2016年1月12日火曜日

相撲部屋交流と川崎大師

横浜YMCA 地域交流事業「Sumo Stable and Kawasaki Daishi tour」地域交流プログラムのご報告
 横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど相互交流の機会を設けています。
 1月9日(土)にマレーシア(機械工学博士課程)、ミャンマー(電気電子工学)、アフガニスタン(生命ナノシステム科学)、ボリビア(高齢者介護システム)、ブラジル5(ユネスコ計画による生物圏保存管理、日系継承教育、中小企業連携促進の為の法律)の9名が神奈川にある春日山部屋を訪ね、朝稽古時間に見学交流しその後、川崎大師に行きました。
 研修員には事前に知ってもらう知識として「What is ‘SUMO’」の基本資料を数日前に読んでおいてもらい、当日はバスの中でガイドからの説明を聞きながら向いました。
 朝稽古の時間に合わせての出発でしたので、眠そうな方もちらほらいましたが、バスの中で説明を聞きながわくわくしているようすが見受けられました
相撲部屋の場所は昨年末に移転しましたが、部屋に近づくにつれ、何かがぶつかる音と声、活気にあふれたその部屋は、湯気の向こうにうごめく肉体によってあらわになる稽古現場に研修員たちは興奮を抑えられないまま到着しました。
初場所初日前日の稽古ということで、張り詰めた雰囲気の中に、初めて観る研修員たちは眠い目をこすりながら目を釘付けにして見学していました。
稽古が終わった後は気さくにお相撲さんたちが、質問や写真に応じてくれたり、中には少し組ませて頂き、実際に押してみて、その重さを体感させていただいたりしている研修員もいました。
そしていくつか質問をさせていただき、研修員からは 「何年やっているんですか?」「どれだけ食べるんですか?」「ブラジルのおばあちゃんが相撲ファンで・・・」「外国人力士はいますか?」などの質問があり、お相撲さんからは「どこの国?日系ブラジル人のお相撲さんもいるんですよ。」「ひざは治らなくて本場所は痛み止めをうって一発勝負です。」いうお話などもありました。髪を結いすところや、ちゃんこ料理も見せて頂きありがとうございました。
どうか、皆さんが初場所で良い結果がでますように。今後も神奈川県唯一の春日山部屋を応援していきたいと思います。
その後、初詣の混雑さが残る川崎大師では交通安全、厄除け護摩祈祷の機会の様子を覗くこともできました。研修員には屋台の「たこ焼き」が人気で、珍しい「揚げシュウマイ串」チャレンジしている人もいました。新年で活気のあるお寺を訪ねる貴重な機会になりました。
今後も日本の文化を知りつつ、実際に神奈川のスポーツチームとも交流していき、相互に知って頂く機会も作っていければと願っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 石川 義彦)