2025年11月4日火曜日

左利き×クリスチャン

 私は左利きです。と言っても完全な左利きではなく、箸は右、字を書くのも右、「直されレフティ」です。ボールを投げるのは左、運動機能に関するのは左です。クロールの息継ぎが右なのも左あっての右と勝手に思い込んでいます。日本の左利きの割合は10%だそうです。

日本のクリスチャンは0・8%から1%と言われます。左利きより少ないのですが、YMCAにいると多くのクリスチャンでない方々が「横浜YMCA-私たちの使命」や価値観に共感して、活動してくださっていて、心強く感じます。

YMCAでは、「弱くされている人々・小さくされている人々のために」と、活動の意義を見出すときによくこのフレーズを用います。「弱くされている・小さくされている」は、自分がそうではない側から支援する側にいることを自覚させるものになってはいないか?と自問します。その発想は行き過ぎると分断を助長することになってしまわないか心配なのです。共に生きるために、お互いに(「お互い」この言葉を使うこと自体、2つに分けているのかもしれませんが…)思いを馳せ、思いやりを持って、それぞれに譲り合い、時には我慢して、可能性を見出していくことが必要と考えます。それは、決して割合が多い、少ないではなく、誰かが嫌だと感じたり、困っていたりするなら、そしてそれを多くの人が自分ごとにしなかったら、「小さくした」「弱くしてしまった」となるのだと考えます。

置かれた場所、そしていろいろな人がいることをみんなが知って、理解して、共に生きようと努力することが大切です。決して区別や違いを助長して「分断」させてはいけないのです。

                              (総主事:佐竹博)