2022年11月27日日曜日

長引く避難生活 親子それぞれにリラックスできる時間を協働して提供

横浜YMCAでは、横浜市国際交流協会(YOKE)とも協力し、ウクライナ支援活動に取り組んでいます。

1112日にはYOKEが主催となり「小さな子どもとその親子のためのおしゃべり会」が行われました。これは、横浜市内に在住する親子(3歳~6歳)を対象に、親子が少しの時間だけ離れて自分たちだけの時間を持つこと、子どもたちは体を動かし、日常とは違うダイナミックな遊びをすることで本来持っている自発性や創造性を育むことを目的としています。母親たちが心理や福祉の専門家と話をしたり、リラックスするワークショップに参加する間、横浜YMCAは子どもたちを預かりワークショップを担当しました。

当日は、横浜YMCAが運営受託をする横浜市中区子育て支援拠点のんびりんこと、横浜中央アフタースクールのスタッフの3人で実施しました。

最初は、母親と離れ、はじめて会うYMCAのスタッフに子どもたちは少し戸惑いを見せていました。しかし少しずつスタッフとも一緒に遊べるようになり、早速みんなで「大きな木」の制作にとりかかりました。


スポンジに絵の具を付けて、好きなようにぽんぽんとスタンプしていくと、緑や黄色、赤と色とりどりの大きな木が完成しました。


手を洗って次はからだを使って遊びました。音楽に合わせて猫やうさぎ、へび、かえるになったりして全身を使って遊びました。しばらくすると「雨だー!」と音楽に合わせてたくさんの新聞紙が降ってきました。その新聞紙を、みんなでぐしゃぐしゃにしたり、ビリビリと破いたり、その音や触感を楽しみました。最後はみんなで片付けです。ビリビリになった新聞紙をまるめてボールを作り、大きな箱にポーンと投げ入れます。母親と離れてあそんだ1時間半はあっという間に過ぎていきました。

 

最後は、親子で、「平和のハト」にメッセージを書いて、大きな木に貼り付けました。YOKEでは引き続き、訪れる人に平和のメッセージを書いていただいています。

母親のほとんどの皆さんが避難をしてきてから幼稚園や小学校以外の時間に子どもと離れるのが初めてだったこともあり、子どもと離れることを心配していました。隣の部屋から声が聞こえると「うちの子かしら…」と心配していたそうです。しかし、心と体をゆっくりほぐしていくうちに、徐々に自分たちだけの時間を持つことの大切さを感じていたようでした。

帰りはみんな笑顔でした。長引く避難生活でそれぞれの親子たちにも疲れが出てくる時期です。横浜YMCAは私たちの専門性を生かし、さまざまな団体と協力しながら、子どもとユースが生き生きと過ごすためにこれからも支援活動を続けていきます。

                       (横浜YMCAウクライナ支援担当 石川)