2023年11月29日水曜日

多文化フェア@なかやまに出展しました

10月1日に、多文化フェア@なかやまに、ウクライナコミュニティ「みどりクラブ」として出展しました。

地域で多文化共生の取り組みを行う団体が多く参加し、とても賑やかな一日となりました。

ウクライナの伝統芸術を施したクラフトなど、手作り品を販売する他、ウクライナ語を紹介するコーナーも担当しました。ウクライナ語の難しい発音に挑戦したり、自分の名前をウクライナ語で書いてもらったりと、楽しい交流のひとときとなりました。

子どもから大人まで、たくさんの方がコーナーを訪れてくださり、「頑張ってね!」と温かい声をかけてくれました。

いろんな国や地域の方が横浜に暮らしていることを実感し、多文化共生を体感する日となりました。






(国際・地域事業)

2023年11月22日水曜日

グローバルセミナー「カンボジアの子どもたちのいま」

11月11日に開催したグローバルセミナー(横浜YMCA国際事業委員会主催)では、カンボジアYMCA総主事代行のNimey Rin(ニマイ リン)さんにオンラインで参加いただき、カンボジアYMCAの事業や子どもたちの様子についてお話を伺いしました。通訳は、横浜YMCA国際事業委員でカンボジア出身のリーテーチスルンさんが務めました。

カンボジアYMCAは、子ども・ユース・女性・高齢者を対象に、コミュニティで5つのプロジェクトを行っています。

子ども向けの支援では、ノンフォーマル教育として、スラムコミュニティやストリートチルドレンの子どもたちのためにセンターを開設し、安全な居場所を提供しています。子どもたちは、虐待やDV、強制労働、薬物などのリスクに直面しているため、そのような危険から子どもたちを守り、読み書きといった基礎教育の機会を提供し、食事や衛生面での基本的な生活環境のサポートも行っています。また、保護者にも子育てについての相談に乗るといったアプローチを通してサポートを行っています。

また、女性のエンパワメントにおいては、シングルマザー、貧困世帯をはじめとする女性たちが安心して働くことができるため、子どもの保育支援、家庭訪問などをしています。高齢者向けの支援活動では、高齢者の権利を守るためにニーズを調査し、行政や関係団体と連携し活動を展開しています。また、オルタナティブ・ツーリズム事業では、海外のYMCAと交流し、海外の団体のフィールドワークを受け入れているほか、ユースを中心に気候変動への取り組みも行っているそうです。

カンボジアYMCAは、これらの活動を通して地域の人びとに貢献していますが、スタッフ不足や運営資金不足といった運営上の課題があることも率直にお話くださいました。

参加者からは、カンボジアYMCAの事業の人員体制や運営状況の詳細、他の団体との連携、現地の生活の現状についての質問等が寄せられました。

横浜YMCAは、皆さまから寄せられた国際・地域協力募金の一部をカンボジアYMCAに送り、現地の活動を支援しています。「共に生きる仲間」として、「分かち合う」ことを大切に、支援を必要としている人びとのもとに「笑顔」を届けられるように取り組んでいます。



★横浜YMCA国際・地域協力募金 ご寄附はこちらから:https://www.yokohamaymca.org/asp-products/kokusai/

(国際・地域事業)


2023年11月7日火曜日

ウクライナ支援活動:みどりクラブ

横浜市緑区近隣で生活するウクライナの皆さんの自由な活動の場である「みどりクラブ」が毎月行われています。

11月6日のみどりクラブは、いつも横浜YMCAにウクライナ支援募金を寄せてくださる「陽のあたる道」による出前カフェが行われました。

ウクライナの国旗の色をしたシフォンケーキには生クリームがたっぷりとのせられ、自家焙煎のコーヒーといっしょにみんなでおいしくいただきました。

また、共生のまちづくりネットワークよこはまのみなさんからは、「ウクライナ語版わたしのおくすり手帳」の紹介がありました。横浜YMCAでもこの制作をサポートしています。おくすり手帳の使い方、注意事項について丁寧に説明していただきました。

昨年に続き、横浜つづきワイズメン&ウィメンズクラブのみなさまが手編みのマフラーや帽子を届けてくださいました。参加者の皆さんは好きな色やかたちのマフラーや帽子を選んで、「この色が似合うよ」など参加者同士でやりとりを楽しんでいました。

今回も、シフォンケーキとコーヒーを飲みながら、和やかな雰囲気でおしゃべりして楽しみました。また、11月は横浜YMCA平和月間にちなんで、ウクライナスタッフにより平和月間の取り組みを紹介し、趣旨に賛同する参加者から平和のメッセージが寄せられました。

編み物をご寄附いただいた横浜つづきワイズメンズ&ウィメンズクラブ、シフォンケーキとコーヒーをご提供いただいた自家焙煎珈琲店陽のあたる道の皆様に感謝を申し上げます。








体験を平和につなぐ Vol.28

 アジアの民衆の痛みに思いを馳せる

 書籍を紹介します。一冊目は「戦争と罪責」野田正彰著(岩波書店 1998年)、二冊目は「20世紀からの決別~アジアが日本の戦争責任を問い続ける理由~」ワン・シューグァン著(白帝社 1998年)です。野田氏の「戦争と罪責」には、敬愛する医師である小川武満牧師の生涯が凝縮されて記されています。ご自身は軍医として、特異な経歴を歩まれ、「戦争と罪責」を生涯の課題とされました。幾人かの日本軍将兵の心の深いところに押し込まれていた鈍麻した感情が豊かに回復され、侵略の罪の自覚に目覚めた者が歩む様が記されています。「加害者」意識の覚醒ということの重要さを強く思わされました。

 ワン・シューグァン氏の「20世紀からの決別」では、アジアの民衆の多くが「被害者」であったことを「加害者」としての自覚の希薄な日本人に訴えています。この中で「戦後の日本で戦争の悲惨さを語る際に、被害国の民衆の苦しみよりも、むしろ、広島・長崎への原爆など、日本国民が受けた被害が常に大きく取り上げられている」という指摘があります。その結果、日本国民の多くは、心の底に一種の『被害意識』を植え付けられ、加害者側国民の一人という立場を知らないという人さえ現れているというのです。私も、加害者意識の希薄さは、懸念するところであり、日本人一人ひとりが、戦争の罪過を先人たちのことと不問にすることなく、今もアジアの民衆の痛みに心を馳せる思いが求められていることを自覚し、その責を謝する思いを伝えることが求められていると思います。

(元横浜YMCA常議員・元大和YMCA運営委員長 髙橋信夫)


非以役人 及役于人

 8月に訪れた上海YMCAでは表題のフレーズがよく目についた。これは新約聖書マタイによる福音書20章28節の「仕えられるためではなく、仕えるために」の箇所である。横浜YMCA会1階踊場には弟子の足を洗うイエス・キリストを描いた絵が掲げられている。私たちは、活動を通して〇〇するではなく、〇〇させていただくという姿勢を大切にしている。

 1989年3月、横浜博覧会に沸くこの地に、上海YMCAと光州YMCAから代表団が横浜YMCAを訪れ、3YMCA協議会が開催された。当時、国交のなかった両国のYMCAに対して、横浜YMCAが交流のきっかけを作った。これが、今年8月に上海で開催された第16回三都市YMCA会議に続いている。

 今年の会議では、それぞれのYMCA独自の地域課題や社会課題がありつつも、青少年のスマホ依存やメンタルヘルスに関することと、気候変動へ対処することは、地域を超えて共通の問題だと共通認識を持てた。未来のために活動を通して「仕える」姿勢が「YMCA」にあることの証である。

 2025年8月に横浜で開催する次回会議は、この2年間のそれぞれの取り組みを発表し合うことになっている。

 11月から国際・地域協力募金をとして、5カ月間で800万円を目標にキャンペーンが始まり、各地で街頭募金やバザーが行われる。海外の支援や交流、国内・地域の困窮者支援、多文化共生社会実現への教育や啓発活動など幅広く用いられる。

 善意で前向きな気持ちによるつながりは、持てる者が支援するのではなく、多くの人と分かち合う。「非以役人 及役于人」の志を大切にしていく。 

(総主事 佐竹 博)

2023年11月2日木曜日

横浜YMCA 【平和月間2023】

横浜YMCAは「横浜YMCA〜私たちの使命」にあるように、平和の担い手を育み、差別や貧困のない社会を創っていくことを大切にしています。

毎年、世界YMCA/YWCA合同祈祷週が開催される11月を『平和月間』とし、平和のシンボルであるハトのカードにメッセージを書き、平和の木(Peace Tree)に掲示しています。

今年は、祈祷週のテーマに沿って、「平和のハト」と「愛と希望の花」のカードに平和への想い・メッセージをお寄せいただき、一人ひとりの平和への願いを平和の木に咲かせたいと思います。


【参加方法】

・お近くのYMCAでメッセージをお書きいただけます。

・以下のリンクよりメッセージをお寄せいただくこともできます(GoogleForm)。

https://forms.gle/dBpSZaQLgNMe29p1A

※寄せられたメッセージは、HP上の「平和の木(Peace Tree)」に掲載させていただきます。


【種から花を咲かせましょう】

メッセージをお寄せくださった方に、花の種をお渡しします。ご希望の方は各YMCAでお声がけください。平和への願いを込めて花の種を蒔き、愛と希望の花を咲かせましょう。

※配布する種は無くなり次第、配布終了となります。予めご了承ください。


【2022年度平和月間】


国際・地域事業


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