2025年1月4日土曜日

140 YEARS OF HISTORY Vol.10 人材養成・地域活動・救援事業

1952年に、会館の接収が全面的に解除となると、会館を拠点として活動がスタートしました。英語教育を中心とした教育活動は、専門性のある職業人の養成を目的とした実務科を開設しました。1956年には真鶴にキャンプ場を建設し、さまざなキャンプがはじまりました。あわせてYMCAの青少年指導者の養成も盛んに行われたほか、地域からの要請を受けてレクリエーション指導者の養成事業や夏期巡回子ども会など、地域に出ていく活動が積極的に展開されました。

1959年に、横浜YMCAは創立75周年を迎え、記念式典と実業青少年に対する奨学金制度、真鶴キャンプ拡張事業を記念事業として遂行したことが報告されました。またこの年に伊勢湾台風救援事業として85梱包(5トン)の物資と9万円を超える義援金(現在に換算すると約90万円)を送りました。1960年に入ると、横浜市も都市化が急速に進み、横浜YMCAの活動にも多くの子どもから高齢者、また多くファミリーが参加するようになりました。1963年にはアメリカで開発された「フィットネス」の概念を定着させようと、アメリカから考案者のスタインハウス教授を招いて講演会や研修会を開催しました。1965年には中高年のために心身を鍛えるという概念ではなく、生活習慣全般(食事・栄養・睡眠など)についてアドバイスを行うクラスを開講し健康づくりに取り組みました。


伊勢湾台風被災者支援活動 (1959年)