横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと、多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めていただくなど、相互交流機会を設けています。
11月28日に平塚海岸にて「地引網とBBQ」を実施しました。
JICA研修員9名の内訳は、ベニン2・コモロス2・コートジボアール2、マリ(事例から学ぶ沿岸水産資源の共同管理の実践)トルコ(社会基盤整備における事業管理)、ボリビア(高齢者介護サービス及び介護システムの構築)、でした。そして日本人参加者7名、JICAスタッフ2名、YMCAデスクスタッフ2名という、総勢20名が朝のJICA横浜ロビーに集合しました。
快晴の中、早速一行は出発。みなとみらいの街並みを過ぎ、すぐに高速に乗りました。途中少しだけ渋滞はありましたが、YMCAデスクスタッフがマイクで日本の説明を行ったり、皆さんに自己紹介をしたり、くっきりと美しく雪をかぶった富士山に感動しているうちに、相模湾に面する平塚漁港に到着しました。
寒いかなと心配だったのですが今日は強い日差しでジャンバーでは暑いくらいでした。浜辺で平塚漁港関係者の方や北里大学海洋生命科学部の学生と合流。地引網の説明の後、早速二手に分かれて網を引きました。200メートルの綱と50メートルの網を皆の力を合わせて引き寄せる作業は少々大変でしたが、楽しいイベントでした。網がすべて上がったところで、皆の目に映ったのは?ちらほらと網にかかった魚。ノーフィッシュ?!と一瞬残念そうだった参加者たちですが、網のあちこちにかかった魚を集めたら結構な漁になりました。ホッとしたスタッフとうれしそうな参加者たち。その後、北里大学の学生さんたちが専門家としてすべての魚の名前を教えてくださいました。
漁港に徒歩で移動し、皆でバーベキューランチです。用意していただいたバーベキューセットや食材、そして採った魚でランチ開始。漁港関係者の方々が声を掛けてくださった地元の方々も多く加わり、学生の方や漁業専門家、JICA研修員に日本人参加者、そしてスタッフ一同といった多様な面々で、和気藹々と週末のリラックスムード。おいしいお魚を食べたり、漁師の方が魚をさばく様子を観察したり。次第におしゃべりも弾みました。日本人の漁港関係者の方々の中にはフランス語を話せる方々もいたり外国語が話せない方々もとてもフレンドリーに接してくださったため、研修員たちは楽しい交流の時間を持つことができました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、JICA研修員からの感謝の言葉や漁港の方からのご挨拶で会は終了しました。後片付けをお手伝いし、お別れを惜しんでバスは再びJICA目指して出発。帰りの道中では、研修員の方々による歌や日本人スタッフによる歌で盛り上がりました。
横浜YMCAでは今後ともこのような楽しいプログラムを通して、地域や地元の方々の皆様とともに日本の社会や文化を紹介したいと思っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 稲見 綾乃)