2017年10月10日火曜日

波紋のように

ひとりが「よくなる」と、
その人と出会った誰かが
うれしくなる。
「よくなる」の連鎖は、
やがて社会や世界を
変えていくチカラとなる。
平和を形にしていく
原動力となる。
その強い想いを胸に、
YMCAは これからも
人びとの目線に立ち、
活動していきます。
ひとりが「よくなる」と、
社会や世界は、きっと変わる。
(YMCAブランドブック)


 全国のYMCAでは、この10月からYMCAのブランドロゴやスローガンが変わる。
 YMCAは、生まれる前からのマタニティースイミングや保育園、学童保育、スイミングやジムナススティック、キャンプ、英会話、専門学校、発達障がい者支援、文化活動、市民活動支援、亡くなった家族の心のケアにも関わる高齢者支援活動まで「ゆりかご前から、墓場の後まで」という「ひと」の生涯に寄り添う多彩な活動を展開している。
 YMCAの水泳に参加する子どもが25メートルを泳げた時には「やった」という自分の喜びを「やったね」とともに喜んでくれる仲間がいる。そして「ありがとう」と笑顔で返す。その笑顔に仲間の喜びの笑顔がさらに広がる。他者の喜びが自分の喜びとなる瞬間だが、このようなことを大切に注目し繰り返していくと、自分のために参加したことが、いつの間にか仲間のためにもと想うようになる。
 国際・地域協力募金や障がい児・者支援のチャリティーランに参加しているうちに、地域や世界のまだ見ぬ人のことも自分の家族のように考えたり祈ったりするようになる。
 全ての活動で、このような笑顔の連鎖がポジティブに波紋のように拡がることを信じて、あらためて歩みだす。
(横浜YMCA総主事 田口 努)