2015年6月30日火曜日

真剣、集中!マイカップつくり②

横浜YMCA 地域交流事業「陶芸体験②」のご報告

横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど相互交流機会を設けています。
今回は6月26日(金)に陶芸体験の第2回目として日本人参加者5名と一緒に日系メキシコ人、日系ブラジル人の参加者5名が作成中のオリジナルティーカップに高台と側面を削って形成していく作業をしました。中にはすすんで側面に独自の模様をつける方もいて、予想では細かい作業が苦手な方が多いかと思いきや、やはり、どこかで日本人の血が流れているように感じる!?繊細な作業も上手にこなされスムーズに進みました。
研修員の皆さんは普段と違って笑顔もないくらい!?真剣な表情で作業に集中されていて、時間も忘れ、あっという間に夕食予定のレストランが閉まってしまいそうな時間になりましたが、終わった後も皆さん満足げで次回以降の絵付けのデザインを考えてくると、やる気まんまんでした。次回は乾燥させて素焼きした後の下絵付け作業です。
思い思いのカップが、それなりのものになり、研修員にとってよき体験として日本文化を感じるとともに今後、それぞれの思う日本との距離がより近く感じられるようになれればと願っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 石川 義彦)

2015年6月29日月曜日

夏休みのキャンプに向けて多くの学びを持った2日間

横浜YMCA リーダー(指導者)トレーニングのご報告
 6月27日(土)~28日(日)富士山YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジにおいて、2015年度サマーキャンプに向けた「リーダートレーニングキャンプ」が行われました。
事前に「YMCA理解・キャンプ理解」「対象理解」「安全・衛生理解」などの座学トレーニングを経て、当日を迎えました。今回は、実際のキャンプを通して、座学で学んだことを実践することと共に、「人間関係トレーニング」をメインテーマとし、様々なトレーニングを行いました。
 前半は、アイスブレイキングです。キャンプでは、初めて参加するお子様、何度か参加したことがあるお子様、男女、学年、様々な対象のお子様が参加してくれます。顔合わせ会やキャンプ前半に、緊張した気持ちやグループの雰囲気を和やかにするゲームなどを行います。この日のリーダーたちも笑顔の輪が一気に広がっていきました。
次には、協力型プログラムを行いました。その中でいくつか約束を決めました。「人の話にしっかり耳を傾ける」「否定的な発言をしない」「心と体の安全を守る」一つの課題を達成することがすべてではなく、全員が参加していることや話し合いに合意していることなどが重要になってきます。キャンプでは、野外炊飯などが一つの例になります。
最後に信頼型プログラムを行いました。ここまでくると、みんなが前のめりに取り組んでいる姿や、積極的な話し合い、役割分担なども明確に行われていました。トレーニングキャンプの中で、自分たちが大きく成長したこと、実践したことが実際のキャンプに生かされていきます。
また、キャンプファイアーでは、YMCAが大切にしている価値「キャラクターディベロップメント」をテーマに、スタンツ発表を行いました。CARINGをテーマにした歌、RESPONSIBILITYをテーマにした劇など、みんなで話し合い、ドキドキしながら発表しました。キャンプでも、この大きな火のように輝くことでしょう。
一緒に語り、食事し、お風呂に入って、第草原を散歩し、枕を並べて寝ることで、みんなの一体感も生まれてきました。横浜YMCAの各会場のキャンプで、このリーダーたちが皆さまをお迎えいたします。飛び出そう大自然~最高の夏休みにしましょう!
(横浜YMCA 宮崎 麻衣子、斎藤 淳子、スタッフ・リーダー一同より)

梅雨空のもと波止場へ

横浜YMCA 地域交流事業 「ナイトウォーク:山下公園」ご報告

横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々の日本理解を深めるため、今回は6月26日(金)にナイトプログラムとして、水上バスで山下公園まで行くショートツアーを実施しました。

日中の研修が終わり、夕食までの1時間ちょっとのプログラムです。インドネシア、ミャンマー、フィリピン、パナマから研修で来日した参加者の皆さん4名とJICA横浜から近くにある、赤レンガ倉庫に向かいました。今は梅雨の時期。今日はあいにくの小雨模様ですが、楽しいメンバーの皆さんは冗談を言い合って和やかな雰囲気です。水上バス乗り場にはインドネシアから来られたという観光客のご一家がいらっしゃり、同国の研修員の方は仲良くなって一緒に写真を撮ったりされていました。
水上バスで山下公園まではたった10分ほどの船旅でしたが、普段陸上から見る風景とはまた違った感じの美しさに喜んでくださいました。山下公園の船着場に着くと、横浜が舞台となっている朝のNHK連続ドラマのポスターが貼ってありました。JICAの宿舎の各部屋にはテレビがあるということでしたので、文化理解のための毎朝のドラマ鑑賞を勧めてみました。日本のドラマを母国で観たことがあります、とおっしゃる方もいらっしゃいました。
少しずつ暗くなり始めた頃、目の前にはホテルニューグランドが見えましたので、歴史的建造物に指定されていることや、初代スイス人支配人によって日本人ホテルマンたちがトレーニングを受けたこと、マッカーサー元帥が終戦直後に宿泊したことなどをお話しました。
山下公園では、横浜市の花バラが美しく咲き誇っていて、噴水とネオンと港も含め、どこを見てもシャッターチャンスで、皆さん沢山写真を撮っていらっしゃいました。ここでは関東大震災の瓦礫を埋め立てられた公園であることをご説明して、赤い靴はいてた女の子像の前で、この像の由来や、当時の日本人の世相についてお話しました。
雨の中の1時間ちょっとのプログラムでしたが、皆さん気分転換になったようで、美しい景色にも喜んでくださいました。今後ともこのような楽しいプログラムを通して、日本文化を理解していただいたり、地元の方々と交流したりできたらと思っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 稲見 綾乃)

2015年6月25日木曜日

茶道で感じる和の心

横浜YMCA 地域交流事業 「茶道体験」ご報告

横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど相互交流機会を設けています。

今回は6月22日(月)に、JICA横浜の和室で茶道体験会を実施し、マケドニア、パナマ、メキシコ、ミャンマー、ブラジルから8名の研修員と、日本人ボランティアがお茶の準備と手伝い、英語説明体験者として参加しました。本格的和室に集合した研修員は寄り付き(待合)に一旦集まり、スタッフが着物でお出迎え。
お茶の先生はすべて英語で説明してくださいますが、和室と着物を目の前にした雰囲気に研修員はいつもと違ってやや緊張気味。路地でつくばいや季節の花の説明を聞いた後、懐紙、扇子など支度を調えて茶室に入りました。
茶室への入り方は先生の見本と代表で体験していただいた方の様子を見ていただき、他の皆さんはリラックスして入室。慣れない正座にチャレンジです。
床の間にある季節の花や今回のテーマでもある、飾ってある「一期一会」の色紙の意味を通訳ボランティアの方が担当し一生懸命説明してくださると、皆は特に深く感銘されていました。
参加者は先生の解説を聞きながら緊張しつつも順番にお茶を一服し、一通り終われば寄り付き(待合)で干菓子を頂き一休み。
その後、研修員はお茶をいただくだけではなく、一人一人実際にお茶をたてて一服ずつお出しすること(お点前)も体験しました。中にはお茶が少し粉っぽくなってしまったかな・・・と思われる方も結構いらっしゃいましたが・・・。一通り終えたところで、研修員からは床の間や季節の花についての質問、「老舗菓子屋の主菓子はおいしかった」「今度は着物を着てみたい」などの感想をいただきました。
研修員の方々には途中足を崩して良いとお伝えしたものの、長時間の正座の時間は大変お疲れ様でした。近年日本人としてもあまり本格的にお茶を入れる機会も少なくなり、今回の機会は我々日本人としての文化を改めて考えさせられるとともに、研修員にとってはなおさら貴重な経験になったのではないでしょうか?お手伝いで運営してくださったボランティアの方々、一部担当して一所懸命説明いただいた通訳ボランティアの方、様々な方々が関わり双方にとって大切な体験と交流の機会となることを願っています。 研修員からは、「 貴重な経験で感動しました。」との感想をいただきました。ボランティアで関わっていただいた方には感謝です。今後も日本文化を体験し様々な機会で多くの横浜市民との交流ができることを願っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 石川 義彦)

2015年6月24日水曜日

えっのし~まがっみえ~てきた~

横浜YMCA 地域交流事業 「江の島半日ツアー」ご報告

横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々の日本理解を深めるため、今回は6月20日(土)に半日プログラムとして、江の島観光ツアーを実施しました。
パナマ、ベトナム、ミャンマー、ブラジル、メキシコ、フィリピンから研修で来日した各国参加者の皆さん9名とインターンの学生と一緒に、JRとモノレールを使って江の島に向かいました。
風は涼しく、梅雨の合間の快晴の日。皆さんと一緒にわくわくしながら、観光客で混雑している江の島観光です。「潮風が気持ちいいですね!」と言って、湘南の空気に喜ぶ方、海の景色に見とれる方もいました。江の島の前半1時間はビーチと神社をご案内しました。鳥居、絵馬、おみくじ、注連縄など、神社特有のものについて興味をしめされていました。そして日本古来からある、神道について、また、八百万の神を信じる日本の人々の精神性についての説明をしました。手水舎で手や口を清める方法は、ほとんどの方がやってみました。お参りの仕方にも興味を示したり、実際におみくじをひいたりと、皆さんそれぞれのスタイルで体験してくださいました。
後半1時間はフリータイム。日本の珍しいお守りを買ったり、丘の上まで登った方、和菓子やシーフードに挑戦したり、お店の方々と緊張しながらのやりとりも楽しみながら、皆さん思い思いに楽しく過ごされたようです。
今後ともこのような楽しいプログラムを通して、日本文化を理解していただいたり、地元の方々と交流したりできたらと思っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 稲見 綾乃)

2015年6月23日火曜日

オリジナルティーカップ作りに挑戦

横浜YMCA 地域交流事業「陶芸体験クラス」スタートのご報告

横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど相互交流機会を設けています。

この度は、6月19日(金)に文化体験・交流ということで日系研修に参加の日系ブラジル人、メキシコ人の5名が日本人の参加者と一緒に横浜中央YMCAで陶芸教室を体験しオリジナルティーカップ作りに挑戦しました。全工程4回の内の1回目ということで初めは緊張していた皆さんでしたが徐々に粘土細工に慣れ、先生のアドバイスに一生懸命耳を傾けていました。
途中、粘土の厚さが一定でなかったり湿りすぎて崩れかけたりすることもあり、難しさを感じながらでしたがオリジナルカップのベースができました。作業は予想よりスムーズに進み、次回からは削ったり、デザイン付けしたりの工程に入りますが、だんだんとそれぞれの理想の!?オリジナルカップに近づいていければと思います。
帰りは皆さん集中した時間から開放されてほっとしたのか、一気に賑やかになり「今度、私は○○のプログラムに参加したい~♪」などそれぞれ楽しく話しながら、みなとみらいの夜景を眺め、帰路につきました。今後、日系の研修員にも様々な日本の文化に触れる体験をしていただき、多くの方と交流できることを願っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 石川 義彦)

夜の中華街をウォーキング

横浜YMCA 地域交流事業 「中華街散策」ご報告
 横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々の日本理解を深めるため、今回は6月19日(金)にナイトプログラムとして、中華街をまわるショートツアーを実施しました。
インドネシア、ミャンマー、ベトナム、フィリピン、パナマ、サモア、から研修で来日した参加者の6名は、来日したばかり。日本が初めての皆さんにJICA横浜があるみなとみらい周辺を1時間半で周りました。JICA横浜の近くから、「あかいくつ」というバスが出ていますので最終便18時半のバスに乗って中華街に向かいました。「このバスで観光ポイントを周れるんだね!」と皆さんうれしそうでした。
あいにくの小雨の日でしたが、皆さんは気にもせずにウォーキングしました。金曜夜の中華街は適度な混み具合で、ネオンが灯りエキゾチックな雰囲気でした。まずは日本最大の中華街が横浜にある理由、開港の歴史、中国と日本の文化の違い、中国のお寺と日本のお寺などについてお話しました。「中国料理と日本料理は違うものですか」という質問も出ました。
帰りは地元のショッピングセンターを見学し、日本の日常生活を垣間見つつ、石川町から電車に乗ってJICAに帰りました。簡単なウォーキングツアーでしたが、とても楽しかったとおっしゃって下さいました。
 今後はぜひ日本人ボランティアの皆様とともに、来日されたばかりの研修員向けとして、近隣や横浜を知る機会や、初めての日本生活に役立つような情報提供を行っていきたいと思います。
(JICA横浜-YMCAデスク 稲見 綾乃)

2015年6月10日水曜日

総主事コラム プログ 2015年6月

「子どもは大人の鏡」

批判ばかり受けて育った子は、非難ばかりします
敵意に満ちた中で育った子は、誰とでも戦います
ひやかしを受けて育った子は、はにかみ屋になります  
ねたみを受けて育った子は、いつも悪いことをしているような気持ちになります
心が寛大な中で育った子は、がまん強くなります 
励ましを受けて育った子は、自信を持ちます
ほめられる中で育った子は、感謝することを知ります
公明正大な中で育った子は、正義感を持ちます
思いやりのある中で育った子は、信仰心を持ちます
認めてもらえる中で育った子は、自分を大事にします
仲間の愛の中で育った子は、世界に愛を見つけます

(訳 吉永 宏)

 アメリカインディアンの教え「子どもたちは、こうして生き方を学びます」の詩だ。訳者でYMCA主事だった吉永宏さんが50年ほど前、米国のYMCA指導者研修会でこの詩と出会い、帰国後、YMCAのリーダーたちのために翻訳し、リーダー研修会等で、子どもに向き合う姿勢として伝えられてきた。
 私も40年前の大学1年生の時にYMCAキャンプリーダー研修会でこの詩を知り、子どもたちだけでなく人に向き合う指標の一つとして、今も大切にしている詩だ。
 横浜YMCAには、2万人に近い人が集うが、夏のプログラムに向けて、その人々に関わるユースリーダー、スタッフの研修が始まる。水上安全など安全教育、自然体験の方法、民主的な集団の中で一人ひとりの個性を輝かすグループワークなどを学ぶ。そして、子育てと同じく自らの人間的成長と関わりが、子どもたちの豊かな成長に欠かせないことに気づき、子どもは大人の鏡であることを知る。
(横浜YMCA総主事 田口 努)

2015年6月2日火曜日

日本の海はどこでもしょっぱいの?

横浜YMCA 地域交流事業「磯遊びと親子カヤック体験」ご報告

横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど相互交流機会を設けています。

5月31日(日)には、ファミリープログラム「磯遊びとカヤック体験にご一緒させていただき、14家族と一緒に三浦ふれあいの村と油壺マリンパークに行きました。行きの車の中では、おしゃべり好きの方もいたおかげで日本の車事情、宗教と食事、「日本のサラダにはなぜキャベツが入っていることが多いの?」などの素朴な質問もでて盛り上がり、研修員同士も楽しく打ち解けながら移動することができました。着いた後に砂浜にでてみたら、とても楽しみにされていたのか初めての海に興奮されている様子でした。カヤックでは皆さんが使用する艇の分も協力的に運んでいただき、インストラクターの説明及び見本を見た後、子どもたちは難なくスタートしていきました。
続いて研修員たちもスタート。最初はなかなかうまくいかない人もいましたが次第に上手になり、楽しく乗れるようになりました。その後、初めて海で泳ぐ方もいてまるで子どもに戻ったかの様に、楽しそうに水遊びを楽しんでいました。海から上がった後は「日本の海はどこでもしょっぱいの?」などの質問も新鮮でした。
昼食は事前打ち合わせ時のときの様子から、お弁当は、好み、宗教などの理由で難しいとのことだったので持参をお願いしていましたが、一応用意した日本のお弁当もおかずを、「これは何?これは?」と確認しながら食べられるものをチャレンジされていました。午後はマリンパークへ。自国のそれとは展示生物の種類が違うので、興味津々に見学されながら、その後、今、世界でも話題のイルカショーを観覧しました。トレーニングされたイルカたちのテクニックに驚き、目を丸くしながら見ていました。
国際理解につながる文化の相互理解の大切さを感じながら、今後も日本・横浜理解と横浜市民との様々な交流の機会が持てればればと思います。
(JICA・YMCAデスク 石川 義彦)