2016年12月16日金曜日

生けて知る日本人の感性

横浜YMCA地域交流事業「Japanese Flower Arrangement Program(草月流生け花に挑戦)」実施のご報告
 横浜YMCA では、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと、多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど、相互交流の機会を設けています。
12月6日にネパール、アフガニスタン、トルコ3(社会基盤整備における事業管理)、ブラジル(医療材料と再生医療)6名が草月流の生け花に挑戦しました。
まずは洋風アレンジメントのそれとは違って、草月流の基本である間の美しさに加え日本風の線と面の空間のバランスをとることや、「天、地、人」の主枝の骨格で草月流の持つ宇宙の哲学の話を頂き、とても興味を持った研修員は自分で花器を選び、それぞれが感じる宇宙観の構図を考え、各自チャレンジしました。
空間の美学や非対象、強弱の美しさの表現は日本独特のようで、なかなか葉を減らして美を表現するのは難しい研修員が多いなか、繊細さを表現する方もいらっしゃいました。
皆さんの作品はレストラン前にしばらく展示することといたしました。
参加者は楽しみながら、少し日本人の美の考え方を知る機会になったのではないでしょうか?
また最後に、参加者皆さんが自国に戻ってからも活けられるように、小さな剣山をプレゼントいたしました。今後も日本文化を学び体験して感じる機会を作っていきたいと思います。
(JICA-YMCAデスク 石川義彦)