高校のスクールモットーは「LIFE LIGHT LOVE」だった。キリストの命が私たちに与えられ、光が私たちを照らし、愛が私たちを包む。だから私たちも他者の命のために仕え、光を与えるために働き、自分のように愛すると学んだ。
大学の校訓は「人になれ奉仕せよ」。横浜YMCA理事長をも務めた初代院長が、生涯をかけて人間形成に努め、人のため、社会のため、人類のために尽くすことを通して己の人格を磨く、という思いを込めた言葉だった。どちらも繰り返し口にしてきた。今でも自分の生き方に影響している。
YMCAのブランドスローガン「みつなる。つながる。よくなっていく。」と新しいロゴが制定されて5年経つ。イエス・キリストの頭文字・SPIRIT MIND BODY・逆三角形・聖書からなる正章から派生した略章は、多くの会員にとって愛着があると想像する。
日本YMCA大会が晩秋の東山荘で開催された。YMCAに関わる全国のユースが実行委員として活躍した。自らの言葉でYMCAを語り、見事に大会を進行していた。多くの場面に登場するユースの言葉から「みつなる。つながる。よくなっていく。」を聞いた。ブランド導入直前期、ある総主事は、自分たちが意識して用いることで言葉が「受肉化する」と表現していた。
ユースたちは新しいロゴとブランドスローガンが登場してからYMCAに関わった人たちだ。「私の『み・つ・よ』についてお話しください」というくらい自然に自分のものになっている。この5年でYMCAに関わった方々も同じである。ユースから学んだ「言葉に出し実践する」ことを新年の抱負とする。
(総主事 佐竹 博)