2019年6月26日水曜日

横浜YMCAミャンマープロジェクト研究会 第1回 ミャンマーの介護・リハビリテーションの現状について

2019年6月22日(土)15:00~17:00に「ミャンマープロジェクト研究会 第1回 ミャンマーの介護・リハビリテーションの現状について」を横浜中央YMCA501教室で行いました。

横浜YMCAは国際・地域協力募金の支援により、ミャンマーYMCAと協働で「ミャンマー・ボランティアの旅」を1992年より実施しています。現在のミャンマーの首都ネピドーにあるイエジンYMCA(現ネピドーYMCA)との医療・公衆衛生活動から始まりました。その後27年にわたり、ミャンマーのYMCAと活動地を検討し活動を続けてきました。2018年度よりバゴー管区タングーYMCAでの活動がスタートしました。タングーでは介護教育活動や公衆衛生、コミュニティ活動が始まっています。この活動をタングーYMCAとともに持続的に効果的に実施するため、日本国内でミャンマー・プロジェクト研究会を立ち上げ、月1回活動を継続していきます。

第1回は「ミャンマー・ボランティアの旅」に10年間奉仕され、JICA協力隊シニアボランティアとして2年間ヤンゴン総合病院リハビリテーション科で診察にあたり、ミャンマー各地で活動を継続しているゲストスピーカー・梅崎利通さんをお招きし、現地の介護・リハビリテーションの現状について学びました。

ミャンマーでは作業療法士が育っておらず、梅崎さんがJICAから派遣された2016年当時、ヤンゴン総合病院では理学療法士(PT)は42人いたものの、作業療法士(OT)は0人という状況でした。そこで、梅崎さんがPTにOTの役割も担えるように指導・育成にあたりました。

前半はリハビリテーションに関する基礎的な説明から、リハビリテーション環境の日本とミャンマーの違い、ミャンマーにおけるリハビリテーションの課題などをお話いただきました。後半はミャンマーという文化や習慣の異なる国でどのように活動を進めていけばよいか、話をしてくださいました。梅崎さんによると、「コミュニケーションを大切にしながら、ミャンマー流を尊重し、臨機応変に対応していくこと」、「誠心誠意努力し自分のできることをしっかりやること」が大切だということです。

今後のミャンマー・プロジェクト研究会の活動のヒントを多く得られた2時間となりました。ご参加くださった皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。

第2回は2019年7月20日(土)の開催を予定しています。詳細が決まり次第、横浜YMCAのHPでご案内いたします。

 

(国際・地域事業 白井美穂)