2023年1月15日日曜日

横浜YMCA SDGsジュニアリーダー養成キャンプ報告

キャンプ中の様子がアップされています

三浦YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジ

2022年10月8日(土)から10月10日(月・祝)で開催されました
「横浜YMCA SDGsジュニアリーダー養成キャンプ」ですが、
朝日新聞社をはじめ、地域の教育委員会など多くの後援をいただき、
実施をしていきました。

キャンプでは、中高生がSDGs活動、野外教育活動を通じて、
体験を通して学び、社会課題と向き合い、持続可能な社会の
担い手として、行動変容していくことを大きなねらいとした
キャンプとなります。「SDGsを実践する」人材をどのように
育むのか。自分自身のことも含めて、このことを実践的に考え
続けることができる、それがこのキャンプの一番大切なテーマでありました。

この3日間、多くの仲間に出会い、そして多くの皆さまに支えられて
さまざまな自然体験や社会教育を通してSDGsと向き合い、学びを深めていきました。



運営にあたって後援をいただいている朝日新聞東京本社総合プロデュース本部
が手がけている朝日新聞デジタルサイト「寺子屋朝日」に取り組みの記事が
掲載されています。キャンプ中の様子が分かる動画や実際に参加した中高生
のリアルな声が掲載されております。

以下、リンクから掲載内容をご確認いただけます。
https://terakoya.asahi.com/article/14773881

ブログに様子をアップしていますので、ぜひご覧ください。
1日目:https://omoiwotunaguzz.blogspot.com/2022/10/sdgs1.html
2日目:https://omoiwotunaguzz.blogspot.com/2022/10/sdgs2.html
3日目:https://omoiwotunaguzz.blogspot.com/2022/10/sdgs_10.html

ぜひ、次年度以降もこのような今後の社会を担う中高生たちが、
社会課題に対してどのように向き合って、行動変容を起こしていけるのか、
そのようなことが体験できる環境を作っていきたいと考えております。
また、中高生たちと共に考えていき、持続可能な社会を目指していきます。

(SDGsジュニアリーダー養成キャンプ担当:三上・栗原・勝見)

2023年1月7日土曜日

ウクライナ支援 ブランケット・プロジェクト

今年の冬も寒い日が続きます。横浜YMCAではウクライナ支援活動として、12月のクリスマスシーズンに「ブランケット・プロジェクト」に取り組みました。少ない荷物でウクライナから横浜に来た方も多く、心と体に少しでも暖かさを届けようと、冬物の毛布を無償で配布させていただきました。この支援は、横浜市内の企業や市民の皆さまからの寄附や募金をもとに実施しています。



プロジェクトには70人を超える希望が寄せられました。なかには、広島県で避難生活を送る方からもブランケットの希望がありました。長引く避難生活には、困ったときに相談できる場所がたくさんあったほうがいいという願いから、広島YMCAにご相談したところ、協力を受け入れてくださり、無事にブランケットを届けることができました。日本に広がるYMCAのネットワークを心強く感じた出来事です。

ブランケットには「お身体を大事にしてください。私たちはいつもみなさんと一緒にいます」と記したメッセージカードを添えました。メッセージカードの作成や本プロジェクトの案内、調整などは、横浜YMCAで働くウクライナからのユースが中心となって行っています。

発送したすぐあとから、次々にメッセージが届いています。一部を紹介します。

「私たちのことを気にかけていただき、ありがとうございます。お正月が楽しくて暖かいものになりますように。」

「日本にいるウクライナの人びとの生活が少しでも快適で幸せなものになるようにという、みなさまのお気持ちに感謝します。メリークリスマス、そしてハッピーニューイヤー!」

「プロジェクトのみなさま、メリークリスマス!平和、愛、幸運、健康を祈ります。気持ちよく、美しく、暖かい毛布を受け取りました。」

 

みなさまのご協力によりブランケットを届けることができましたことに感謝いたします。横浜YMCAでは引き続き、ウクライナ支援に取り組んでいます。

(ウクライナ支援担当 石川)

2023年1月5日木曜日

『み・つ・よ』

高校のスクールモットーは「LIFE LIGHT LOVE」だった。キリストの命が私たちに与えられ、光が私たちを照らし、愛が私たちを包む。だから私たちも他者の命のために仕え、光を与えるために働き、自分のように愛すると学んだ。

大学の校訓は「人になれ奉仕せよ」。横浜YMCA理事長をも務めた初代院長が、生涯をかけて人間形成に努め、人のため、社会のため、人類のために尽くすことを通して己の人格を磨く、という思いを込めた言葉だった。どちらも繰り返し口にしてきた。今でも自分の生き方に影響している。

YMCAのブランドスローガン「みつなる。つながる。よくなっていく。」と新しいロゴが制定されて5年経つ。イエス・キリストの頭文字・SPIRIT MIND BODY・逆三角形・聖書からなる正章から派生した略章は、多くの会員にとって愛着があると想像する。

日本YMCA大会が晩秋の東山荘で開催された。YMCAに関わる全国のユースが実行委員として活躍した。自らの言葉でYMCAを語り、見事に大会を進行していた。多くの場面に登場するユースの言葉から「みつなる。つながる。よくなっていく。」を聞いた。ブランド導入直前期、ある総主事は、自分たちが意識して用いることで言葉が「受肉化する」と表現していた。

ユースたちは新しいロゴとブランドスローガンが登場してからYMCAに関わった人たちだ。「私の『み・つ・よ』についてお話しください」というくらい自然に自分のものになっている。この5年でYMCAに関わった方々も同じである。ユースから学んだ「言葉に出し実践する」ことを新年の抱負とする。

(総主事 佐竹 博)


体験を平和につなぐ Vol.18

母の証言2 「逃げろ」の声で生き延びた

1945年4月末に、岡山医大の学生2人が部屋を貸してほしいと尋ねて来ました。主人も徹夜が多いので、2階の部屋を貸すことにしました。

1945年6月29日の夜中2時ごろ、主人は徹夜の仕事で不在でした。「バリバリ。ザアー」というものすごい音で目が覚めて、玄関へ出たら、町は火の海でした。警報も鳴らない突然の空襲でした。慌てて枕元にいつも置いてあるオムツ2組と貯金通帳を身に付け、赤ん坊を背負い、3歳の長男を抱えて玄関へ出たら、2階の2人の学生がトランクを持って下りてきたので、学生に長男を背負ってくださいと頼んだら快く承知してくれました。学生のトランクを庭の防空壕に入れて、私たちも防空壕へ逃げようとしたら、隣組の組長さんが大きな声で「逃げろ、逃げろ」と叫んでいました。

みんなの後について、南の田んぼの方へ夢中で歩きました。人家のない田んぼは、アリの行列のようでした。頭の上から火の玉がバラバラと落ちてくる中をくぐり抜け、体中がガタガタ、足はすくみ、生きた心地はしませんでした。広い畑に着くと、回りは火の勢いが強く、飛行機の音が聞こえ「伏せろ」と声がしました。私は背中に赤ん坊を背負っていたので、伏せたら子どもが危ないと思い、長男を前に抱いて姿勢を低くしてしゃがみました。

(厚木YMCA運営委員・厚木ワイズメンズクラブ 川口知幸)

※川口知幸氏からご寄稿いただいた川口氏お母様故川口アイ氏が「厚木YMCA平和を祈る会」にて話された内容ご紹介します。