横浜YMCAは2024年10月に創立140周年を迎えます。今月からは横浜YMCAの歴史や先達の働きを紹介します。
横浜YMCAは1884年横浜海岸教会の若い会員5人が主唱して「横浜基督教青年会」が誕生しました。『横浜YMCA百年史』によると1932年発行の「横浜市史稿」(神社・教会編)に「横浜基督教青年会」とあり、沿革として1881年頃に山手居留地47番に先志学校という英学塾があり、校長は宣教師ワイコフ(後の明治学院教頭)が務め、その寄宿舎内の塾生は所属教会のために良く働き、1884年海岸教会において会員木村喜太郎、北島増蔵、小幡傳明、八木紋次郎等の青年が主唱者となり、小規模の青年会を組織し、会長に共立女学校教師の熊野雄七(海岸教会長老)を推し、牧師稲垣信が指導にあたったとあります。このような背景をもとに海岸教会の若い信徒たちが核となって横浜YMCAが誕生しました。発足当初から演説会(講演会)を行っていました。1887年5月「基督教新聞」第200号には横浜基督教青年会員諸氏による演説会が開かれ3千余名の聴衆を集めたことが記載されています。創立当初から社会の課題を地域の人とともに考える歩みを大切にしていると感じます。
(「横浜YMCA百年史」参照)
演説会などが開かれた市内の集会所(1880年代)