2016年2月2日火曜日

英語、フランス語、ポルトガル語で横浜めぐり

横浜YMCA 地域交流事業 「Yokohama City Bus Tour横浜バスツアー」実施のご報告
 横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々の日本理解を深めるため、今回は1月30日にバスに乗って横浜周遊のショートトリップを実施しました。
 参加者はミクロネシア1名(ジェンダーの視点に立った漁村開発)、ベニン2名・トーゴ1名・コートジボアール5名(西アフリカ成長リング回廊整備戦略的MP策定プロジェクト)、ザンビア1名(港湾物流効率化)、バヌアツ(ジェンダーの視点に立った漁村開発)、ミャンマー1名(電気電子工学)、南アフリカ2名(港湾物流効率化)、ブラジル5名(造船技プロ鋼材溶接、農村婦人リーダー)、参加者の皆さん19名と日本人ボランティア1名、JICAスタッフ2名、YMCAデスクスタッフ2名というメンバーでした。参加者の言語は英語、フランス語、ポルトガル語と異なっていたため、スタッフが分担してそれぞれの言語で通訳をしながらご案内しました。
 再びの寒波到来のため天気予報では雪かもしれないということでしたが、実際にはかろうじて雪も雨も降らない中で、プログラムを実施することができました。英語組(ポルトガル語通訳付)とフランス語組というようにマイクロバス2台に分乗し、横浜駅を目指しつつ街の様子を見学しました。スタッフが説明する横浜の歴史、日本の街の様子、日本人の生活習慣などを熱心に聞きながら、研修員の方々は興味深そうに車窓を眺めていました。研修員の中にはこの日の夜に帰国する方々もいて、最後の日本を楽しんで学ぼうという積極的な姿勢が見られました。
みなとみらい、ランドマークタワー、横浜駅と回った後、桜木町駅方面に進み、横浜スタジアムが見えてきました。横浜で西洋人によって野球が初めて行われたことをお伝えしているところで、日本で最も大きく世界で一番安全といわれる中華街が見えてきました。中華街では改修の終わった美しい門を見ることができました。横浜開港当時に西洋人とともに横浜に住みついた中国の方々、元町ショッピングストリートで元気に商売に励んだ日本人の方々、フランス山など西洋人地区に駐留・居住した人々、そうした歴史や当時の人々について想いをはせながら、バスは山手地区と進んでいきました。目に移る景色を眺めながら、スタッフからは、外人墓地に眠る1500人の西洋人の方々や西洋医学や教育、産業を普及させてくれた宣教師や医師、その他の方々についてもお伝えしました。
到着した極寒の三渓園では、皆さんとっても寒そうでしたが頑張って自由散策を楽しんでくださいました。梅の花がほころんで、池では水鳥たちが羽を休めている冬らしい光景で、美しい日本の自然に感動された様子でした。最後の行き先はマリンタワー。あいにくの曇り空で、しかもほんの短い時間でしたが、塔から横浜の美しい街並みが360度見渡せました。道中さまざまな説明を聞いた皆さん。横浜の街と日本人の方々をより身近に感じていただけた様子でした。
 今後ともこのような楽しいプログラムを通して、地域の皆様とともに日本の社会や文化を紹介したいと思っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 稲見 綾乃)