今回は、先日キャンプ場のなかで行われたロックコンサートについてご紹介します。
キャンプでロックコンサート?!と思われるかもしれませんが、キャンプでは歌やダンスを楽しむ機会もたくさんあります。
今回のコンサートは《Kindness Rock》というバンドのプログラムで、たくさんの学校をまわって音楽で盛り上がりながら、いじめや環境問題について考えるというユニークな活動をしている人たちです。
曲の合間合間にバンドのメンバー自身が、過去に経験したいじめや、つらかった経験、友達がいることの素晴らしさについて語り、キャンプのメンバーたちに「あなたたちはこれからの世界を創っていく本当に大切な人たち。辛いことがあっても自分が誰でどんな才能を授けられているかそれを探し続けることを諦めないでほしい。そして孤独を感じている人がいたら、その人の友だちになってほしい。」と語りかけました。
またコンサートの中では 1970年から自転車でアメリカ大陸を縦断する旅を重ね、各地でいじめや暴力の問題について語っているBrock Tully さんも登場。現在50,000km近くを走破し、何冊も本を出版しているTullyさんは「一人で自転車旅をしてみてわかったことは、世界の90%以上の人は親切でいたいと思っているということ。学生の頃、自分は大勢の人に囲まれて人気者だったけれど、自分が何をしたいのかわからなくてとても孤独だった。今は一人で自転車旅をしているけれど、自分自身のことがわかりはじめてからも、心が通じる友達がたくさんできたんだ。」と話してくれました。
英語でのメッセージがちょっと難しかったメンバーも居たと思いますが、音楽のパワーはしっかり心に届いたのではないでしょうか。
(カナダ冒険キャンプ引率 郡司 すみれ)