2024年11月15日金曜日

横浜YMCA職員との座談会イベント

119日に、横浜中央YMCAにて「横浜YMCA職員との座談会イベント」を実施しました。

就職活動を考える大学生・専門学生を対象に、横浜YMCAについての説明と実際に横浜YMCAで働く職員に質問をする機会として行いました。今回は健康教育事業、アフタースクール事業、専門学校事業の職員との座談会を行いました。座談会の前にアイスブレイクを行い、少し緊張もほぐれた様子で笑顔も見られました。


座談会では、「事業内容」「1日の仕事のスケジュール」「横浜YMCAの職員として働くために必要なこと」「やりがい」「福利厚生について」など、学生の皆さまが今自分の興味のある事業の先輩方から真剣な表情で話しを聞く姿や質問をする姿が印象的でした。

今回の座談会や横浜YMCAの就職説明会(対面)では、学生の皆さまが今学校で勉強中のことや就職活動について考えていることなどについて伺いながら進めています。

横浜YMCAでは、夏季のインターンシップに引き続き、冬季(12月~2月)、春季(3)にインターンシップを実施します。実際に現場で働く職員の声を聞くことで、「横浜YMCA」について知っていただけたら幸いです。

今後も学生の皆さまの就職活動に活かしていただけるような場を設定していきたいと思います。

                              人事研修センター

2024年11月5日火曜日

第4回多文化共生を考える講座 実施報告

10月26日(土)、第4回多文化共生を考える講座(かながわ外国人すまいサポートセンターと共催)を実施しました。

今回は、多文化共生をテーマとした映画(移民の記憶 マグレブの遺産 第2部「母」)を鑑賞し、参加者のみなさんで昼食を取りながら意見交換をしました。この映画は、フランスの戦後復興を支えるために、安価な労働力として北アフリカから動員された男性たちと、その後、呼び寄せられた妻や子どもたちへのインタビューを収録したものです。「祖国に帰りたい」という声が聞かれるかと思いきや、大半の人は「私はもうフランス人」「パリは安心」「ここに全てがそろっているのに帰国する理由があるか?」と、移住当初の困難を乗り越え、強く生き抜いてきた様子を見せてくれました。このことは決して遠い国の話でも昔の話でもなく、今の日本でも経験している人がたくさんいるということを私たちは心に留めておかなければなりません。

今回の参加者は7名と少人数でしたが、各国のお菓子やお茶も楽しみつつ、和やかな雰囲気の中で1人ひとりからいろいろな意見を聞くことができました。「多文化共生は今に始まったことではない。日本でさえ"多様な文化を持っているではないか"」という意見があり、それぞれが自分の家のお雑煮を説明したところ、お餅の形から出汁の取り方、具材まで多種多様であることに驚かされました。「国や人種にとらわれず、その人がその人らしく生きられるか、ということが大事なのでは」「1人として同じ人はいない。"同じ"であることの方に違和感を持ったほうがいいかもしれない」といった意見も聞かれました。

4回シリーズで開催した本講座は、各回とも参加者の満足度が高く、充実した学びの時となりました。「多文化共生」の意味するものは、外国籍住民との共生だけを指すのではないようです。いろいろなバックグラウンドをもった人がともに暮らすこの社会で、どんな人との間にも、お互いを認め合い、高め合っていけるような関係性を目指していきたいと思います。


国際・地域事業、横浜中央YMCA 諏訪

2024年11月1日金曜日

【健康教育部】スタッフ研修を実施しました

 健康教育事業に関わるスタッフが、10月29日(火)に横浜中央YMCAにて職員研修を実施しました。午前中は安全についての確認をし、日頃のクラスでの安全管理を見直す機会となりました。

安全について改めて確認をしました

台湾(台北YMCA)での指導者研修、水泳大会の報告

その後、現在台北YMCAに短期出向しているスタッフとリモートで繋いで報告を受けたり指導者研修や水泳大会で台北に行ったスタッフの報告がありました
子どもたちとバスケットボールクラスにも参加

短期研修の受け入れ先では、すぐに仲良くできています

午後は水泳で使用する筋肉を意識してストレッチをし、体をほぐしてから実技を行いました。
泳ぐ前にストレッチを入念に



怪我や事故などが起きた際に迅速に正しい対応ができるようにシュミレーションをしたり、指導時に正しい見本が見せられるように、そして自身のスキルアップのために沢山泳ぎました。今後も安全第一で楽しくわかりやすい指導ができるよう、スタッフ一同努めてまいります。
冬季講習会も参加者募集中です。皆さまのご参加をお待ちしております。

横浜YMCAスタッフ一同

私の瞳が濡れているのは

10月のある日の礼拝で讃美歌532番を歌いました。これまでに何度か歌っていますが、なぜかまともに最後まで歌えたことがありません。過去何度かの経験により、イントロでグググっと押し寄せてくる波は堪えることができます。歌いだし「ひとたびは死にし身もー主によりていま生―きぬー」だけで鼻の奥がツンとなり、さらに大きな波が押し寄せてきます。「昼となく夜―となく―」あたりではもう歌えなくなっています。

ようやく3節あたりで持ち直しますが、鼻の詰まった声で「アーメン」を絞り出すのがやっとです。悲しいわけでもないし、何か特別の思い入れや、何か印象的な式やシーンとセットなわけでもないのですが、この讃美歌は私の心を揺さぶります。

10月5日、横浜海岸教会で横浜YMCA創立140周年記念礼拝を行いました。100名を超えるYMCA関係者と共に礼拝の時を持ち、祈りを捧げることができました。

礼拝の中で歌ったのは讃美歌21 412番(讃美歌234番A)、私の知る限り横浜YMCA会員総会では必ず歌われ、YMCA行事では何度も歌ってきた讃美歌です。1節はYMCA混声合唱団による素晴らしいコーラスが心地よく、2節より会衆みんなで歌いました。「歴―史のながーれ旧きものをー」会衆の声がひと塊となり、最前列にいた私は背中にものすごい勢いを感じました。大合唱だけでなく、思いが一つになったものだったからだと思います。私は背中にその圧力を感じながら、歌いだすと同時に、涙腺が緩み視界がぼやけました。心揺さぶられました。

松山千春さんの「旅立ち」に「私の瞳が濡れているのは、涙なんかじゃないわ」という歌詞がありますが、私のは涙でした。

(総主事 佐竹博)

140 YEARS OF HISTORY Vol.8 室内体育館からスポーツ一層盛んに

1930年代に入り、YMCA会員活動も定着しはじめ、室内体育館を中心にした体育活動が盛んになってきました。社会的不安などが次第に色濃くなってゆく時代にもかかわらずYMCAの会員活動は盛んになり横浜市における青少年活動としては市民から評価されるようになってきました。それは関東大震災後におけるYMCAへの市民への救護事業やその後の奉仕がキリスト教青年会に対する好意としてのあらわれであるこが「横浜YMCA百年史」に書かれています。

1927年に震災による甚大な被害を受けた会館の改修が完了して再び青少年のための活動が活発に続けられました。1930年には、体育活動として新しくデンマーク体操(東京YMCA柳田亨主事指導、横浜YMCA広田後兼敏主事)の講習会がはじまり、YMCAにおけるデンマーク体操は次第に広がっていきました。翌1931年には第1回神奈川県バレーボール大会がYMCAの主催で開かれ、1932年には婦人体育クラブがYMCAの中にできました。同年に広田兼敏主事は神奈川県バレーボール協会理事に推され就任しました。この頃、スポーツをすることによる肥満解消の呼びかけや会員活動のブログラムではキリスト教講演、レコード音楽鑑賞、書道、コーラス部、哲学や演劇などの研究会の諸講座が盛んになりました。


体育館においてデンマーク体操などの体育プログラムが盛んになった(1930 年代)


2024年10月12日土曜日

横浜YMCA創立140周年記念礼拝・感謝会

横浜YMCAは10月18日に創立140周年を迎えるにあたり10月5日に、記念礼拝と感謝会を行いました。これまで支えてくださった多くの会員の皆さまとこれまでにつながりのあった方々とともに感謝と喜びの時を過ごしました。

横浜YMCAは1884年に5人の横浜海岸教会の青年が主唱し、横浜基督教青年会として誕生しました。記念礼拝は、横浜海岸教会にて行われ、上山修平牧師(横浜海岸教会)から「神様からこの世に遣わされたYMCAをさらに目指して」と題してメッセージがありました。



礼拝の讃美は、団員全員が維持会員で構成されている横浜YMCA混声合唱団の讃美に合わせて参加者が歌いました。


礼拝後には、これまで長く交流を続けてきた上海YMCAとのパートナーシップ協定締結式が行われました。上海YMCAのFANG Jian(方俭)会長、YUAN Ye(袁烨)総幹事と横浜YMCA工藤誠一理事長、佐竹博総主事がそれぞれ協定書にサインし、両都市YMCAがともに学び、助け合い、さらなる発展を目指すとともに、活動を通してより良い社会を創ることを誓い、固く握手を交わしました。



多くの人とともに創立140周年記念礼拝を守ることができましたことに感謝いたします。


記念感謝会は、英一番館(神奈川県民ホール6階)にて行われました。

はじめに横浜YMCAの誕生から現在までの140年の働きと活動が映像により紹介されました。

上海YMCAのFANG Jian(方俭)会長から横浜YMCAの工藤誠一理事長に140周年のお祝いの品が手渡されました。

工藤誠一理事長は140年にわたる歩みは多くの皆さまのご支援とご協力により成り立っていることに感謝し、「次の世代に明るい未来をつなぐために、時代の変化に対応しながら持続可能な社会づくりに貢献していきます」とあいさつを述べました。

また、交流のある光州YMCAから届いたビデオレターによるお祝いメッセージの紹介や横浜YMCAにゆかりのある方たちのスピーチを通して先達の働きや思いを参加者の皆さまと共有し振り返りました。



                                                   横浜YMCA第2代体育主事広田兼敏氏ご子息正信氏から兼敏氏の
                  YMCAでの働きなどの印象とYMCAの発展を願う思いが語られました
              
            横浜YMCA常議員・理事を長く務められた茂木雄氏からボランティアを行う
            上で大切にしている教えや1951年学生YMCAからの歩み・YMCAへの期待が
            話されました

田口努前横浜YMCA総主事・現日本YMCA同盟総主事から上海YMCAとの
        パートナーシップ協定の締結が行われたことの喜びとこれまでの交流など語られました



                       上海YMCAの皆さま

最後に、佐竹博総主事が上海YMCAとのパートナーシップ協定締結を執り行えたこと、参加者をはじめとした多くの皆さまへの日ごろのお支えと協力に感謝の言葉を述べました。最後に聖書「マタイによる福音書18章20節」にあるように同じ思いをもって集まるところに平和がありますと語り、今後も社会や地域、人びとに仕える働きに取り組んでいくことを誓いました。


いつの時代も会員やボランティアがいのちを輝かし、地域や社会の課題に向けた働きを進めていることを確認し、今後も地域や社会の課題に取り組んでいくことを参加した皆さまとともに誓いました。会場では、横浜YMCA Port Friendsによるハンドベルの演奏があり、参加者の心に涼やかに響きました。


記念礼拝と感謝会にはそれぞれ100人を超える参加があり、ともに140周年を祝う笑顔があふれました。


ご参加いただきました方々、またそれぞれの場所においてお祝い、お祈りいただきました方々ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
                                     
                                 広報 池田











2024年10月2日水曜日

140 YEARS OF HISTORY Vol.7 創立50周年記念事業を展開

1934年に創立50周年を迎えた横浜YMCAは、会員活動、教育活動の充実を図るとともに50周年の記念行事の準備を行いました。記念事業は「50年記念募金計画」「会員大募集運動」「創立記念祝賀諸集会」でした。

「50年記念募金計画」は、目標額を5万円とし、①建築完成資金に2万円 ②会館改装資金に1万円 ③精神文化事業資金に1万円 ④記念事業資金に1万円を充てることにし、三カ年でこの募金を達成しようと取り組みました。

「会員大募集運動」はこの年の秋から全国のYMCAが5カ年間に1万人の会員募集を行うという計画が建てられていたので、横浜YMCAも年間会員募集計画に参加することになりました。全国YMCAの会員募集は目標を2000人としてこのうちの200人が横浜YMCAの目標でした。50周年の記念事業の一環でもあり「会員は一人の新しい会員を」獲得しようと取り組みました。「創立50周年記念週プログラム」では、YMCA記念日として基督教講演会「永遠の遺産」が行われたほか、讃美礼拝、体育実演会(箱越、マットワーク、バスケットボール他)、祝賀晩餐会、記念祝賀会などが行われ、会員とともに祝いました。

横浜YMCA創立50周年記念祝賀会(1934年10月18日)