2月28日、ウクライナのYMCAとオンラインでつなぎ、現地の声を聴くオンラインミーティングを実施しました。ウクライナへの寄附を続けてくださっている方や、現在のウクライナの状況に関心を持ってくださっている方、日本で暮らすウクライナ避難者など40人が参加しました。約1時間半にわたって交流と情報共有の時間を持つことができました。
ウクライナYMCA、オデーサYMCA、そして横浜YMCAの活動についてお伝えするとともに、現在もウクライナ国内で暮らしている人びと、そして避難により海外で生活する人びとそれぞれが、戦争という困難な状況の中で直面している課題や体験談について共有されました。こうした声は、いま起きている出来事が一般の人びとの生活にどのような影響を与えているのかを理解するうえで、とても重要なものです。
今回のオンラインミーティングには、ウクライナYMCA同盟のヴィクトリア・トロフィモワ総主事、オデーサYMCAのヴィタリー会長と理事であるマリアさんが参加してくださいました。ヴィクトリア総主事からは、今年の冬は特に厳しく、寒さに加えて多くの攻撃により停電が発生し、暖房も使えない状況が多くあったこと、そのような中でもYMCAは、メンタルヘルスサポートや仕事を失った人への就労支援を行ったり、子どもたちへはいまも継続してキャンプを提供していることが報告されました。「どのような状況でも、子どもたちには喜びが必要でありそのためにキャンプを続けています。現在のキャンプでは空襲警報が鳴るたびに、避難所へ避難しなくてはなりません。それでもキャンプの数は毎年増えており、参加希望も高まっています」と伝えられました。
オデーサYMCAは2024年7月に加盟したばかりの新しいYMCAで、ヴィタリー会長を含め、最年少は14歳、最年長は27歳という若いボランティアが運営しています。いまは、家族を失った動物(主に猫)の支援やITクラブ、アートセラピー・セッションやワークショップなどにも取り組み、多くの若者にYMCAを知ってもらえるよう活動をしています。
マリアさんは戦争下での現実について率直に語り、戦争によってもたらされた変化や、組織が直面している困難についても共有してくださいました。外からは見えにくいものの、ウクライナで暮らしながら日々戦争を実際に経験している人びとにとって日常として捉えるしかない多くの側面についても語りました。さらに、現在必要とされている支援や、今すぐにできる支援の方法について、また今後の横浜YMCAとのプログラム協働についても共有がありました。
横浜YMCAからはリリアさんとカテリーナさんが、日本で行っている活動について紹介しました。日本に避難しているウクライナの人びとへの支援や、日本の人びととの交流活動について、また、YMCAのイベントの短い動画も共有し、皆さまからの寄附がどのように活用されているのかを具体的にお伝えしました。
3年間毎月行ってきたみどりクラブなどのイベントで生まれる温かく家庭的な雰囲気は、海外で暮らすウクライナの人びとの社会的なつながりを深め、新しい環境への適応を助けています。こうした活動は、人びとの心身の健康にも大きく良い影響を与えています。私たちは、このような取り組みの意義を支援者の皆さまと共有したいと考えました。
さらに、戦争により避難を余儀なくされたウクライナ人のナタリア・ムリャフカさんも参加してくださいました。彼女は幼い娘を連れ、遠い日本へ避難することを決めたときから現在までの自身の経験を語りました。避難した直後にYMCAが最初に支援の手を差し伸べてくれたこと、そして現在もその支援が続いていることについても話してくださいました。
最後に参加者が感想を共有する時間には、とても印象的で心に残る瞬間がありました。ナタリアさんが、自分の部屋に飾られた子どもたちの描いた絵をみせてくれました。そこには、初めてYMCAと出会ったときにプレゼントされた色鉛筆とペンで描かれたものがあるそうです。避難直後、不安と緊張の中にあった子どもたちにとって、その小さな贈り物がどれほど大きな心の支えとなり、ストレスを和らげてくれたかを語ってくださいました。これは、どんなに小さな支援であっても、人の人生に大きな影響を与えることがあるということを改めて感じさせてくれる、とても感動的な瞬間でした。
多くのウクライナ人が心理的支援を必要としています。
それでもユーモアや歌、互いの支え合い、心からの対話、そして創造的な表現によって、みな生き抜いています。私たちは今日も前を向いています。
日本の皆さまの温かい支援に心から感謝します。一つ一つのご寄附、励ましの言葉、そして戦争開始から4年が経った今もなお続いている関心と支援に、深い敬意と感謝の気持ちを表します。
(国際・地域事業 ウクライナユース)