ユースリーダーシップ開発事業委員会と国際事業委員会は協働で、11月30日(土)に「ユース×グローバルセミナー」を実施しました。本セミナーは、ユースがグローバルな社会について知り、自分たちに何ができるか考えるきっかけづくりを目的として開催しました。
会場(横浜中央YMCA)とZoomのハイブリッド形式で実施し、日本全国から21名(内訳 会場9名、Zoom12名)の参加者が集まりました。ゲストスピーカーとして、特定非営利活動法人JFCネットワークの伊藤里枝子氏にお越しいただき、団体の活動内容についてお話を伺った後、小グループで分かち合いの時間を持ち、子どもたち1人ひとりの尊厳が守られる社会について皆で考えました。
(※JFC=Japanese-Filipino Children 日本人とフィリピン人を両親に持つ子どもたちの総称です)
JFCネットワークさんの支援活動が30年にもわたって継続されている背景には、国境や制度の狭間で虐げられてきた子どもたちの存在がありました。子どもたちの複雑な感情に思いを馳せると心が痛みました。参加者からは「いつかこのような支援をしなくてもいい社会を作り上げるためにも教育が大事だと思います」という感想が聞かれました。
「日本人」と括って語ることに違和感を覚えるという伊藤さんのお話については、誰もがハッとさせられ、自分自身の言動を顧みたと思います。「思い込みによって相手を傷つけているかもしれないとみんなが意識をするべきだと思った」という声も聞かれました。「アンコンシャスバイアス」という言葉も話し合いのキーワードとなりました。
伊藤さんからは、「知らなかったことを知り、自分との関係を考えるということは社会を見る目を養っていく上で大切なことだと思います」というメッセージもいただきました。今回の学びが、一人ひとりの行動変容につながればと思います。
本セミナーでは、4名のユースが司会やファシリテーターとして活躍しました。仙台YMCAと山梨YMCAのリーダーはZoomにて運営サポートをしてくれました。
ユースリーダーシップ開発事業委員会では、今後もユース世代を対象としたプログラムを企画し、ユースが主体的なアクションを起こすきっかけづくりをしていきます。
(ユースリーダーシップ開発事業委員会 諏訪)