2015年6月29日月曜日

梅雨空のもと波止場へ

横浜YMCA 地域交流事業 「ナイトウォーク:山下公園」ご報告

横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々の日本理解を深めるため、今回は6月26日(金)にナイトプログラムとして、水上バスで山下公園まで行くショートツアーを実施しました。

日中の研修が終わり、夕食までの1時間ちょっとのプログラムです。インドネシア、ミャンマー、フィリピン、パナマから研修で来日した参加者の皆さん4名とJICA横浜から近くにある、赤レンガ倉庫に向かいました。今は梅雨の時期。今日はあいにくの小雨模様ですが、楽しいメンバーの皆さんは冗談を言い合って和やかな雰囲気です。水上バス乗り場にはインドネシアから来られたという観光客のご一家がいらっしゃり、同国の研修員の方は仲良くなって一緒に写真を撮ったりされていました。
水上バスで山下公園まではたった10分ほどの船旅でしたが、普段陸上から見る風景とはまた違った感じの美しさに喜んでくださいました。山下公園の船着場に着くと、横浜が舞台となっている朝のNHK連続ドラマのポスターが貼ってありました。JICAの宿舎の各部屋にはテレビがあるということでしたので、文化理解のための毎朝のドラマ鑑賞を勧めてみました。日本のドラマを母国で観たことがあります、とおっしゃる方もいらっしゃいました。
少しずつ暗くなり始めた頃、目の前にはホテルニューグランドが見えましたので、歴史的建造物に指定されていることや、初代スイス人支配人によって日本人ホテルマンたちがトレーニングを受けたこと、マッカーサー元帥が終戦直後に宿泊したことなどをお話しました。
山下公園では、横浜市の花バラが美しく咲き誇っていて、噴水とネオンと港も含め、どこを見てもシャッターチャンスで、皆さん沢山写真を撮っていらっしゃいました。ここでは関東大震災の瓦礫を埋め立てられた公園であることをご説明して、赤い靴はいてた女の子像の前で、この像の由来や、当時の日本人の世相についてお話しました。
雨の中の1時間ちょっとのプログラムでしたが、皆さん気分転換になったようで、美しい景色にも喜んでくださいました。今後ともこのような楽しいプログラムを通して、日本文化を理解していただいたり、地元の方々と交流したりできたらと思っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 稲見 綾乃)