2024年2月29日木曜日

「いじめ・差別・偏見~ともに生きる社会をめざして~」グローバルセミナー<ピンクシャツデ―企画>

 2月はピンクシャツデー月間ということで、2月3日にいじめや差別について考えようとグローバルセミナー(国際事業委員会主催)を開催しました。講師は、東京都立大学特任教授 ・聖心女子大学非常勤講師である風巻浩さんです。風巻さんは昨夏、若い世代の人たちにも分かりやすく多文化共生を考えてもらえるようにと『ヘイトをのりこえる教室 ともに生きるためのレッスン』を共著にて出版されています。

セミナーではまずはじめに、不登校・いじめ・自殺の現状をデータで示し、子どもたちが「ともに生きている」とはいえない状況について触れました。

「ともに生きる」ということを阻害するものは何なのか、「多文化共生」の反対を意味するものは何なのか、歴史上の出来事をもとに考えました。そして、過去の差別的な出来事と同様の差別や偏見が、私たちが生きる現代にも起きていることに目を向けて、「ともに生きる」とはどういうことなのかを考えました。

多様性のあふれるこの社会で、対話的な関係を築くこと、違いは楽しく価値のあるものだと気づくこと、他者の苦しみを共有すること(共感共苦)、マジョリティがその特権を認識し、マイノリティといわれる人たちの仲間になることが、「ともに生きる」社会を作っていくために必要なのではないかとお話くださいました。そのことを実践してきている一例として、南北コリアと日本のともだち展のご紹介もありました。

南北コリアと日本のともだち展


後半は、一定の人たちに与えられる<特権>とマイノリティが感じる<諦め>を実体験するようなワークショップを行ったのち、グループに分かれて意見交換を行いました。互いの意見に真剣に耳を傾ける様子が印象的でした。

ピンクシャツデー企画ということで、講師をはじめ、参加者の皆さんにも何かしらピンクのものを身に着けてご参加いただきました。


参加者の感想

・アットホームな雰囲気で皆さん優しく声をかけてくださり、最後はリラックスして過ごす事ができました。先生の講義や話し合いで皆さんの考えを聞き、私にとっては新しい考え方を知る事ができて非常に勉強になりました。

・グループワークの際にいつでも自分が差別する側になる可能性があると考えた方が良いと言う意見を聞き、すごく胸に響きました。

・ただ対立するのではなくお互い聞く耳を持ち受け入れ合う世界になるとみんなが丸く温かい関係になれると講義を聞いて感じました。


👚毎日がピンクシャツデー👚


#YMCAPINK #YMCAピンクシャツデー

(国際・地域事業)