横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々の日本理解を深めるため、今回は8月8日に 日帰りプログラムとして、山梨フィールドトリップを実施しました。
インド3名(機械工学)、ブラジル2名(バイオテクノロジー、生物保存地域持続可能な開発)、アフガニスタン2名(ゲノムシステム)、サモア(水産資源)、ソロモン諸島(水産資源)、東ティモール(水産資源)、フィリピン(水産資源)から研修で来日した参加者の皆さん11名とスタッフ2名というメンバーで山梨に向かいました。
行きのバスではまずスタッフから、富士山と山梨県の説明を行いました。富士山は日本人に最も崇められ、日本のシンボルとして有名であること。ユネスコ世界文化遺産に登録され、多くの外国人にも人気の山であることなどを説明しました。山梨県は果物とワインで有名な県。そうした風景も楽しみでした。
高速道路での渋滞もありましたが、バスの中では外に見える風景から日本事情について説明しました。研修員からは、なぜ日本人は多神教なのか、粘り気のあるタイプの米が好きなのか、といったようなさまざまな質問が出ました。
河口湖ではラベンダーで有名な大石公園を訪ねました。夏の水蒸気で富士山が見えなかったことは残念でしたが、皆で富士山の方向を指差して楽しく写真を撮り、ハーブのよい香りに包まれた公園で河口湖の美しい光景を楽しみました。
河口湖から10分で芦川村に到着です。現地コーディネーターと村民の皆様が現地で歓迎してくださり、古い民家を訪ね昔の風習を学んだり、きれいな花や清らかな水が流れる用水路、山の美しい風景を楽しみました。
その後は村の中を散策しながら昼食場所である村の民家にお邪魔しました。流しそうめんや採れたばかりの野菜のてんぷら、炊き立ての白米をふるまっていただき、一堂感激しました。日本の村の普通の暮らしを見せていただきながらもてなしていただいたことが心からうれしかったようです。
アフガニスタンからの研修員は「僕も母国では村に住んでいますが、それと比較すると日本の村の平和で安全なのどかな村に非常に感銘を受けました」とおっしゃっていました。他の参加者も「最も楽しんだ一日でした」と村の皆さんのあたたかいもてなしと交流に感謝の言葉を述べられていました。
最後に村の農産物直売所で地元の野菜や果物を購入したりなどした後に、皆さんにお別れを惜しみつつ、横浜に帰りました。富士山が見えなかった代わりに帰りの道中では富士山の歌を日本語で覚えました。
JICA横浜-YMCAデスクでは今後ともJICA横浜の研修員の皆様に、地域交流プログラムの機会を提供し、共に楽しい時間を過ごしてまいりたいと思います。
(JICA横浜-YMCAデスク 稲見 綾乃)