1976年に、これまでの横浜YMCAの職業教育・スポーツ振興に対する活動が認められて「横浜文化賞」を横浜市から授与されました。
同年の4月からは、4つ目のセンターとして菊名センターを当時港北ニュータウンの開発計画のあった港北区に、地元の人を中心に運営委員会を編成し、港北菊名町コーシンマンション区2階60㎡を借りて開設しました。急激な都市化による地域社会の分断・拡散されている状況の中でYMCAを新しいコミュニティーの場として、そこから人びとが地域社会形成への核となる活力を得て、送り出されていくことを目指し開設され、少年作家へ、野外活動、小学生の英語、中学生の学習等の少年少女を対象とするブログラムを実施しました。
菊名センターの隣地を購入し、プールと教室のある横浜YMCAとしての初の中規模施設として1977年4月に「横浜北YMCA」が開設しました。この建物には田中忠雄画伯による「種を蒔く人」の彫せん画がプールの壁に描かれました。これ以降、各YMCAのプールにはキリスト教のメッセージを伝える壁画が描かれることになりました。開館記念プログラムとして15日に、松原治郎東京大学助教授の「新しい地域形成とボランティア活動」、22日に福田垂穂明治学院大学社会学部教授の「地域社会における青少年活動」の講演が行われ、横浜YMCAの目指す新しいコミュニティー形成の意義」が語られました。
横浜北YMCA(1977年)