2025年12月25日木曜日

横浜YMCAグローバルセミナー「日本にも人身取引があった?12歳少女人身取引事件からみえるもの」実施報告

 12月23日(火)に横浜YMCAグローバルセミナー「日本にも人身取引があった?12歳少女人身取引事件からみえるもの」を実施いたしました。

今回のセミナーでは、11月に報道されたタイ人の12歳の少女が日本のマッサージ店で働かされていたニュースを受け、大東文化大学国際関係学部特任教授、横浜YMCA国際事業委員会、一般社団法人Colabo理事の齋藤百合子さんを講師にお招きしお話を聞きました。また、ゲストスピーカーとして横浜YMCAとタイ・バンコクYMCAが協働で行っている児童保護プロジェクト「プロテクト・ア・チャイルド」の活動拠点であるYMCAパヤオセンター所長のセンワン・マニワンさん(通称:ノイさん)との対談も行われました。

今回報道された事件に衝撃を受けた人も多く、セミナーでは36名の方にご参加いただきました。

セミナーの中では、日本の人身取引に関する法律や対策、定義、手口や現状、タイの国境付近で何が起きているかなどのお話を聞き、専門的な観点からの齋藤さんのお話は今まで報道だけでは知ることのできない具体的なお話を聞くことができました。

パヤオセンター所長ノイさんからは今回の事件について、12歳の少女のサービスを買った側の人たちにどんな捜査がされているのか、原因をどうにかしなければ人身取引の問題は無くならない日本人はどう思っているのか、パヤオセンターでは子どもの人権を守るのが第一、これまで3000人以上の子どもをサポートしてきて子どもたちが自分の将来を考えられるようになってほしいということ、パヤオセンターを卒業した子が時々パヤオセンターに帰ってきて次の子たちのために支援する側になり、パヤオセンターの活動の意義を感じているとお話がありました。

参加した方からは

・少女を連れて行った母親が話題になっているがサービスを買った側が問題になっていないということを感じた。

・今回の事件がタイだけの問題ではなく、日本を含めた世界全体の大きな問題であるということを改めて認識した。

・人身売買を罰する法制度が機能していないなど、子どもや若者に関する日本の制度には不備が多いことを初めて知った。

などの意見をいただきました。

タイの子どもたちを守るために横浜YMCAがバンコクYMCAと協働で行っている「プロテクト・ア・チャイルド」がどれほど重要で意義のある活動かが今回のセミナーで改めて実感できたと思います。

また、日本の子どもたちを守るためにも法や社会が整備され機能してより良くなり、一人ひとりの命が守られる、そんな社会になってほしいと願っております。

(国際・地域事業)