横浜YMCA保育園では、2011年3月11日の東日本大震災以降保育園の子どもたちと一緒にできる復興支援活動として仙台で昔から踊られている「すずめ踊り」を行ってきました。また2022年の保育事業合同研修では、大川小学校語り部の佐藤敏郎さんを招いて講演会を行い、子どもたちのいのちを守るために何をすべきかを学んできました。
5月18日から19日には、保育園職員30人が仙台市、石巻市を訪問し、被災地訪問研修を行いました。18日は、今年の人出は93万人になったというすずめ踊りの「仙台・青葉まつり」にまつり宝山の皆さんと一緒に参加しました。横浜YMCAの保育園職員の参加は今年で4回目の参加となりました。
すずめ踊りの団体まつり宝山とのつながりは、2011年9月に直接、すずめ踊りを教えていただいて以来、震災から13年経った今でも横浜にて演舞やすずめ踊りのワークショップを行ってくださるなどつながりが続いています。今年の2月には地域で子育てを支援しようと行われた「横浜YMCA子育て応援マルシェ」において演舞を披露してくださいました。
19日は、石巻市へ移動し、震災遺構の大川小学校と仙台市立荒浜小学校を訪問しました。大川小学校では「小さな命の意味を考える会」の代表として、また大川小学校の語り部として活動する佐藤敏郎さんから当時の様子などを伺いました。大川小学校には、初めて訪問する職員、複数回訪問している職員もいましたが「いのちを守る」ことについて訪問する度に考える機会となっています。「準備をしていてもいざ災害が起きた時にそれを実行できること、判断できることが大事です」という佐藤敏郎さんの言葉が印象に残りました。
続いて荒浜小学校を訪問しました。荒浜小学校は震災時に児童や職員、地域住民ら320人が避難し、2階まで津波が押し寄せました。海岸から700m内陸にある荒浜小学校周辺の荒浜地区は震災後、災害危険区域になっています。
YMCA保育園 杉﨑