2026年7月1日水曜日

期あり、時あり

私は大阪YMCAに出向をしていたことがあります。着任当初、50歳代目前での出向、自分に何が求められているのか、これからどうしようと思いながら、始めは各拠点訪問をしながらスタッフに会い、同じYMCAとはいえルールや活動内容だけでなく、文化の違い、組織風土の違いなども知る中で、戸惑いやこれからの仕事をどうやっていこうなど考えていました。

横浜では、仕事でのネガティブ感情や、仕事頭のまま家に帰らないように、帰りに軽く一杯、心のスイッチを切り替えて帰宅といったルーティンがありました。ところが、切り替えて配慮する家族がいない単身赴任では、外で呑んで帰宅しても、何も変わることなく、四六時中仕事のことを考えていたように思います。

約1か月が過ぎたころ、上司が運転する車でキャンプ場の視察に同行することになりました。社車内のBGMは、上司が好きだというsuperflyの曲でした。「スタンドアップ!」「道なき道を 切り開く時」「Going on, moving on」「前に道などナッシング そう、全て心意気」あの迫力ある声とともにこれらの歌詞が胸にドーンと響きました。あの時期、あのタイミング、そしてあの曲、私はとても勇気づけられ、以降出向期間最後まで全力で走り切りました。私の様子を見ていてくださり、視察に誘い、励ましてくれたのだと思っています。

つい、声をかける時など相手のことを考えすぎるあまり何もしないで終わり「配慮のための配慮」が足かせとなり後悔することがあります。伝道の書には「天が下の萬の事には期あり、萬の事務には時あり」とあります。私はそうやって元気づけられたことを思い出すたび、後悔のないように今が神様から与えられた時なのだと思うようにしています。

                                    (総主事 佐竹  博)