2月16日から26日に、横浜中央YMCAを会場に「南北コリアとかながわのともだち展」(主催 南北コリアとかながわのともだち展実行委員会)を開催しました。
「南北コリアと日本のともだち展」は、東アジアの子どもたちの心をつなぐ絵画展として2001年に始まり、日本だけでなく、ソウル、ピョンヤン、さらに中国の延吉でも開催されてきました。今回、神奈川での開催は久しぶりとなりましたが、これまで南北コリア、中国、日本の各地から寄せられた絵画60点を展示しました。日本の絵画の中には、朝鮮学校の子どもたちが描いた絵や横浜YMCAの学童クラブの子どもたちが描いた絵もありました。まだ会ったことのない友だちにむけて描いた絵は、「私の好きなもの」「たいせつなおもいで」などのテーマに沿ったものが多く、どんな子が描いたのかな…と想像を膨らませながら見ることができました。
絵を見た方々からの感想をご紹介します。・いつかきっとであえるよね。かたをくみ、手をつないでたくさんおはなししよう。
・素晴らしいです!みんな芸術家です。
・とてもすてきな絵で心が癒されました。これからもみんなで平和を考えましょう。
・すべての国の子どもたちの幸せな瞬間が未来でも変わらずあり続けますように。
・未来で出会えるという考えを持てる世界がステキだなと感じました。
・小さいころからいろいろな国の人と交流して仲良くしていってほしいです。
・それぞれの国の子どもたちの個性あふれる絵画、どれもステキです。
絵画展に合わせて、21日の午前中に子ども向けのワークショップと講演会を開催しました。ワークショップは在日本朝鮮女性同盟神奈川支部の皆さん、YMCAのユーススタッフ・ボランティアのもと実施しました。ワークショップに参加した子どもたちは、ハングルで自分の名前を書いて、折り紙でチマチョゴリを折りました。絵画展の絵を見て、お気に入りの絵を描いた友だちにむけてメッセージを書きました。また、ワークショップに参加した皆さんは薬菓(ヤックァ)とコーン茶・コーンのひげ茶を楽しみ、朝鮮半島の文化に触れる機会を持ちました。初めて薬菓を食べた子どもたちは、「ドーナツみたいでおいしい」と喜んでいました。
午後にはグローバルセミナーとして、南北コリアと日本のともだち展代表である山本俊正さん(日本YMCA同盟会長)を講師に、「東北アジアの平和と『ともだち展』の歩みー日朝交流の可能性」と題し、講演会を開催しました。講師の山本さんからは、青年時代にアジアの平和を考えるようになった原体験、朝鮮半島と日本の戦争責任についてキリスト教の視点からどのような試みがなされてきたかが語られました。2001年に初めて「ともだち展」が開催されるに至った背景や活動の広がりについても触れ、今、難しい状況にある東アジア情勢の中で、ともだち展の取り組みや青年交流を通して平和をつくることの重要性と意義についてお話しくださいました。
・日本の子どもたちが自分の名前を朝鮮語で書くワークショップでは、楽しみながら異文化に触れる姿がとても印象的でした。小さな体験ですが、確かな交流の一歩であり、未来へつながる平和の種を感じる時間となりました。
・「さまざまな平和に関する運動があるが、その中に人と人との交流があることが重要である」という言葉にとても共感しました。若い人たちの交流を長年続けることが、実は近道ではないかということにも納得しました。これからもそのような活動に力を入れていきたいです。
・社会の主な舵取りをしてるのは大人で、子どものうちは違う文化、違う民族の関わりにも抵抗がないのに、大人になると、いがみ合い、理解を得られず、争いが起こるのは何故だろう、悲しいことだなぁと思いながら、子どもたちと楽しくハングルを学ばせてもらいました。多文化共生の明るい社会を作るために一緒に頑張りましょう。
・直接会うことが難しい誰かのことを知るために絵画展を行う、という取り組みに感銘を受けました。絵画は時間を越え、場所を越え、描き手の存在をひしひしと伝えられるものだと思います。政治的な変化があろうとも、各国で生きている人びとの存在は変わらず、子どもたちがいるということを伝えるため、これからも絵画展が続くことを願っています。
今回の「南北コリアのかながわのともだち展」の開催を通して、東アジアの平和を考えるきっかけとなりました。絵を見に来てくださった方、ワークショップや講演会の参加者の皆さまの中にも平和の種が蒔かれたことと思います。私たち一人ひとりが平和を求める強い意志を持ち、日々の行動に責任を持つことができるよう願っています。
(国際・地域事業)

