離れではなく、本離れということ?本を読みましょう。


2026年10月16日金曜日

第57回全国YMCAリーダー研修会

 全国YMCAのリーダー(指導者)が年に1度集い、学びと交流を深める「第57回全国YMCAリーダー研修会」(主催 全国YMCAウエルネス担当者会/主管 横浜YMCA)が、10月10日〜12日に三浦YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジで開催され、全国から82名が参加しました。今回のテーマは「ゆーすふる(You's Full)」。世界YMCA「Vision 2030」の柱である「Just World(公正な世界)」のもと、ユース一人ひとりの個性とエネルギーを生かした平和な社会づくりを目指して開催されました。 

 基調講演では、日本フィランソロピー協会の髙橋陽子理事長を講師に迎え、「フィランソロピー×わたしたちにできること」をテーマに、市民自立型社会への移行や主体的な関わりの重要性を語られました。プログラム後半のグループディスカッションでは、次のような深まりがありました。

【地域課題の共有と探求】8グループに分かれて全国各地域の課題を共有し、多様な視点から「私たちに何ができるか」を深く議論することで、次の一歩に向けた学びを深めました。

【温かい居場所づくりの提案】「だれもが『素』でいられる居場所作り」をテーマに、手紙で不安を寄せられる「おきもち郵便屋さん」の設置など、本音を吐き出せる環境づくりのアイデアが交わされました。

           

 参加したユースリーダーからは「全国に志を同じくする仲間ができ、自身の殻を破るきっかけになった」「今後の活動に活かしていきます」との声が聞かれ、次の活動に向けた大きな成長の機会となりました。

                              担当 高井・佐藤


2026年10月9日金曜日

ウクライナ支援活動:第44回みどりクラブ

10月のみどりクラブでは、日本のお祭りでもおなじみの料理「焼きそば」を作りました。

今回は、2種類の焼きそば(塩・ソース味)を用意し、参加者のみなさんと一緒に調理をしました。参加者の中には、以前から自宅で焼きそばを作っている方もいて、「こうするともっと早く、おいしく作れるよ!」という自分なりの工夫やコツを教えてくれました。日本人スタッフに見守られながら、順番に材料を炒め、ソースを加え、全体を混ぜ合わせ、できあがった焼きそばをそれぞれのお皿に盛り付けていきました。さらに、キッチンをもっと楽しい雰囲気にするために、ウクライナの音楽も流しました。音楽が始まると自然と気分も盛り上がり、笑顔や会話が増えて、キッチンはとてもにぎやかな空間になりました。

調理をしている間には、コーヒーを用意してくれました。料理に参加するだけでなく、ゆっくりおしゃべりをしたり、気になることを聞いたり、必要な情報を得たり、みどりクラブの図書コーナーから新しい本を探したりと、それぞれが自分のペースで過ごすこともできました。料理が完成すると、大きなテーブルを囲んで食事の準備をしました。焼きそばと一緒に食べると美味しい紅しょうがや青のりなども用意し、みんなで食卓を囲みました。

食事をしながら、日本の文化や最近のニュース、自分たちの趣味、好きな料理、日本でこれまでに食べたことのあるものなど、さまざまな話題について楽しくおしゃべりしました。そして、この日は日本語についてもたくさん話をしました。私たちの中には、日本に来てから4年以上経つ人も多くいます。それでも、日本語の勉強は今も多くの人にとって大切なテーマです。日本語教室に通っている人、日常生活の中で日本語を使う機会を増やそうとしている人、「この表現はどう使うの?」「こういうことを聞きたいときは、どう言えば自然?」と考えながら勉強している人もいます。みんなで食卓を囲んだこの時間は、そうした日本語についての疑問や悩みを気軽に話し合い、自分の経験や知識を共有したり、お互いにアドバイスをしたりする、とても良い機会になりました。

そして、この日はもう一つ、嬉しいサプライズがありました。ウクライナ人参加者の一人が、お父さまのお誕生日を記念して、ウクライナのお菓子を持ってきてくれました。お父さまのお誕生日が、ちょうどこのイベントの開催日だったそうです。そのお菓子を参加者みんなに振る舞ってくれました。
食事を楽しんだ後は、軽く体を動かす時間も設けました。みんなでストレッチや簡単な運動をして体をほぐし、食後の眠気もすっきりさせました。こうして毎回、ウクライナ人参加者と日本人のゲストやスタッフが一緒に体を動かしたり、活動したりする中で、4年間かけて少しずつ築いてきたみどりクラブのコミュニティのつながりを、改めて感じることができます。言葉がすべて通じなくても、一緒に笑ったり、楽しんだり、同じことに挑戦したりすることで、「一緒に過ごすって楽しい!」という気持ちを共有することができます。最後にはみんなで記念写真を撮り、次回のみどりクラブで取り上げたいテーマについてアイデアを出し合いました。そして、お互いにこの温かい時間を一緒に過ごせたことに感謝しながら、今回のイベントを終えました。

(ウクライナユーススタッフ)


2026年10月6日火曜日

2026年度 横浜YMCA多文化共生を考える講座 第一回報告

9月12日(土)、「多文化共生を考える講座」第一回を実施しました。

「多文化共生を考える講座」は、多様なルーツや文化を持つ人びとが、互いの違いを認め合い、ともに社会の中で生きていくために必要なことは何かを考える機会として、横浜YMCA国際・地域事業とNPO法人かながわ外国人すまいサポートセンターが共催で毎年開催している連続講座です。

全4回の講座を予定しており、さまざまなテーマや現場に触れながら、「ともに生きる社会」について参加者のみなさんと一緒に考えていきます。

第一回のテーマは、
「私たちは共に生きることができるのか?外国人の視点から多文化ソーシャルワーク実践を考える」です。

NPO法人かながわ外国人すまいサポートセンター理事長の裵安さんを講師にお迎えし、「すまいサポートセンター」の役割、そして「外国人」とはそもそも誰を指すのか、「外国人問題」とは何なのか、また、外国人が日本で暮らすようになった歴史的背景についてお話しいただきました。

近年では、ヘイトスピーチをはじめ、外国人に対する差別や人権侵害が社会的な課題となっています。

今回の講座では、これまでの歴史や制度について学ぶだけでなく、当事者の方々の声に耳を傾けながら、現在の日本社会がどのような形で成り立っているのか、そして「ともに生きる」ために私たち一人ひとりに何ができるのかを考える時間となりました。

後半には、事例検討にも取り組みました。

「住まい探しに困っている外国人Aさん」の具体的な事例をもとに、その方が置かれている背景や生活上の条件などを踏まえ、「どのような支援ができるのか」「支援する側には何が求められるのか」を参加者全員で考えました。

一人ひとりの背景や困りごとに目を向け、相手の立場に寄り添いながら、ともに地域で暮らしていく大切さを改めて感じることができました。

次回の第二回は、外国にルーツのある青少年の学習支援や居場所づくりに取り組む当事者団体「すたんどばいみー」を訪問し、実際の活動現場を見学するフィールドワークを行います。

参加者のみなさんと一緒に、さらに学びを深めていきます。 次回も、みなさまのご参加をお待ちしています!

(国際・地域事業)


2026年10月5日月曜日

140 years of HISTORY Vol.31 ミャンマーでの医療支援活動

横浜YMCAは1970年代から国際協力募金を実施しています。1991年度には、募金の使途先として世界のYMCAへの援助を開始し、バングラデシュのサイクロンの被害、フィリピンのピナツボ火山噴火、ミャンマーの軍事政権下での貧富格差に対する自立支援などに用いることとなりました。同年11月には、ミャンマーYMCA同盟総主事のリチャード・カイン氏が横浜YMCAを来訪し、イエジンの医療施設建設やアジア学院での研修受け入れ協力について協議しました。

1992年10月には、「第1回ミャンマーボランティアの旅」を実施し、杉本恭之助氏(常議員・国際事業委員長)ら5人が参加し、今後の協力関係を協議し、教育や医療支援の必要性の理解を深めました。これを受けて、翌1993年には、廣瀬誠氏(小児科医で常議員)ら13人が参加し、マンダレー管区のピンマナ町、イエジン村での巡回診療と保健衛生指導を行いました。その後も廣瀬誠氏を中心に、医師、看護師、農業関係者、教師などの専門職やボランティアによる活動が毎年年末年始に続けられました。

ミャンマーの農村にあるイエジン・クリニックで
村人を診察する故・廣瀬誠医師(1993年)



熊本にて

8月末の日曜日、猛暑日の国道3号線は八代市から熊本市街へ向かう車列で渋滞していました。進んだり止まったりを繰り返し景色はゆっくりと流れ、車中ではサザンオールスターズの曲が流れていました。

まるで置いてあるような瓦屋根、家や家財であっただろう廃棄物の山、扉の緑や赤の危険度判定ステッカー、復旧は道半ばと感じました。それでも道は開通し、重機は動き、働く人びとがいました。希望をもって進んでほしいと想いを馳せます。「♪未だ癒えない傷を抱えて長い道を共に歩こう♪深い闇から立ち上がる時 笑いながら夢を抱いて(平和の鐘が鳴る)」

留学生か働いている方か、海外から来られたと思う笑顔で会話している二人連れとすれ違いました。勝手な想像ですが、故郷を離れ災害に遭っても笑顔を絶やさず支え合う姿に感動し「頑張れ」とつぶやいていました。「♪子供らが笑う時 新しい朝が来る 希望を胸に歩き出す 足音よフレー‼フレー‼(明日へのマーチ)」

熊本YMCAの皆さん、YMCAプログラムを再開させ、被災した子どもたちのためのプログラムを企画運営し、そして被災地支援に取り組まれて、本当にお疲れさまです。どうかオンオフを切り替えてリフレッシュできますように。「♪重たいカバン下ろして ♪ようこそここへ♪勇気を出して 笑顔になろう この場所で(炎の聖歌隊 [Choir(クワイア)])」

私たちも心を寄せ、共に祈り、支援に参画していきます。離れていてもつながります。「♪遠く離れ離れの時も「大好きだよ」と嗚呼 口唇に微笑みを Oh…いつの日も乗せて‼(I AM YOUR SINGER)」 

最後に伊藤総主事、「♪栄光にみちた孤独なHERO♪情熱を消さないで♪一人背負わないで(SMILE~晴れ渡る空のように~)」