本部事務局スタッフもピンクシャツ、ピンク色の物を着用して勤務しています。
朝の事務会では、ピンクシャツデーにちなんで絵本の紹介がありました。
2023年2月22日水曜日
今日はピンクシャツデー!
2023年2月14日火曜日
人権&ピンクシャツデー スタッフ研修 「多様な性ってなんだろう? すべての子どもがすごしやすい環境とは」のご報告
2023年1月25日(水)、横浜YMCAでは安全・人権タスクとピンクシャツデー委員会合同で「多様な性ってなんだろう? すべての子どもがすごしやすい環境とは」と題したスタッフ研修を行いました。
会場及びオンラインで、約70人のスタッフが学びを深める機会を持ちました。ピンクシャツデーの始まりのエピソードにちなんで、多様な性について理解を深めること、「さまざまな違い」が差別やからかいとしていじめにつながりやすいことなど、人権の視点からも学びを深める機会となりました。
今回、認定NPO法人 ReBitの講師をお迎えし、多様な性を通して多様性に関して理解を深め、また、全ての子ども・若者が過ごしやすい環境を作り出すための取り組みについてお話をいただきました。
多様な性に関する基本的な用語の説明から、「性」とひとことで言っても、「自認する性・身体の性・好きになる性・表現する性」があることで組み合わせによる多様な性が存在し、多様な性をもつ子どもの現状に触れました。子どもに多様な性を伝えることは、すべての子どもたちにとって、自尊心・自己理解を確立し、個性を尊重し合い、安心・安全に過ごせる環境づくりにつながっています。
研修の中で印象的だったことは、スタッフとして、相談したいと思ったときに話しやすい雰囲気をつくり、安心させるための情報を伝えること、日常の中でできることが多いというお話でした。
研修では意見交換と質疑応答の時間が設けられ、多様な性をもつ子どもが生活で直面しやすい困難、カミングアウトへの対応、できることについて、ともに考える時間となりました。
以下、スタッフの声の一部を紹介いたします。
・セクシャリティについて言語化し可視化する事で理解が深まりました。
・気づかないうちに、傷つけていることがあるかもしれないということ、普段から心がけることに気づかせていただきました。
・研修報告という形で保護者向けに「こんな研修を受けて、今ってこういうことらしいよ!知ることが子どもたちを守ることにつながるかも!」と伝える機会を持ちたいと思いました。
・性別を限定する言葉を使わないということは意識できると思うので、これからの保育でも気にしながら言葉を選んでいきたいと思います。
・限定した物言いではなく、全ての人にとって心地よい言葉選びをすることで、少数と言われる人だけでなく、全ての人が過ごしやすい環境になるのだということが改めてわかりました。
たくさんの子どもたち、そして保護者の皆さまと接することの多いYMCAだからこそ、スタッフ一人ひとりが多様性に対する理解を深めていくことの大切さを実感しました。
横浜YMCAは、ともに生きる仲間を理解し合い、多様性を尊重し、小さな取り組みから社会を良い方向に変えていこうと取り組みを進めています。
☆ピンクシャツデー☆
毎年2月の最終水曜をいじめについて考える日・いじめられている人と連帯する日として、各地で様々な取り組みが行われています。
横浜YMCAピンクシャツデーHP:https://www.yokohamaymca.org/event/pink_shirt_day/
#YMCAPINK #YMCAピンクシャツデー
(安全・人権タスク&ピンクシャツデー委員会)
2023年2月6日月曜日
同じ地域で暮らすウクライナの皆さんの居場所「みどりクラブ」活動スタート
横浜市内にはウクライナから避難をした多くの方が暮らしています。そのなかで緑区近隣で生活するウクライナの皆さんが出会い、情報交換や交流をする場として「みどりクラブ」をスタートしました。
「みどりクラブ」は、同じ地域で暮らすウクライナの皆さんがゆるやかに集まり、話したいことを話し、やりたいことをする場所です。そして、皆さんが暮らしやすくなるように地域のことを紹介したり、調べたりする場所です。地域を知り、自由に交流し、創作活動やイベント、お出かけ、ディスカッションを楽しむためのスペース(居場所)にしていくことを目指しています。
2月6日には、第1回「みどりクラブ」を、横浜市十日市場地域ケアプラザで行い、11人の参加者がありました。
1回目ということで、YMCAではいくつかのアクティビティーを用意しました。アクティビティーへの参加も自由(参加しても、しなくても良い)です。「ピアスづくり」では、「こういうものをバザーで販売できないかしら」「販売用にするなら、仕事にも着けられるような色や素材がいいわね」など前向きな意見交換もありました。
そのほか、チェスを楽しむ人、ウクライナ語の本を読む人、おしゃべりをする人、過ごし方はさまざまです。今回の参加者で最高齢だった85歳の女性は、いつもはどのように過ごしているか、昔はどんな仕事をしていたかなどを聞かせてくれました。一人ひとりが、自分たちのやりたいことを、自分たちのペースで楽しんでいました。
「みどりクラブ」には、東本郷地域ケアプラア、生麦地域ケアプラザ、鶴見中央地域ケアプラザ(指定管理)からスタッフが参加し、一人ひとりと話をしながらニーズや生活の様子を聞き取り、サービスの可能性を検討するなど、福祉の力をフルに生かしたサポートとなりました。
事前に集めたウクライナ語に訳にした緑区のお役立ち情報「野菜直売所の場所」「文化遺産を巡る散歩コース」「思い切り遊べる公園」などは人気で、チラシはあっという間になくなりました。
会の終わりには、横浜つづきワイズメン&ウィメンズクラブの皆さまから、手編みのマフラーと帽子の差し入れがありカラフルな色を楽しみながら選んでいました。
また、ナチュラルコープ・ヨコハマの皆さまには、ボルシチに欠かせないビーツを含めた新鮮な野菜の差し入れをいただきました。
横浜つづきワイズメン&ウィメンズクラブの皆さま、ナチュラルコープ・ヨコハマの皆さまに心より感謝申し上げます。
「みどりクラブ」は、これからも継続して実施します。クラブでやりたいことは、参加するウクライナの皆さんから提案してもらうことにしています。また、クラブで制作したピアスなどは、バザーなどで販売していただけるところを、今後募集していきます。
第2回目の「みどりクラブ」の活動は、3月6日を予定しています。
(ウクライナ支援担当 石川)
2023年2月2日木曜日
グローバルセミナー「ネパールの出稼ぎ事情と村の参加型地域づくりの試み」ご報告
2023年1月28日に、横浜YMCA国際事業委員会主催によるグローバルセミナー「ネパールの出稼ぎ事情と村の参加型地域づくりの試み」を開催しました。
新型コロナウィルス感染症拡大の影響で海外からの日本への入国人数は減少傾向にありましたが、最近は回復傾向にあります。中でも、ネパールから出稼ぎや留学の目的で来日する人びとが増えており、横浜市に住む在留外国人の中でも、中国、韓国、ベトナム、フィリピンに続く多さとなっています。
多くのネパールの人びとが日本で活躍していることに目を向け、ネパールの人びとが来日する経緯及び背景、ネパール現地の住民参加型の地域づくりについてをお話いただきました。
セミナー前半では、ネパール出身のジギャン・クマル・タパさん(公益財団法人かながわ国際交流財団職員、駐日ネパール大使公式通訳)に、「ネパールの出稼ぎ事情:光と影」をテーマにお話をしていただきました。
ネパールの概要を紹介した後、海外への出稼ぎを後押しする背景として国の現状と課題に触れました。ネパール国内では就労機会が少なく、国の政策として海外への出稼ぎを推奨しているため、多くの若者が海外を目指すそうです。2000年代以降、来日するネパール人の人数が大幅に増え、とりわけ20代・30代が多く、留学や就労で配偶者と子どもを連れ家族で日本に暮らしている場合が多く見受けられます。海外への出稼ぎを後押しする風潮により、出稼ぎをしているネパールの人が抱える経済やメンタルヘルスの課題、ネパール国内の人材流出、地域停滞などの課題が浮き彫りになっています。
丸谷さんは長年にわたり、ネパール現地の支援プロジェクトに携わっています。ネパール現地の専門家と連携し、カブレ郡マンガルタール村にて「幸せ分かち合いムーブメント」プログラムを実施しました。村の人びとが主導権をもち、その地域の潜在能力、土地固有の知恵を尊重する考え方を大切にしてプログラムを展開してきました。主に奨学金、図書室プログラム、教師トレーニング、収入創出プログラム、そして緊急支援(地震、大雨、洪水)を行いました。村の人びとより「現在必要なことは人生をより楽しく幸せにする知識を学ぶことです」「教師トレーニングで学んだことが役立っています。生徒たちの行動・規律に改善が見られました」との声がありました。
(プロジェクトの詳細はこちら:地球の木「マンガルタール村だより No.7 最終号」http://e-tree.jp/news/wp-content/uploads/2022/11/nepal_muradayori_vol7.pdf)
2023年2月1日水曜日
体験を平和につなぐ vol.19
母の証言3 子どもたちのために
1945年6月の空襲が終わり、夜が明けたら、ものすごい雨でした。岡町の人は、一軒焼け残った天理教の施設へ避難せよとの命令がありました。そのときには長男を背負ってくれた学生さんの姿はありませんでした。私はショックで歩き出せないでいました。
長男の手を引いてやっと避難所に着きました。ほっとする間もなく、若夫婦が3カ月ぐらいの赤ちゃんを抱いて、「乳を飲ませてくださいませんか」と言われました。泣いている小さな赤ちゃんの顔を見ていたら、かわいそうで思わず、乳を飲ませていました。私も6か月の次男に乳をあげなければならないので、片方の乳をその赤ちゃんに、もう片方の乳を次男にふくませました。その赤ちゃんはおなかがよほど空いていたらしく強く吸っていたことを憶えています。
昼ごろには、子どもだけにおにぎりが一個配られました。夕方には大人にもおにぎりが一個配られました。夕方、主人が安否を尋ねて避難所に来ました。無事を知ると直ぐに職場に戻っていきました。工場も火事になり、多くの人が死んだらしいと聞きました。自分ひとりで二人の子どもたちを守らなければならないと思いました。二人の子どもがきっと私を奮い立たせて、力づけてくれたのかもしれません。
(厚木YMCA運営委員・厚木ワイズメンズクラブ 川口 知幸)
否定
2019年、M1グランプリの頂点に立った漫才は、平和な漫才だった。二人で一つの答えを探していくネタ、ヒントに対し「間違いない!」とその理由を説明して断定するが、答えは違う。次のヒントでも「絶対、○○」と断定して、持論を展開し笑いを誘う。
この二人、相手を否定しない。答えが違うと教えるほうも相手の間違いを聞いて、自分もそう思うけど、と相手を肯定してから、理由を説明する。聞いた方も素直に間違いを認め、その納得した理由を続ける。大声でどなり立ててはいるが、どちらも否定されずに人びとを笑いに誘う。
昨今、「傷つけないお笑い」が広まっているそうだ。「ツッコミ」と称してたたく、否定する暴言を吐く、見た目を「いじる」、これらに対する社会の目が変わってきているのではないかと感じている。
ところが、2022年の頂点に立った漫才は、徹底的にある事柄や人を否定していた。自己主張をせず、周りに合わせることを美徳とする風潮の中で、自分の考えを堂々と述べる勇気が評価されたのだろうか。それは、勝手な思い込みをいかにも正論のように仕立て、フェイクニュースがSNSで拡散するのと同じような、気味の悪さを感じた。
私たちは、他者との関わりの中で、お互いに肯定し、尊重し合い、違いを認め共に生きていかなければならない。
「人間は他人を信じないからさ。信じないから疑い、疑うから他人を悪いと思い始める。人間を間違わせるのさ。」などのせりふを生み、勧善懲悪のアニメ界に変革をもたらした『機動戦士ガンダム』に携わられた安彦良和さんが、平和を願い2月11日に行う会員大会に登壇される。ぜひご視聴、ご参加いただきたい。
(総主事 佐竹 博)