横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々の日本理解を深めるため、地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど相互交流の機会を設けています。
2月6日、7日にJICA横浜国際センターで行なわれた、2016横浜国際フォーラムはのべ1619人の参加者で盛況のうちに執り行われました。
私たちは7日の午後に「Why Japanese People? ~聞いて答えて、JICA研修員の国と日本~」というセッションを行い、カメルーン(電気通信)、エジプト(機械工学)、ミャンマー(電子工学)、アフガニスタン2名(ナノシステム、コンクリート)、の5名の研修員が参加し、35名の一般参加者がありました。まずカメルーンとアフガニスタンの2名の研修員にプレゼンターとしてプロジェクターを使って自己紹介及び研究内容の紹介をし、自国についての紹介をしてもらいました。研修員からはカメルーンやアフガニスタンには多くの部族や民族があって、それぞれが文化の多様性を持っていることや日本の皆さんはアフリカに対して貧困・内戦のイメージを持つ人が多く、発展している近代的な都市のことは知っていますか?また、「アフリカには飛行機あるのですか?」ときかれたことがありましたが、「じゃあ、どうやって僕は日本に来たと思うの??とも思いました。」とか、アフガニスタンには四季があってヤギをボールのように引きずって点を取り合う伝統的なゲームがあること。など様々な視点から楽しく紹介して頂きました。
その後の座談会では発表の最後に研修員が横浜で過ごしてきて感じた日本の不思議なところをいくつか挙げてもらったトピックスをもとに、発表に関する質問だけでなく、意見交換をして相互に理解を深める時間としました。
日本人は「見知らぬ人に親切」だけど「どうして日本人は電車の中で隣に座った人に話しかけないの?」と「母国では隣席の人がストレンジャーという概念はありません。」「アフガニスタンにはそもそも電車は無いけど・・・」など、日本の車内で気になるスマホ使用者や睡眠者なども含めて、各国の電車内の振る舞いの違いについての意見交換がなされました。また「日本人はどうして感情をストレートに表さないの?」「No!とはあまり言わず、「すみません」とか「ごめんなさい」とか、なぜいうの?」、また、研修員へは来日前の日本のイメージや英語学習についての質問などもでました。
生活に関する身近な話しで盛り上がったこともあり、参加した方からは「参加しやすく楽しかったです。」との感想があり、研修員からも「知識と文化について知ることができて良かったです。」とのことでした。
研修員のプレゼンテーションを聞いて、ただ知ってもらうだけではなく、参加者からも自分たちのことを説明してもらったり、意見交換をして、様々な国に住む方同士が互いに理解を深めてもらええればと思います。
今後も今回の「ともに生きる、ともに創る」というテーマで行なわれたフォーラムの基本にもなる、異なった文化、民族、思想、信条を尊重しつつ、知って理解しあえる環境や機会を大切にしていきたいと思います。
(JICA横浜-横浜YMCAデスク 石川 義彦)