2026年6月20日土曜日

横浜YMCAグローバルセミナー 「難民を歓迎できる社会に~アルペなんみんセンターの取り組み~」 ご報告

 6月20日の「世界難民の日」に合わせ、6月13日にグローバルセミナー「難民を歓迎できる社会に ~アルペなんみんセンターの取り組み~」を開催しました。

本セミナーでは、NPO法人アルペなんみんセンターを訪問し、日頃の支援活動や難民支援の現状について学びました。当日は7名参加しました。

はじめに、センターでの取り組みや入居者の生活の様子に関する動画を視聴し、その後、実際にセンターで生活されている難民の方からお話を伺いました。

講話では、母国での暮らしや避難を余儀なくされた背景、日本での生活、難民認定をめぐる現状などについてお話しいただきました。日本での生活において、住居や就労、言語などさまざまな課題に直面している現状について理解を深める機会となりました。

また、施設見学では、居室や共有スペース、調理室、教会などをご案内いただきました。センターにはさまざまな国籍の方が生活しており、日常的なコミュニケーションには日本語が使われています。地域のボランティアによる日本語教室などを通じて、日本での生活に必要な言語や文化を学ぶ支援も行われているとのことでした。

参加者からは、
「難民の方々が日本でどのような思いで生活されているのかを知ることができた」
「難民申請者の方々が地域社会とつながる機会の大切さを感じた」
「“共に生きる”ことについて改めて考えるきっかけとなった」
などの感想が寄せられました。


日本は難民認定率が低い状況にあり、多くの方が不安定な環境の中で生活されています。今回のセミナーを通じて、難民支援や多文化共生について理解を深めるとともに、一人ひとりが安心して暮らせる社会づくりについて改めて考える機会となりました。

今後も様々な社会課題への理解を深め、多様な背景を持つ方々が尊重される社会の実現に向け、できる取り組みを続けてまいります。

アルペなんみんセンターの皆さま、このたびは貴重なお時間と学びの機会をいただき、誠にありがとうございました。

(国際・地域事業)




2026年6月15日月曜日

2026年度 横浜YMCA会員総会 報告

5月30日に、2026年度横浜YMCA会員総会が湘南とつかYMCAホールの会場とライブ配信にて行われました。

開会礼拝後に、総会準備委員会委員長後藤美紀氏より開会のあいさつがあった後、黄崇子議長、中村敦副議長により議案が進行されました。議事は、2025年度事業・会計報告、2026年度の活動方針計画と予算について、佐竹博横浜YMCA総主事から報告と説明がありました。また、常議員の選出と退任常議員への感謝と紹介がありました。



特別プログラムでは3人のユースが「第4回三都市YMCAユースキャンプ」の活動報告を行いました。今回は横浜YMCAがホストとなり開催された三都市YMCA会議に合わせ、「ユースのメンタルヘルス」をテーマに、現代の若者が抱える心の課題について学び、共に考える取り組みが紹介されました。集まった上海・光州・横浜の三都市YMCAのユースたちが社会課題に向き合い、主体的に取り組みを続けていくことが報告されました。


続く会員表彰では、優れたリーダーシップを発揮し、プログラムの発展に貢献し、自らの働きを通して広く社会にYMCAの願いを表した者として推薦された25人のユースリーダー(指導者)が、「奉仕賞」として表彰されました。受賞者を代表して、金沢八景YMCAの体操などを担当する鈴木周兵さんがこれまでの活動を振り返り、誰かのために行動することが結果的に自分たちの成長にもつながったとYMCA活動の魅力を語りました。また、活動を通じて一歩踏み出す勇気を学んだことや、仲間や子どもたちの笑顔から「奉仕とはお互いを支え合うこと」なのだと気づかされたこと、多様な価値観に触れて視野が大きく広がったことなどを話し、リーダー活動を通して多くの人に支えられたことへの感謝の言葉を語りました。


なお、議事は、会場とオンラインによる決議により議案がすべて承認されたことが、黄議長より報告されました。閉会礼拝が行われた後、工藤誠一理事長が会員総会に関わったすべての人に感謝の言葉を述べました。続いて佐竹博総主事より感謝のあいさつがあり、会員の皆さまとともに「YMCAの良さについて他者へ伝えられるよう努め、ともに豊かな社会を築いていきましょう」と述べました。

会場では、タイの子どもたちの支援につながるパヤオクラフト販売も行われました。


会員総会を通して、会員の皆さまとともに、2025年度の活動を振り返り、2026年度も使命実現のために、VISION2034第2期中期計画に沿って地域や社会に必要とされる横浜YMCAの歩みを進めていくことを確認しました。

会員総会にご参加いただいた皆さまに心から感謝いたします。

※YMCAでは18歳以上35歳未満をユースとしています。

                               本部事務局

2026年6月1日月曜日

140 years of HISTORY Vol.27 三都市YMCA会議

1940年代から中国と韓国には国交がなく、相互交流は困難な時代でした。そのような中、1988年10月に行われた横浜YMCA理事・常議員会において、横浜・上海・光州による「三都市YMCA会議」の開催が提案されました。1988年には、横浜・光州YMCA交流10周年を機に横浜YMCA代表団4人が光州を訪問した際に、光州YMCAから上海YMCAとの交流の希望が示され、当時の𠮷村恭二横浜YMCA総主事が上海YMCAへ提案を伝えたところ、上海YMCAからも三都市のYMCAが相互に交流・協力し合うことは意味あることと快諾しました。1989年3月の横浜博覧会の際に、光州・上海・横浜の3YMCA協議会を開催し、各都市の代表者が、交流によって関係を深めていくことを確認し、国という枠を超え、東アジアの3つのYMCAが相互に協力していくことを確認しました。この協議会を「三都市YMCA会議」とし、2年に1度継続して開催されることになりました。以後、3YMCAが協力して、少年サッカー交流や青年たちのタイ・パヤオセンターでのワークキャンプ、上海の植林キャンプなどの相互協力のもと活発な活動へとつながっています。2025年は横浜にて三都市YMCA会議が開催されました。

第1回三都市YMCA会議開催(1989年 横浜にて)




水から命を守る

学校での水泳授業がなくなるかもしれません。施設の老朽化による財政負担増、猛暑で屋外授業ができない、先生の負担軽減なども理由に挙げられています。学校の水泳授業は「民間のプール施設との連携」のほか「VR(仮想現実)の活用」などに代替策を求めていくそうです。YMCAでも学校から水泳授業を受託し始めています。YMCAが行う授業では泳げるだけではなく、水泳の楽しさや、できたという達成感、仲間の存在を感じながら水泳に親しむようなプログラムを提供したいと考えています。

さて、VRによる水泳授業とは「落水の瞬間を主観視点で疑似体験」「離岸流からの脱出シミュレーション」などを経験する、「水中ドローンや360度映像による水中を可視化した映像を見る」などだそうです。没入型学習といわれるVR学習のメリットは安全性の確保、場所を選ばない、とされています。言い換えれば、「安全のために」水辺に近寄らない、水辺でなくても安全教育が完結してしまう、ということになってしまいます。

学校の水泳授業は「25m泳げるようになる」ことよりも、「水から命を守る(水辺の安全教育)」へ変わっていくとされています。これはYMCAのアクアティックプログラム110年来の目的に合致していると言えます。YMCAでは自らの命を守るだけでなく、他者の命も大切に考えることを伝えます。これは救助法ではなく、水上安全の知識を他者に伝えることも大事な役割と考えているからです。YMCAで学んだ子どもたちが、家族や友だちに伝え、それがまた拡がっていくことで、水上安全の考えは無限に広がっていくことを願っています。

6月は全国のYMCAで水の安全キャンペーンが展開されます。大切な命が水の事故から守られますように。

                                 
                             (総主事 佐竹  博)