横浜市内にはウクライナから避難をした多くの方が暮らしています。そのなかで緑区近隣で生活するウクライナの皆さんが出会い、情報交換や交流をする場として「みどりクラブ」をスタートしました。
「みどりクラブ」は、同じ地域で暮らすウクライナの皆さんがゆるやかに集まり、話したいことを話し、やりたいことをする場所です。そして、皆さんが暮らしやすくなるように地域のことを紹介したり、調べたりする場所です。地域を知り、自由に交流し、創作活動やイベント、お出かけ、ディスカッションを楽しむためのスペース(居場所)にしていくことを目指しています。
2月6日には、第1回「みどりクラブ」を、横浜市十日市場地域ケアプラザで行い、11人の参加者がありました。
1回目ということで、YMCAではいくつかのアクティビティーを用意しました。アクティビティーへの参加も自由(参加しても、しなくても良い)です。「ピアスづくり」では、「こういうものをバザーで販売できないかしら」「販売用にするなら、仕事にも着けられるような色や素材がいいわね」など前向きな意見交換もありました。
そのほか、チェスを楽しむ人、ウクライナ語の本を読む人、おしゃべりをする人、過ごし方はさまざまです。今回の参加者で最高齢だった85歳の女性は、いつもはどのように過ごしているか、昔はどんな仕事をしていたかなどを聞かせてくれました。一人ひとりが、自分たちのやりたいことを、自分たちのペースで楽しんでいました。
「みどりクラブ」には、東本郷地域ケアプラア、生麦地域ケアプラザ、鶴見中央地域ケアプラザ(指定管理)からスタッフが参加し、一人ひとりと話をしながらニーズや生活の様子を聞き取り、サービスの可能性を検討するなど、福祉の力をフルに生かしたサポートとなりました。
事前に集めたウクライナ語に訳にした緑区のお役立ち情報「野菜直売所の場所」「文化遺産を巡る散歩コース」「思い切り遊べる公園」などは人気で、チラシはあっという間になくなりました。
会の終わりには、横浜つづきワイズメン&ウィメンズクラブの皆さまから、手編みのマフラーと帽子の差し入れがありカラフルな色を楽しみながら選んでいました。
また、ナチュラルコープ・ヨコハマの皆さまには、ボルシチに欠かせないビーツを含めた新鮮な野菜の差し入れをいただきました。
横浜つづきワイズメン&ウィメンズクラブの皆さま、ナチュラルコープ・ヨコハマの皆さまに心より感謝申し上げます。
「みどりクラブ」は、これからも継続して実施します。クラブでやりたいことは、参加するウクライナの皆さんから提案してもらうことにしています。また、クラブで制作したピアスなどは、バザーなどで販売していただけるところを、今後募集していきます。
第2回目の「みどりクラブ」の活動は、3月6日を予定しています。
(ウクライナ支援担当 石川)