横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと、多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど、相互交流の機会を設けています。
7月10日にマラウィ1(アフリカ上水道)、スーダン1(アフリカ上水道)、タンザニア1(アフリカ上水道)、ナイジェリア2(アフリカ上水道)、ケニア1(アフリカ上水道)、エチオピア2(アフリカ上水道)、ブラジル1(医療材料と再生医療)、アフガニスタン2(農学・横浜市立大学生命ナノシステム科学研究所、大学院工学研究科)、マレーシア1(機械工学)、の12名の研修員が神奈川県平塚市で七夕まつりと平塚国際交流会館で日本文化の体験をしに出掛けました。
出発前に日本の七夕まつりの由来や七夕飾りの説明をした後、桜木町から横浜、そして平塚までJRで移動しました。慣れない電車での移動に少々疲れ気味の研修員も見受けられましたが、電車の中に浴衣姿の子どもや観光客が増えてくるにつれ「いよいよ祭り会場だ!」と目を輝かせていました。
平塚駅でボランティアガイド3人と合流し、そろってイベントの行われる見附台広場まで歩いて行きました。通りには様々な出店が軒を連ね、色とりどりの屋台に研修員たちは興味津々でした。
見附台広場では静岡県・伊豆市から来た和太鼓グループのパフォーマンスを観ました。威勢の良い掛け声と切れのある踊りともに、大小の太鼓を息ぴったりのリズムでたたくパフォーマー達に研修員たちもすっかり魅了されていまいた。
見附台広場にはパフォーマンスの舞台のほかに本当に生きているように動く恐竜の巨大ロボットの展示や食べ物の屋台も数多くあり、皆、思い思いにお祭りの雰囲気を楽しみ、それぞれ食べたいものを屋台で買って昼食としました。
昼食後は皆で“晴れ着の丸昌”へ行き、和服の見学をしました。こちらは晴れ着のレンタルをしているお店で、卒業式で着る機会の多い袴を始め振袖、七五三の晴れ着、婚礼衣装など伝統的な行事とかかわりの深い和服について説明をして頂きました。
研修員たちは初めて見る色鮮やかな日本の婚礼衣装や振袖の数々に驚きつつ、着物の素材や図柄の意味などを熱心に質問していました。
着物の見学の後はメインストリートへ戻り、平塚の七夕まつりの名物、巨大吹き流しのトンネルの中を歩きました。見渡す限りに続く吹き流しのトンネルは圧巻で、通り一杯に飾られた吹き流しの大きさに研修員たちもすっかり圧倒されていました。ブラジルの研修員は今年開催されるリオオリンピックの吹き流しを見つけ嬉しそうにしていました。
最後に平塚国際交流会館で地元のボランティアの方々と一緒に折り紙や書道、けん玉などの日本の伝統文化体験をしました。
研修員はそれぞれ興味のある文化体験コーナーに分かれ、思い思いの時間を過ごしました。難しい折り鶴に挑戦したり、日本語で自分の名前を練習したりとすごい集中力を発揮し、その様子にボランティアの皆さんも感心していました。日本文化体験を通して地元の方々との交流を深める素晴らしい時間となりました。
YMCAデスクでは今後も日本文化を体験し、人と交流する機会をこれからも作っていきたいと思います。
(JICA-YMCAデスク 野田真由美、石川義彦)