2025年9月17日水曜日

東北アジアの平和のために〜第17回三都市YMCA会議を開催

相互の交流を深め東アジアの平和を作り出すことを目的に8月25日~29日の日程で第17回上海・光州・横浜 三都市YMCA会議が横浜で開催されました。

今回の三都市YMCA会議は横浜YMCAがホストとして開催し、上海YMCA、光州YMCAの理事や総主事、スタッフ、ユースが横浜に集いました。「ユースのメンタルヘルス」をテーマに、基調講演、フィールドトリップなどを行い、各都市の取り組みや課題などについて話し合いが行われました。


三都市YMCA会議に先行して8月25日~27日にて各都市のユースが集まり、三都市YMCAユースキャンプが行われました。上海YMCAから4名、光州YMCAから4名(うち引率1名)、横浜YMCAから5名のユースが富士山YMCAグローバル・エコ・ビレッジに集まり、2泊3日のキャンプを通して「ユースのメンタルヘルス」について考える時間になりました。特に2日目のワークショップでは東京医療保健大学医療保健学部教授の渡會睦子先生を講師にお招きし、「こころについて学ぼう 自分の人生を自分らしく生きるために」というテーマで自己肯定感や自分の人生、思春期のこころの変化などについて講義を聞いた後に、お互いの内面で良いところを背中に張った紙に書いていくという「ほめほめゲーム」を行いました。まだ出会って1日しか経っていないメンバーでしたが、お互いの内面でのいいところを積極的に書き合う姿が印象的でした。その他、仲を深めるためのレクリエーション、キャンドルファイヤーなどを行い、各都市のユースが言語の壁や文化の違いなどを乗り越え、次第に仲良くなっていく姿を見ることができました。


27日からはシニアとユースが三都市YMCA会議の会場であるナビオス横浜に集まりました。平和の鐘の音色から始まった開会礼拝では、各都市の言語を大切にメッセージや賛美がありました。オープニングセレモニーでは、各都市のYMCAからの挨拶、記念品贈呈、記念撮影などを行いました。午後の基調講演では、筑波大学人文社会系教授の土井隆義先生を招き、「若者の心の現在地」と題し、流動化する人間関係や時代の変化とともに変わる若者のこころ、生きづらさの要因の変容、不満と不安、不安を紛らわせる、忘れるために行われる若者の自傷行為の実態について学びました。基調講演のあとは各都市における若者の状況とYMCAのユースのメンタルヘルスへの取り組みについて発表がありました。

28日のフィールドトリップでは、横浜YMCAの歴史を振り返る機会として横浜海岸教会を訪問したほか、社会的養護を必要とする高校生に特化したファミリーホームさくらハウスを見学し、ユースに向き合う実践の場からともに学ぶ機会を持ちました。夜は歓送夕食会が行わられ、今回のテーマに関する学びをユースが発表をしました。


三都市YMCA会議とユースキャンプを通して、上海YMCA、光州YMCA、横浜YMCAの三都市のレイパーソン、総主事、スタッフ、ユースが集まるという時間が改めて貴重な機会であるということ、はなれていてもつながっているということを実感しました。


次回は2年後、光州YMCAでの開催です。今回の三都市YMCA会議で出会った皆さんと2年後また再会したいと思います!
                                                                                                                          
                                                                                           国際・地域事業 油井・柳原





2025年9月16日火曜日

【健康教育部】ユースリーダー三浦で活動してきました!

 サマーキャンプや短期講習会が終え、少しほっとする中、それぞれのYMCAで活躍しているユースリーダーが集まり三浦の海で「全力でたのSEAもー!」と募り、スタッフも含めて26名が集まりました。
黒崎の鼻まで遠征してきました!

まだまだ夏の日差しが。。。と思っていましたが当日は少し肌寒く、小雨も途中で降ってきましたが、海は穏やかで、カヤック、SUP(スタンドアップパドルボード)で少し遠くの磯場へ上陸し、シュノーケリングも行い、小さな魚やカニなどとふれあいも出来ました。

透明度ばっちりでした

あっという間に上手に乗りこなせました

みんなでつながって


キャンプで子どもたちへ安全に遊べるようにトレーニングしたリーダーと初めてSUPやカヤックに挑戦したリーダーもいて、声をかけながら協力して過ごすことが出来ました。
室内に戻り、大きな多目的ホールで事前に用意した運動会をみんなで行ってさらに交流も出来ました。
チームで協力して盛り上がりました


一日のふりかえりとして、みんなで遊びながら体験したことを子どもたちのキャンプで安全に伝えていけるか?海の自然をどのように伝えていけるか?も話し合いをして、次回、冬にはこんなことしたいね!YMCAの普段の活動に繋げて行きたいね!など活発な意見交換の時間もとれました。
話し合いも熱い想いで時間が足りない!!

今回、実行した2人のリーダーも「やってよかった!」「色々なリーダーと話が出来た!」「こんなこともキャンプに繋がっていけるんだね」など充実感もたくさんあったようです。
次回もたくさんのリーダー、スタッフで交流が持てるように企画していきたいですね。

会場を提供くださった三浦YMCAグローバルエコヴィレッジの皆さん、プログラムの安全も確保いただきありがとうございました。
夏の思い出には花火だね!

また集まろうね!

横浜YMCA 服部 雄貴(はちリーダー)

2025年9月7日日曜日

第37回ユースボランティアリーダーズフォーラム実施報告(最終日)

 最終日は、気温はそこまで高くないものの、夏の日差しが戻ってきたような快晴~富士山も見守ってくれていました!


 ~本部リーダー・スタッフ~最終日もはりきっていこう!~

 早天礼拝は、横浜ワイズメンズクラブユース主査:古賀さんより奨励メッセージをいただきました。古賀さんのお話しにみんな熱心に耳を傾け、最終日のまとめにつなげることができたのではないでしょうか。
 最終日という事でお部屋もチェックアウトになります。キャンプDUTYは「来た時よりもきれいに!次に使う人が気持ちよく使えるように!」研修のテーマにも合致します~みんなピカピカもしてくれてありがとうございました!

 さぁ、いよいよ「アクションプラン」の発表時間になりました。今回のテーマ「環境問題の取り組み」について、まとめました。





 発表では、グループごとに考えた、今後取り組む活動や環境問題解決に向けた行動、オリジナルキャンプソングまで作ったグループ発表もありました!色んな発表の仕方があり、どのグループも素晴らしい発表でした!!感動しました!!

 この3日間でたくさん学び、意見交換をし、知識を深めました。また、各地域のYMCAのリーダー・ワイズメンズクラブの皆さんとたくさんお話し、別れるのが寂しくなるほど仲良くなりました!しかし、ここで出会ったリーダー・ワイズメンズクラブが各地域で種を蒔き、花を咲かせてくれると思うとワクワクします。全国に仲間がいると思うと頼もしいですね!

 無事に横浜駅到着し、解散しました!各YMCA、ご家庭に戻るまで気をつけてお帰りください!皆さまのご活躍とご健康をお祈りいたします。ここまで見守ってくれた神様にも感謝いたします。参加してくれた皆さん、送り出していただいたみなさん、応援していただいたみなさん、すべての皆様に感謝いたします~3日間ありがとうございました!
実行委員長:三田 庸平さん(もりおかワイズメンズクラブ)
主管YMCA:横浜YMCA(担当:柳田、金井、伊藤)

2025年9月6日土曜日

第37回ユースボランティアリーダーズフォーラム実施報告(二日目)

  2日目は朝から晴天に恵まれ、涼しく過ごしやすい天気で一日が始まりました!朝の集いでは、体調確認と合わせて、眠っていたからだを楽しく起こすようなレクリエーションを実施しました。


 今回の研修をサポートしてくれている「ワイズメンズクラブ」は青少年育成団体です。「YMCA」の活動を支援することを第一の目的として、地域・国際社会に奉仕する国際的なボランティア団体です。今回のリーダー研修のサポートをしながら、午前中は「環境」について、さらに学びを深め、自分たちでできることを模索していました。 

 ユースリーダーは、各グループに分かれ、昨日聞いた基調講演の意見交換や私たちYMCAのリーダーが、自分たちにできることは何か?について話し合いをしました!色んな意見が沢山出てました!うなずいたり、悩んだり、、、中間報告として、山崎さん、ワイズメンズクラブの皆さんお伝えし、アドバイスをいただきました。


 すこし、行き詰ったときには、東京ドーム10個分の富士山YMCAを大冒険!仲良くなると意見も活発になり、良いリフレッシュタイムとなりました。

 そして、夜には待ちに待ったキャンプファイアーの予定でしたが、あいにくの雨模様という事でキャンドルファイアーに変更しました。

 みんなで一緒に歌い、踊り、火を見つめる時間は、かけがえのない素敵な時間となりました。いよいよ明日は最終日です。みんなの発表を楽しみにしております。
担当、金井、柳田、伊藤

2025年9月5日金曜日

第37回ユースボランティアリーダーズフォーラム実施報告(初日)

 本日から9/7(日)まで、第37回ユースボランティアリーダーズフォーラム(主催:ワイズメンズクラブ国際協会東日本区、実行委員長:もりおかワイズメンズクラブ三田さん)が富士山YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジにて行われます。東日本区YMCAの北海道から横浜までのユースリーダー34名、ワイズメンズクラブ29名が大集合しました。

~現地集合のワイズメンズクラブの皆さまと本部リーダー~

 1日目の今日は大雨の中、東日本区のYMCA各地から横浜に集合し富士山YMCAに向かいました。バスではゲームや自己紹介、キャンプソングを歌ったりなど仲を深めました。
~盛り上がったバスレク~

 富士山YMCA到着後は、開会礼拝、オリエンテーションを行い、その後グループに分かれ、アイスブレイキングを行い、みんなの笑顔が増えて、夕食のときにも楽しい会話で盛り上がりました。
~三田委員長より開会メッセージ~

~アイスブレイキングの様子~

 夜は、基調講演として、NPO法人ホールアース自然学校 代表理事 山崎  宏氏をお招きし、「環境」の課題、私たちはどう向き合う?をテーマにお話を伺いました。環境問題解決のために活動していく中での試行錯誤や富士山の近くではどのような環境問題が起きているのかについてお聞きすることができました。
~基調講演の様子~

~グループディスカッション~
 基調講演後にはグループごとに意見交換をこの行い、感じたことや気づいたことを共有し合いました!東日本区のYMCAのリーダーと仲を深めながら良い学びをしていきたいと思います。3日間よろしくお願いいたします。

担当:柳田、金井、伊藤

2025年9月1日月曜日

140 years of HISTORY Vol.18 地域に根差し活動 横須賀YMCA

1981年4月4日に、横須賀YMCA青少年センター(横須賀市根岸町)の献堂・落成式が行われまし た。横須賀YMCAでは、幼児から高齢者まで幅広い生涯教育を展開しようと、健康教育、進学教育、幼児教育、語学教育、コミュニティカレッジ(小学生英語・英会話・ギター・陶芸・鎌倉彫など)、指導者養成講習会(水泳・野外活動・障がい児体育・救急法)などが行われました。1983年には老人介護講習会、1989年には、全国ではじめてのマリンスポーツの指導者を養成するYMCA海洋科学専門学校が開設するなど時代のニーズに応える指導者の養成が展開されました。また、キリスト教の価値観に根差した運動体として、あらゆる活動を通して愛と奉仕の実践に取り組み、特に国際協力、国際理解などの活動を展開しました。

横須賀YMCAは2022年に汐入の地に移り、オルタナティブスクールの運営とユースの活動拠点として取り組んでいます。地域や学校との連携、親子支援、ユースの平和を考える勉強会の支援、発達障がい理解講座などに取り組んでいます。

横須賀YMCA(1981年)



イチョウは見ている

日本大通りの秋、私が横浜の人びとの寛容さを感じるときの一つです。通りはイチョウ並木、道の両脇に歴史的建造物、通りの先は海、秋には鮮やかな黄色が映えるフォトスポットとして有名です。しかしその足元には落果したたくさんの実、道行く人に踏まれてつぶれ、あの独特のにおいが放たれます。1か月ほどもない期間と思いますが、街で働く人びとも、住む人びとも季節の風物詩として受け入れているようです。他地域では、駐車場に落ち葉がたまるから、日照がさえぎられるからといった住民からの要請で、公園などの樹木が伐採されるとも聞きます。日本大通りのイチョウ並木には、臭い、汚い、滑る、と思っている人はある程度いるでしょうが、だからと言って極端な行動にはなりません。横浜の人びとは自然に対して寛容で、ちょっと気に入らないことはあるとしても、秋のわずかな期間にきれいな景色のプレゼントをくれることを受け入れ、それを目当てに訪れる観光客に対して誇らしい気持ちなのではないでしょうか。

参院選挙あたりから、排他的な、差別的な、言説が目立つようになりました。極端で一部の過激な人たちの考えにとどまらないほど、一定数の人びとに支持を受けてしまいました。そんなに誰かと区別しなければならないのか、と心配になります。いろいろな人がいる社会だからこそ、お互いに配慮し合い共生することを目指し、「違いを認め共に生きる」という心を持ちましょう。

今、びっしりとついたイチョウの実は、その重さで枝をしならせ、私の顔の高さで緑色の実に触れることができます。実はまだ固くにおいはしません。イチョウは秋に向けちゃんと準備をしています。 

私たちは社会での選択を、イチョウに問われているようです。

                            (総主事:佐竹博)