先日、「県警捜査2課の山田」なる人から電話がかかってきました。「佐竹さんですか?」「山梨県警から照会があって、電話しました。」「あなたの名義のカードが事件関係に使われたようだということでこちらに連絡がきたんで電話しています。」「身分証明書、写真の入っているもの、紛失したことありませんか。」「財布やクレジットカードなどの紛失は?」「今、お家ですか、仕事場ですか?」「この会話は人に聞かれないようにしないといけないのですが、周りに人がいない環境ですか?」「今、私は山梨県警のほうから書類が来ていて、それで少しお話を伺う必要があって。」などが主な内容です。その後、電話は突然切れてしまいました。
電話に出ると、私の名前を言われ、警察?何かあったか?と一瞬警察と信じました。報道でも見聞きしていたので、「これは!」と思い、録音を始めるなど冷静になったのは終盤の「仕事場ですか?」あたりからでした。本当に職場の自席でしたので、冷静になれたかもしれません。自宅や移動中に一人で電話を受けていたらどうだったか?結果的に冷静になった私が「はい」くらいしか返事をしないので、途中で切られたのかもしれません。
まさか自分にそのような電話がかかってくるとは思いませんでした。自分の名前を言われ、こちらが考える間を作らせず次々に話しかけられ、あっという間に相手のペースにはまるかもしれないことが想像できた経験でした。人をだます手口はもっと複雑で、手が込んでいるそうです。気を付けないといけません。そんな人の心を操れるような頭脳があれば、スキルがあればもっと別のところに使えばよいのに、と思いました。皆様もご注意を。(※「総主事マンスリー」にて既報の内容でした)
(総主事:佐竹博)