2024年10月12日土曜日

横浜YMCA創立140周年記念礼拝・感謝会

横浜YMCAは10月18日に創立140周年を迎えるにあたり10月5日に、記念礼拝と感謝会を行いました。これまで支えてくださった多くの会員の皆さまとこれまでにつながりのあった方々とともに感謝と喜びの時を過ごしました。

横浜YMCAは1884年に5人の横浜海岸教会の青年が主唱し、横浜基督教青年会として誕生しました。記念礼拝は、横浜海岸教会にて行われ、上山修平牧師(横浜海岸教会)から「神様からこの世に遣わされたYMCAをさらに目指して」と題してメッセージがありました。



礼拝の讃美は、団員全員が維持会員で構成されている横浜YMCA混声合唱団の讃美に合わせて参加者が歌いました。


礼拝後には、これまで長く交流を続けてきた上海YMCAとのパートナーシップ協定締結式が行われました。上海YMCAのFANG Jian(方俭)会長、YUAN Ye(袁烨)総幹事と横浜YMCA工藤誠一理事長、佐竹博総主事がそれぞれ協定書にサインし、両都市YMCAがともに学び、助け合い、さらなる発展を目指すとともに、活動を通してより良い社会を創ることを誓い、固く握手を交わしました。



多くの人とともに創立140周年記念礼拝を守ることができましたことに感謝いたします。


記念感謝会は、英一番館(神奈川県民ホール6階)にて行われました。

はじめに横浜YMCAの誕生から現在までの140年の働きと活動が映像により紹介されました。

上海YMCAのFANG Jian(方俭)会長から横浜YMCAの工藤誠一理事長に140周年のお祝いの品が手渡されました。

工藤誠一理事長は140年にわたる歩みは多くの皆さまのご支援とご協力により成り立っていることに感謝し、「次の世代に明るい未来をつなぐために、時代の変化に対応しながら持続可能な社会づくりに貢献していきます」とあいさつを述べました。

また、交流のある光州YMCAから届いたビデオレターによるお祝いメッセージの紹介や横浜YMCAにゆかりのある方たちのスピーチを通して先達の働きや思いを参加者の皆さまと共有し振り返りました。



                                                   横浜YMCA第2代体育主事広田兼敏氏ご子息正信氏から兼敏氏の
                  YMCAでの働きなどの印象とYMCAの発展を願う思いが語られました
              
            横浜YMCA常議員・理事を長く務められた茂木雄氏からボランティアを行う
            上で大切にしている教えや1951年学生YMCAからの歩み・YMCAへの期待が
            話されました

田口努前横浜YMCA総主事・現日本YMCA同盟総主事から上海YMCAとの
        パートナーシップ協定の締結が行われたことの喜びとこれまでの交流など語られました



                       上海YMCAの皆さま

最後に、佐竹博総主事が上海YMCAとのパートナーシップ協定締結を執り行えたこと、参加者をはじめとした多くの皆さまへの日ごろのお支えと協力に感謝の言葉を述べました。最後に聖書「マタイによる福音書18章20節」にあるように同じ思いをもって集まるところに平和がありますと語り、今後も社会や地域、人びとに仕える働きに取り組んでいくことを誓いました。


いつの時代も会員やボランティアがいのちを輝かし、地域や社会の課題に向けた働きを進めていることを確認し、今後も地域や社会の課題に取り組んでいくことを参加した皆さまとともに誓いました。会場では、横浜YMCA Port Friendsによるハンドベルの演奏があり、参加者の心に涼やかに響きました。


記念礼拝と感謝会にはそれぞれ100人を超える参加があり、ともに140周年を祝う笑顔があふれました。


ご参加いただきました方々、またそれぞれの場所においてお祝い、お祈りいただきました方々ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
                                     
                                 広報 池田











2024年10月2日水曜日

140 YEARS OF HISTORY Vol.7 創立50周年記念事業を展開

1934年に創立50周年を迎えた横浜YMCAは、会員活動、教育活動の充実を図るとともに50周年の記念行事の準備を行いました。記念事業は「50年記念募金計画」「会員大募集運動」「創立記念祝賀諸集会」でした。

「50年記念募金計画」は、目標額を5万円とし、①建築完成資金に2万円 ②会館改装資金に1万円 ③精神文化事業資金に1万円 ④記念事業資金に1万円を充てることにし、三カ年でこの募金を達成しようと取り組みました。

「会員大募集運動」はこの年の秋から全国のYMCAが5カ年間に1万人の会員募集を行うという計画が建てられていたので、横浜YMCAも年間会員募集計画に参加することになりました。全国YMCAの会員募集は目標を2000人としてこのうちの200人が横浜YMCAの目標でした。50周年の記念事業の一環でもあり「会員は一人の新しい会員を」獲得しようと取り組みました。「創立50周年記念週プログラム」では、YMCA記念日として基督教講演会「永遠の遺産」が行われたほか、讃美礼拝、体育実演会(箱越、マットワーク、バスケットボール他)、祝賀晩餐会、記念祝賀会などが行われ、会員とともに祝いました。

横浜YMCA創立50周年記念祝賀会(1934年10月18日)


天の神様の言う通り

ウインクキラーというグループゲームをご存じでしょうか。実施方法は様々ですが、代表的な例で紹介すると、参加者はお互いの顔が見えるように円になります。ひそかに選ばれた「キラー」役が参加者の中にいて、キラーからウインクされたらゲームから離脱(例えば「しゃがむ」など姿勢を変える)、参加者たちはウインクされる前にキラーを見つけるというゲームです。

ある日の新聞投稿欄に寄稿したデイサービスに通っているという高齢者は「ルールはわからないがウインクキラーというゲームの時間が楽しい」と書いていました。

私は、先日参加したあるプログラムでこのゲームに何十年ぶりに出会いました。ファシリテータは「…ウインクして殺してください、殺された人は寝そべってください」と説明していました。

久しぶりといえばもう一つ。「どちらにしようかな♪」というフレーズを耳にしました。各地の特徴があるそうですが、私が聞いたのは「♪神様の言う通り なのなのな 鉄砲撃ってバンバンバン…」でした。聞いたことがあるフレーズでしたが、「天の」が付く「♪天の神様の言う通り♪」がなじみ深いです。昔から日本中の子どもたちが「天の神様の言う通り」と口ずさんできたのはすごいことだと思います。しかし残念なのが、どちらかに決めるのに最後は「鉄砲撃ってバンバンバン」で、「天の神様の言う通り」ではなく、暴力で解決すること。先のゲームでも楽しく遊びながらも「殺す・殺される」を簡単に言葉に出してしまうこと。あまりにも身近に平和を脅かす言葉があるのでした。考えすぎでしょうか?立場がセンサーを敏感にさせているのでしょうか?そんなことを口にするのはうっとうしいと思われるでしょうか?いえいえ「天の神様の言う通り」です。

(総主事 佐竹博)