2024年5月14日火曜日

2024ミャンマーのための特別祈祷集会 ご報告

ミャンマーでは、2021年2月に起きた軍事クーデターから3年が経ちましたが、今もなお市民の生活やいのちが脅かされる状況が続いております。

横浜YMCA国際事業委員会ではミャンマーのための特別祈祷集会を継続して開催し、今年も5月11日(土)にオンラインで開催し、ミャンマーに想いを寄せる21名の参加者が集いました。困難な状況にあるミャンマーの人びとのことを忘れず、ともに連帯する想いを表すために祈りの時を持ちました。

横浜YMCA国際事業委員長岡戸良子さんによる開会祈祷の後、日本在住のミャンマー出身の留学生によるメッセージをいただきました。「日本に留学して、日本での生活に戸惑うことやたいへんなこともあるが、ミャンマーにいる人びとはもっと厳しい生活をしていることを知っているので、いろいろなことを乗り越えることができる。一日も早くミャンマーで平和な生活を取り戻したい」との想いと願いを話してくれました。

そして、ミャンマーで医療、農業支援活動に携わっている林健太郎医師によるお話をいただき、ミャンマーの現状と、ミャンマーの人びとの自立につながる農業支援活動「八角平和計画」、現地における医療支援活動を紹介しました。

また、ミャンマーYMCA同盟のMaung Maung Win総主事、ミャンマー・ロイコーYMCAのPhyuThin会長も特別祈祷集会に参加されました。Maung Maung Win総主事からは、ミャンマーの人道危機と現状、そしてYMCAの役割についてメッセージがあり、ミャンマーで支援を必要とする人びとの生活の現状を伝えたうえで、ミャンマーに関心を寄せ続け、支援してくださる皆様に感謝の意が述べられました。

また、Maung Maung Win総主事とPhyu Thin会長からミャンマーの留学生に向けて、ミャンマー語で励ましのメッセージをいただきました。

私たち横浜YMCAは、ミャンマーのYMCAとともに長きにわたり現地でボランティア活動を続けてきました。横浜YMCAでは、ミャンマーで支援が必要とされる人びとのために継続して募金活動を続けています。一日も早く平穏な日々が戻ってくることを願っております。

ご参加くださった皆様、心を寄せてくださったすべての方に感謝いたします。

(国際・地域事業)

2024年5月13日月曜日

ウクライナ支援 第16回みどりクラブ(2024年5月)ご報告

ゴールデンウィーク最終日の5月6日、第16回「みどりクラブ」を開催し、 昨年も好評だった「たこ焼きパーティ―」を行いました。祝日のため子どもたちの参加もあり、みんなで一緒にたこ焼きの準備から調理、あと片付けまで行いました。 子どもたちが料理を楽しみ、同時に新しいことを学んでいるのを見るのは、とても喜ばしいことです。 

初めてたこ焼きを食べた参加者もいましたし、「実はたこ焼きが大好きで、外ではよく食べるのですが、家で作ることはできません。ここでみんなでたこ焼きを作って食べられるのは楽しいし嬉しいです」と、話してくれた参加者もいました。

たこ焼きを楽しんだ後は、いつものように体操タイムです。軽いエクササイズは、身体をリラックスさせるだけでなく、気分を向上させてくれるようです。

今年は5月5日がウクライナのイースターでした。ウクライナではイースターは重要な祝日のひとつで、家族みんなで盛大にお祝いします。参加者はいつものように、「キリストは復活された(Христос Воскрес! /Воістину!/ヴォイスティヌ・ヴォスクレス)」とお祝いの言葉を伝えあいました。

また、「パスカ」というイースターのシンボルでもあるウクライナの甘いお菓子を持ってきてくれた参加者がいて、みんなでパスカを味わい、イースターの味を楽しむことができました。 

このようにウクライナと日本の文化が出会い、文化的伝統を通じて交流できることを嬉しく思います。 日本にいる私たちにとって、一緒に過ごすこと、お互いを支え合うことがとても大切であり、みどりクラブはそれができる場所のひとつです。

今回も、ナチュラルコープ・ヨコハマの皆さまから、たこ焼きの材料の提供のほか、新鮮な野菜の配布がありました。また、自家焙煎珈琲店陽のあたる道からコーヒー豆の提供をいただきました。皆さまからの継続したご支援に心から感謝いたします。

2024年5月6日月曜日

第55回 全国YMCAリーダー研修会最終日報告

 全国YMCAリーダー研修会も最終日となりました。最終日の目玉はなんといっても屋台村、研修のグループで話し合って企画した出し物(発表)を行いました。16グループあったのですが、ターゲットとなる対象が低学年向けの遊びや大人も楽しめる遊びなど、それぞれに個性豊かな16通りのゲームを楽しむことができました!



閉会礼拝では、聖書の「コリント信徒への手紙Ⅰより」
目が手に向かって「お前は要らない」とは言えず、また、頭が足に向かって「お前たちは要らない」とも言えません。それどころか、体の中でほかよりも弱く見える部分が、かえって必要なのです。
 分断や差別が世の中にはまだあるが、要らないものは何一つなく未来を担うYMCAのユースリーダーにはぜひその事を伝えていってほしい。というお話がありました。3日間の中で共に笑い、熱い議論を交わし、同じ釜のご飯を食べて、濃密な時を過ごすことができました。別れに、涙を流しているリーダーもいて、3日間の充実ぶりを感じることができました。
 盛岡を出発し、全国のYMCAに戻っていきました~今回の研修を受けて終わりではなく、それぞれのYMCAに戻ってもこの研修で学んだ事を活かすこと、広げていくことを続けてほしいと願っております。一緒に過ごしたみんな、本当にありがとうございました!主幹の盛岡YMCAの皆さま、最高の研修を準備、運営いただきありがとうございました!!
「前途洋々〜可能性は無限大〜」参加した横浜YMCAのリーダーです~今後の活躍にご期待ください!
横浜北YMCA 飯野・金沢八景YMCA 山田

2024年5月5日日曜日

第55回 全国YMCAリーダー研修会2日目実施報告

 全国YMCAリーダー研修会の2日目の報告になります。朝の集いでは、今回の研修会のテーマソング「むげん」を振り付きで歌って練習しました。


 午前中は、発想力、聞く力、発見力、気づく力、自他理解力の5つのテーマからリーダー自身が2つを選択したワークショップを行いました。思考の柔軟性や、新しい考え方や視点に気づくための学びの時間を持ちました。


 午後は施設を探検しながらグループでミッションをクリアしていくフィールドワークを行ったり、グランド全体を使って鬼ごっこなどをして体を動かすプログラムを行いました。
 また明日の屋台村というプログラムに向けて打ち合わせも行っております。グループごとに出し物を考えて運営していくのですが、ただ出し物を考えるのではなく、ねらいや対象なども考えて企画するので、話し合いも白熱しております。


 夜はキャンプファイヤーを行いました。代表のYMCAのリーダーがレクをしてくれて、他のYMCAの内容や表現の方法などがとても参考になりました。いよいよ明日は、最終日、2日間の集大成を発揮できるように応援しています!
横浜北YMCA 飯野・金沢八景YMCA 山田

第55回 全国YMCAリーダー研修会が始まりました☆彡

 「第55回全国YMCAリーダー研修会 1日目報告」 5月4日(土)〜5月6日(月)の3日間岩手県の岩手山青少年交流の家にて第55回全国YMCAリーダー研修会を実施しております。(主催:全国YMCAウエルネス担当者会、主管:盛岡YMCA・盛岡YMCAリーダー会)
  横浜YMCAからは18名のユースリーダーと2名の引率スタッフ
、計20名で参加しております。 東京駅に集合して、盛岡まで向かいました。 



 開会礼拝では今回のテーマである「前途洋々〜可能性は無限大〜」
に絡めてリーダーたちの可能性についてお話しいただきました。 ワールドカフェでは理想のリーダー像について話し合いました。 それぞれが思うリーダーについて話し合い、 それに近づいていくためには何をしていくべきかまとめて発表をしました。 発表の中では自分にできる最大限のことをするや、 メンバーの細かい様子にすぐに気付ける感覚を身につける など様々な意見が発表されました。


 夜は体育館でレクリエーションを行い、個人からグループへ最後は全体となるプログラムを行いました。 本日の最後は参加しているYMCA紹介を行いました。 横浜はあいうえお作文で横浜YMCAのいいところを紹介しました。 残り2日間もリーダーたちの学びとなるように、お祈りください。
横浜北YMCA 飯野・金沢八景YMCA 山田

2024年5月2日木曜日

140 YEARS OF HISTORY Vol.2 英語研究会の看板掲げ (1885年)

 横浜YMCAの創立(1884年)以降、稲垣信牧師(後に第2代会長)の指導を受けながら信仰と修養を重ね、講演会を催して市民にキリスト教信仰を呼びかけていました。

翌1885年には、真砂町3丁目の柳下平次郎所有の建物に英語研究会という看板を掲げて当時有数の英語学者高橋五郎氏が指導に当たり、多くの青年たちの集う場となっていました。髙橋五郎氏は単に英語学者であっただけではなく東京YMCAの機関紙であり同時に当時の代表的な思想雑誌であった「六合雑誌」の初期に毎号論説を書いていた青年の指導者でした。1902年に横浜YMCAは、横浜英語学校の経営を引き継ぎ、「YMCA付属英語学校」を開校し、最初の校長にはフェリス和英女学校教頭岩佐琢蔵が就任し英語を学ぶ青年たちへの英語教育を行い、多くの青年でにぎわっていました。1907年に第1回卒業生から創立45周年の1937年までの31回の卒業生まで600人を超える青年を送り出しました。

 (参考「横浜YMCA百年史」「横浜の英語夜學校」日本英学史学会発行1976年9月)


多くの青年が英語学校で学び、視野の広い国際人として期待が寄せられた(1910年代)


1年 10年 100年

横浜YMCA第7代理事長の坂田祐は関東学院の初代院長である。1919年の中学関東学院第1回入学式において、「人のために、社会のために、人類のために尽くすこと」を説き、「人になれ 奉仕せよ」を校訓とした。(関東学院ウェブサイトより)「人に仕える」ことはイエス・キリストが示され、YMCAに関わる人びとの行動規範のようなものであり、YMCAの各活動の根底に存在する。

「人を育むCAMP(酒井哲雄を囲む懇談会編)」の背表紙に「1年先を考えるものは種をまき 10年先を考えるものは木を植える 100年先を考えるものは人を育てる」との格言が記載されていた。

私たちは目先のことだけでなく将来へのビジョンを持ち、ビジョンの実現のために行動しようとしている。「横浜YMCA私たちの使命」の実現に向かう中で、2034年の横浜YMCA創立150周年に向けて、その時にどのような社会であることを目指し、横浜YMCAは働いていくかを明らかにしたVISION2034が「10年先を見て木を植える」にあたる。富士山YMCAは100年後の子どもたちへのプレゼントとして、国際交流、多文化共生、自然体験などを行うグローバル・エコ・ヴィレッジとして開設した「100年先を考えて人を育てる」場所だ。

坂田祐は、校訓に続けて「その土台は、イエス・キリスト也」と残している。同じ土台に立つYMCAと関東学院はともに1884年創立である。25日には関東学院大学横浜・関内キャンパスにて会員総会を開催する。総主事として1年を振り返り、未来につながる今年度の計画(種)を示し、10年先の「木」と100年先の「人」を共に考える時にしたい。ご参加を。

(総主事 佐竹 博)