2021年11月29日月曜日

横浜YMCA保育園 全14園チャレンジ「目指せ世界1周」最終結果発表

第24回横浜YMCAインターナショナル・チャリティーランと同期間で実施していた「目指せ世界1周」チャレンジが20日で終了となりました。

世界の国旗を「あいうえお」順に並べ、10万歩毎に1ヵ国進むこのチャレンジは、保育園の子どもたち、保護者の方、祖父母、職員たちなど、保育園に関わるすべての方の歩数の合計をカウントしました。



最終結果は、

総歩数35,517,769歩となり、世界一周を達成!世界1周(196ヵ国)+156ヵ国となりました。




ご参加くださったみなさまのご協力に感謝いたします。

世界一周4万キロを歩数で表すと51,686,335歩となります。やはり地球は大きいと実感しました。

今回の取り組みがきっかけで、さまざまな国について知ったり、興味・関心を持ったり、また健康面では、歩いたり、健康を意識したりする習慣につながるといいなと思います。

(チャリティーラン事務局)


~高齢者のフレイル予防が、子どもたちの食支援につながる、新しい寄付の仕組みに参画~

横浜YMCAの法人のひとつである、NPO法人YMCAコミュニティサポートでは、よこすか三浦子ども食堂・地域食堂ネットワークの事務局を担っていますが、このネットワークは、横須賀市内で活動している子ども食堂、地域食堂をより多くの方に知っていただくため、互いに繋がり、協力し合うことを目的としています。

今回、未病改善をめざす、神奈川県(神奈川県政策局いのち・未来戦略本部室)と連携をして、習慣化アプリを活用した未病改善(フレイル対策)を行う高齢者の取組が、県内の子ども食堂等の応援(野菜飲料の寄付)につながるという新たな寄付プロジェクトに参画することとなりました。

高齢者がフレイル予防を実施した分、野菜飲料メーカーから食堂ネットワークに商品の寄付をいただけるという仕組みです。

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/bs5/prs/r8154935.html

※よこすか三浦子ども食堂・地域食堂ネットワークでは、今後もお米等食材のご寄付を広く募っております。

ご連絡は、横須賀市立市民活動サポートセンター 046-828-3130 まで。

https://ym-kodomochiiki-shokudonet.jimdofree.com/

(横須賀市立市民活動サポートセンター 北田 純一)

2021年11月27日土曜日

アルコール消毒液やハンドソープの寄贈を受けました。

SCジョンソン様より、横浜YMCAにアルコール消毒液やハンドソープ、除菌スプレー、洗剤などを寄贈いただき、横浜YMCAの10拠点に届けられました。

SCジョンソンは、今年は、ユースや子どものためのプロジェクトや環境への取り組み事業などの企画にもご支援くださっています。

寄贈いただきました製品を活用し、これからも手洗いや手指消毒等の感染予防に取り組んでいきます。

ご支援いただいたジョンソン株式会社に心より御礼申し上げます。



(国際・地域事業 高村 文子)





2021年11月25日木曜日

バザーin 藤沢YMCA&横浜中央YMCA(11月23日)

 国際・地域協力募金キャンペーンの一環として、各YMCAは募金活動を開催しています。11月23日(火・祝)、国際・地域事業スタッフは藤沢YMCA、横浜中央YMCAが主催した募金活動にそれぞれ訪問しました。

藤沢YMCAはオープンハウス(バザー)を開催しました。来館前にGoogleフォームによる体調確認のアンケートの実施、のみの市コーナー人数制限など、感染症対策を取りながら実施していました。館外で野菜と花を販売し、館内ではパヤオクラフト、トライアングルクラスメンバーによる手作り品、古本の販売、ゲームコーナー、のみの市などがありました。また、事前予約制による「ファミリースイミング」「逆上がり講習会」、作品写真展「アンネのバラ」も行っていました。親子ともに楽しめるプログラムが多かったです。

入館時には手指消毒も行います

横浜YMCAの募金活動を紹介する募金ブース

手作り品、魚ダジャレガチャ


横浜中央YMCAは11月23日(火)~30日(火)でウェルカムフェスタ・ウィークを開催します。11月23日(火)は、1階のロビーでミニバザーを開催しました。出品の種類は豊富で、パヤオクラフト、YMCAグッズ、チャイハネ(アジア雑貨)、東北と熊本物産がありました。これから1週間、横浜中央YMCA館内で他のイベントも開催していきます。詳細は横浜YMCAのHPからご確認ください。


東北/熊本物産、パヤオクラフト、雑貨

お楽しみ抽選会
2ヵ所のYMCAともに100名を超える来場者があり、会場はにぎやかでした。バザーの収益は国際・地域協力募金になり、海外・地域支援、東日本大震災・熊本地震などの災害復興支援に用いられます。これから他の施設でもいろいろな募金活動を行いますので、皆様のご協力をお願いいたします。

※横浜YMCA国際・地域協力募金の詳細はこちらでご確認ください。
(国際・地域事業 肖)

SDGsよこはまCITYセミナー「タイ・パヤオセンターから学ぶ持続可能な農業」のご報告

1120日、横浜YMCA国際・地域事業では「SDGsよこはまCITY 国際協力・多文化共生からのアプローチ」に参加し「タイ・パヤオセンターから学ぶ持続可能な農業」と題しセミナーを開催しました。

パヤオセンターは、タイ北部パヤオ県ドッカムタイ郡にある児童保護シェルターです。1994 年から横浜 YMCA とバンコク YMCA が協働で「プロテクト・ア・チャイルド」として、センターを拠点に山岳少数民族の子どもたちの人身売買予防と教育支援活動を行っています。パヤオセンターでは、子どもたちの教育支援の傍ら、持続可能な農業・有機農法によって子どもたちの自立を支えています。

オンラインで現地とつながる今回のプログラムでは、パヤオセンターのスタッフによる自己紹介の後、子どもたちがウェルカムダンスを披露しました。

パヤオセンター所長Saenwang Maneewanさん(通称ノイさん)にメインテーマであるパヤオセンターでの持続可能な農業の現状についてお話しいただきました。
センターでは有機農法による野菜栽培、堆肥作りと販売、田植えと精米作業、養鶏プロジェクト、養魚プロジェクトなどを実践しています。

講演資料:パヤオセンターの有機農業の様子

大気汚染に配慮するため、センター内の落ち葉は燃やさず、集めて堆肥を作り、有機肥料として活用しています。有機肥料はセンターで使うほか、近くの村やバンコクで販売もしています。

また、健康増進、体調管理に活用するため、ハーブをたくさん栽培していますが、ハーブは防虫効果もあるので、畑の虫よけとしての役割も果たすそうです。

子どもたちはこうした有機農業についての知識を学びながら、実際に農作業を行っています。

セミナーでは、職業訓練の一環としてパヤオセンターで作られている手芸品「パヤオクラフト」の紹介も行いました。

パヤオクラフトの紹介

セミナーの最後には、パヤオセンターの子どもたちから日本語の歌のプレゼントです。以前駐在していた日本人ボランティア教えてもらったという歌を、上手に歌ってくれました。

子どもたちによる日本語の歌のプレゼント

今回は、日本全国及びタイからも25名の参加者があり、子どもたちの元気な笑顔を見ることができました。
参加者からはさまざまな質問が出て、パヤオセンターで行われている環境にやさしい取り組み、SDGs目標実現とのつながり、及び子どもの現状に関心が寄せられていました。

横浜YMCAは引き続き国際・地域事業の募金活動を通してパヤオセンターの子どもを支援していきます。

(国際・地域事業)

2021年11月20日土曜日

ピンクシャツデー スタッフ研修  「誤解と偏見はどこから来るの?~知ることで広がる思いやりのこころ~」

20211118日、ピンクシャツデー・スタッフ研修をオンラインで行い、70名を超えるスタッフが参加しました。

テーマは「誤解と偏見はどこから来るの?~知ることで広がる思いやりのこころ~」です。

 桜美林大学4年生の酒井隆成さんをゲストスピーカーとしてお招きし、ご自身の「トゥレット症候群」という障がいについて、そして、小学校から高校までに受けてきた差別や偏見についてお話をいただきました。


それらの経験を通して、酒井さんは、自分は「差別されている」だけでなく、自分自身も「相手を差別している」のではないか、ということに気づいたのだそうです。

差別や偏見を持たない人はいない、まずは自分の中にある、差別や偏見に「気づくこと」が大切なのでは?と話されました。

知らないこと、理解できないことに対して人は「怖さ」を覚え、関わりたくないと思ったり、相手を疑ったり、攻撃したりすることがあります。

まずはお互いのことを「知る」ということが、世の中に思いやりの心を広げるための第一歩になるのではないでしょうか。

この研修を通して、いじめに関する様々な課題を身近なこととして感じ、日々の取り組みに生かしていきたいと思います。

酒井さんの実習指導をされている桜美林大学 奥田先生も同席してくださいました。(左)


(ピンクシャツデー委員会 田沼美穂)


☆ピンクシャツデーは、毎年2月の最終水曜をいじめについて考える日・いじめられている人と連帯する日として、各地で様々な取り組みが行われています。
しかし、いじめやいじめを引き起こす差別や偏見・不寛容の問題は、日々私たちの身の回りで起きています。
横浜YMCAでは、2月だけでなく日常の中でいじめのことを身近に感じ、小さな取り組みから社会を良い方向に変えていこうと取り組みを進めています。

#YMCAPINK #YMCAピンクシャツデー

横浜YMCA健康経営タスク会議のご報告

現在、横浜YMCAでは約520名の職員がYMCA使命にそって日々業務に取り組んでいます。

公益財団法人、社会福祉法人、学校法人、NPO法人の4法人で成り立っています。

職員に対する健康管理や働きがい、個人が充実することにより経営面においても成果をもたらすことを目標にさまざまな取り組みを行っています。

YouTubeにて健康経営チャンネルを職員限定で公開して、高齢者事業職員による「免疫力を上げるためには」や健康事業職員による「膝痛セルフケア」保育事業栄養士職員による「お手軽レシピ」などを毎月更新しています。



11月19日にタスク会議を行い、2月の勉強会・イベントについて話し合いました。勉強会・イベントに向けて準備を進めていきます。


(健康経営タスク 白木)

2021年11月18日木曜日

横浜YMCA保育園 全14園のチャレンジ「目指せ世界1周」

第24回横浜YMCAインターナショナル・チャリティーランが11月6日に始まりました。20日までのチャリティーラン実施期間中に、横浜YMCA保育園では、全14園のチャレンジとして「目指せ世界1周」を行っています。

世界の国旗を「あいうえお」順に並べ、10万歩毎に1ヵ国進みます。


保育園の子どもたちだけではなく、保護者の方や職員、ご家族など、保育園に関わる全ての方の歩数をカウントしています。


11月16日までで合計21,169,262歩!!

あっという間に1周を終え2周目に突入しています。



チャリティーラン終了まであと3日で、どこまで進むことができるか楽しみです。

(チャリティーラン事務局)

2021年11月12日金曜日

第24回横浜YMCA インターナショナル・チャリティーラン始まりました!

11月6日、15日間の大会がスタートしました。

大会7日目には約890万歩を達成しました! 20日までの大会期間中、参加されている方だけでなく、参加されていない方とも、さまざまな取り組みを通して「はなれていてもつながっている」想いをもって、実施いたします。

一つの新しい取り組みである「フォトコンテスト」にぜひご参加ください。大会に参加されていない方も大会期間中の参加者の様子をご覧いただき、フォトギャラリーから「いいね!」を押していただくことができます。ぜひ応援ください!
フォトコンテスト https://bit.ly/3mIoBLu


開会式をはじめ多くの応援動画がアップされています。各動画をご視聴ください。
開会式(YouTube)

準備体操動画2

(チャリティーラン事務局)

2021年11月11日木曜日

2021年度 第6回 横浜YMCA SDGsミーティングのご報告

2021年11月9日 第6回目のタスクミーティングが行わました。

今回はSDGsの観点から横浜YMCAの各事業活動を見直し共有しました。

改めて横浜YMCAの強みや課題が見つかり、今後の活動の体系化、取り組み推進に役立てていくことを確認しました。

(横浜YMCAタスク 金子 奈穂子)


高校生の訪問がありました!(国際・地域事業)

 【湘南学園高校 フィールドワーク】

11月9日午前中、横浜YMCAの国際交流と教育支援の取り組みについて話を聞いてみたいと、湘南学園高校の高校生4名のフィールドワークの来訪がありました。

最初に、生徒の皆さんの質問からインタビューに入り、国際・地域事業スタッフより戦争や貧困などの理由で教育体制がうまく整っていない発展途上国や地域、教育にアクセスできない家庭、性差別や経済的な理由で進学できない子どもがいるという課題について話をしました。引き続き、横浜YMCAのタイにおける子どもたちの生活・教育支援プロジェクト「プロテクト・ア・チャイルド」「タンタワン奨学金」、ミャンマーにおける医療福祉・公衆衛生活動、カンボジアにおけるチャイルドケアセンターの取り組みを紹介しました。

そして、海外の教育格差だけではなく、日本国内でも教育にアクセスできない外国につながる子どもたちの現状など、身近な多文化共生社会の課題についても言及しました。


インタビューの後、横浜YMCAの施設を案内し、教育に関する事業や、館内で掲示しているチラシを見ながら国際・地域協力事業の取り組みを紹介しました。


高校生の皆さんからは活発な質問が出て、日本国内外の教育格差、理想的な教育体制に関する感想と国際交流経験の話もありました。日本国内及び海外の教育課題に目を向けている熱心さが伝わりました。


【明治学院高等学校 パヤオプロジェクト】

同日の午後、明治学院高等学校の高校生3名がパヤオプロジェクト販売用のパヤオクラフトを購入するため来訪しました。


パヤオクラフトとは、横浜YMCAとつながりのある、タイ北部パヤオ県にあるYMCAパヤオセンターで作られている手工芸品です。YMCAパヤオセンターは人権が守られない状況にあって保護された子どもたちが暮らす児童保護施設です。子どもたちはセンターで教育の機会を得て、自立のための知識や技術を習得することができます。

今回、明治学院高等学校のパヤオプロジェクトの皆さんはパヤオクラフトを高校で紹介・販売する予定です。売上はパヤオセンターの子どもたちの支援につながります。ご協力ありがとうございます。


私たち横浜YMCAも引き続き、国際・地域事業のプロジェクトを通して必要としている方々を支えていきたいと思います。国際・地域協力事業の詳細はこちらでご確認ください。https://www.yokohamaymca.org/asp-products/kokusai/

(国際・地域事業 肖)
#はなれていてもつながっている

2021年11月10日水曜日

会報第一号

11月は横浜基督教青年会会報第一号発刊の記念月である。横浜YMCA創立から20年、1904年(明治37年)11月5日に発行された。多くの史料は震災や戦災により失われたが、会報は現存している。

第一号には、「軍隊慰労事業」の報告があり、『横浜YMCA百年史』によると、この「事業」は、東京YMCAと前年に(1903年)に発足した日本YMCA同盟によるもので、日露戦争における「韓国及び満州の十一ケ所で出征兵士のための戦地における生活の身辺の便宜またキリスト教の講和などによる兵士への心の慰めと伝道」であったという。

横浜YMCAは直接的には参画せず募金で協力したようだ。続く会報第三号1905年2月)には、20歳の若き横浜YMCA会員が入営し、第九号(11月)で奉天にて戦死したことが会員消息として報告されている。

『横浜YMCA百年史』では、「平和を願いつつも国家によって戦いの中に組み込まれた多くの若者たち」の一人であり若くして天に召された横浜YMCA会員の活動記録、友人への書簡などにより個人像が掘り下げられている。青年会員戦死の報から40年先まで日本は戦争を続け、特に北東アジアの人びとに今に至る深い痛みを与えた。

日本YMCA基本原則は、私たちはアジア・太平洋地域の人びとへの歴史的責任を認識して平和の実現に努めることを宣言している。私は戦争を体験していない、しかし137年の歴史の中でYMCAが経験したことをたくさんの記録から知ることが出来る。未来を担う子どもたちのために、争いを力で解決すること以外の手段を示し、伝えていくことが私たちの責任であると強く感じる。

(横浜YMCA総主事 佐竹博)

2021年11月5日金曜日

バザーin 横須賀YMCA&鎌倉YMCA(11月3日)のご報告

今月より国際・地域協力募金キャンペーンが始まりました。募金キャンペーンの一環として、11月3日(水・祝)、横須賀YMCAは「国際・地域協力バザー」、鎌倉YMCAは「ふれあいバザー」を開催しました。

横須賀YMCAは館内にて実施し、のみの市、ゲームコーナーを設けていました。

感染症対策のため、飲食物販売の自粛、入場制限をしていました。また、恒例イベントのお楽しみ抽選会はオンライン配信の形で行いました。

開始時刻は10時であり、すでに館外に行列がありました。消毒してから入口に入り、子どもたちは「募金お願いします!」と元気な声で呼びかけました。ゲームコーナーでは魚つり、射的ゲームなどがあり、子どもたちは楽しんで遊びながら募金活動に参加していました。




鎌倉YMCAは感染症対策のため室外にて実施しました。のみの市、フルーツ販売などがありました。新鮮な果物、ハンドメイド雑貨など、素敵な出品が多かったです。鎌倉YMCAの皆さんに会いに来てくださった方々や鎌倉散策ついでにご来場の方もいらっしゃいました。



お天気にも恵まれ、たくさんの方にご参加していただきました。2ヶ所のYMCAの募金額はともに10万円を超えました。今回の収益は国際・地域協力募金とさせていただきます。皆様と共に使途先の人びとのことを想いながら、今年度のテーマ「笑顔につながる小さな一歩」に向けて取り組みをしていきたいと思います。

これから各YMCAでも、バザー、街頭募金など、募金につながるさまざまな活動が行われますので、ぜひお立ち寄りください。

※横浜YMCA国際・地域協力募金の詳細はこちらでご確認ください。https://www.yokohamaymca.org/asp-products/kokusai/

(国際・地域事業 肖)
#はなれていてもつながっている



2021年11月4日木曜日

体験を平和につなぐ vol.4

 歴史の授業

「紀元弐千六百年」が盛大に祝われたのは1940年(昭和15年)、筆者が幼稚園の年だった。路面電車が装飾をつけてはしる花電車を皆で見物した。旗行列にも参加した。「紀元は弐千六百年」の歌は今でも歌える。この紀元とは初代の天皇とされる神武天皇が即位した年を紀元元年とした紀年法で、もちろん歴史的根拠はない。

しかし終戦まで歴史の授業はこの紀年法によっていた。戦時中を舞台にしたテレビドラマで当時の女学生が「イイクニツクロウ鎌倉幕府(西暦1192年)」と勉強していた。これはまったくのうそで、当時の歴史授業はすべて神武紀元でなされていた。「イチニイチニと百済から」とは仏教伝来が神武紀元1212年と記憶する法である。

戦後歴史教育に西暦が導入され、国外の歴史との比較が容易になった。戦時中は国民学校の先生が「西洋人など威張っていても、西洋より日本の方が歴史が古い」と言ったが、こんな言葉のごまかしは子どもでも見やぶれた。

今年、中華民国歴は110年、日本紀元は皇紀とも言い2681年、大韓民国は檀紀4354年、ユダヤ歴は5782年、古きをもって尊しとはしない。西暦はキリスト紀元と言われるが、イエスの誕生は紀元前4年が現代の歴史研究の教えるところである。

(横浜YMCA元常議員 松島美一)