横浜YMCA第7代理事長の坂田祐は関東学院の初代院長である。1919年の中学関東学院第1回入学式において、「人のために、社会のために、人類のために尽くすこと」を説き、「人になれ 奉仕せよ」を校訓とした。(関東学院ウェブサイトより)「人に仕える」ことはイエス・キリストが示され、YMCAに関わる人びとの行動規範のようなものであり、YMCAの各活動の根底に存在する。
「人を育むCAMP(酒井哲雄を囲む懇談会編)」の背表紙に「1年先を考えるものは種をまき 10年先を考えるものは木を植える 100年先を考えるものは人を育てる」との格言が記載されていた。
私たちは目先のことだけでなく将来へのビジョンを持ち、ビジョンの実現のために行動しようとしている。「横浜YMCA私たちの使命」の実現に向かう中で、2034年の横浜YMCA創立150周年に向けて、その時にどのような社会であることを目指し、横浜YMCAは働いていくかを明らかにしたVISION2034が「10年先を見て木を植える」にあたる。富士山YMCAは100年後の子どもたちへのプレゼントとして、国際交流、多文化共生、自然体験などを行うグローバル・エコ・ヴィレッジとして開設した「100年先を考えて人を育てる」場所だ。
坂田祐は、校訓に続けて「その土台は、イエス・キリスト也」と残している。同じ土台に立つYMCAと関東学院はともに1884年創立である。25日には関東学院大学横浜・関内キャンパスにて会員総会を開催する。総主事として1年を振り返り、未来につながる今年度の計画(種)を示し、10年先の「木」と100年先の「人」を共に考える時にしたい。ご参加を。
(総主事 佐竹 博)