2026年2月1日日曜日

140 years of HISTORY Vol.23 国際平和年とYMCAの働き

横浜YMCA は、国際連合総会が1986年を「国際平和年」と定めたことを受け、国際平和年の働きに積極的に取り組みました。「国際平和年かながわ推進協議会」の委員長には、当時の横浜YMCA総主事であった𠮷村恭二氏が就任し、神奈川県内のさまざまなNGOや行政と連携しながら、国際平和年の推進に尽力しました。

横浜YMCA では、国際平和年の特徴的な取り組みとして「新青い目の人形運動」を行いました。昭和初期に日本のYMCA と深い関わりをもっていた宣教師シドニー・ギューリック氏が、日米間の平和を願い、その象徴として米国の子どもたちから日本の子どもたちへ「青い目の人形」を贈ったことに始まります。この平和への願いが、当時の横浜YMCA 職員であった大藤啓矩氏の働きかけにより、ギューリック氏の孫であるギューリックⅢ世とその妻に引き継がれ、「新青い目の人形運動」として展開されました。ギューリック夫妻は、要望のあった横浜市や熊本県内の小学校に青い目の人形を贈呈し、現地を訪れ子どもたちと交流し、平和の大切さや尊さについて考える機会をともに過ごしました。また、青い目の人形は横浜YMCA にも贈られ、「ジョナサン君」と名づけられました。

新青い目の人形「ジョナサン君」(1987年)


水とタオル

プロ野球2025年シーズンで最も心に残った出来事は、スーパープレーや劇的な展開、新しい指導者像と采配などではなく、ある試合の中継で岡田彰布さんが発したコメントでした。

試合終盤のある回、投手が打たれ交代、続いて登板したリリーフがピンチを招き、ベンチがタイムをかけ、投手コーチがマウンドに行った際のことでした。小走りでマウンドに行った投手コーチはタオルとペットボトルを投手に渡して声をかけました。投手は汗をフキフキ、水分を口に含みコーチの声かけにうなずき、マウンドに集まった内野手たちの励ましに応えていました。

岡田さんはその光景に「今出てきたばかりで何球も投げていない投手に水が必要か?それより、長いこと守らされている野手たちにこそ必要なのではないか」という内容の発言をしました。「タオルと水」は、最近見るようになったように思いますが、全球団しているかどうかわかりませんし、その効果や必要性も「見るだけファン」の私は詳しくありません。投手以外の選手がどう思っているかなども身近に野球のなかった私にはわからないところではあります。一人腕を振って球を投げ続ける投手に対して一息つかせ、間をとる道具として配慮あるサービスなのだろうくらいに思っていました。しかし、水を飲みたいかどうかは別にして、もっと長い間、タオルと水分に接していない他の選手のことは、このシーンをこれまでに何度か見てきましたが、考えもしませんでした。

日々、あらゆる場面での出来事に気づきや学びがあります。当たり前と思い込むのではなく、理由や意図・意義を考え、本当にそうか・必要か、自分たちが誰かを弱い立場にしていないか、などを考えたいと思ったのでした。

                              (総主事 佐竹  博)