2021年4月15日木曜日

エイプリルドリーム

とりあえず、できないことを言ってみる。とりあえず、「それムリでしょ」っていうことを言ってみる。でも、それを「夢だね」と思えたら、叶えられるかもしれない。ひょっとしたら、世界を変えてきたすごいことは、そんなことから始まっているかもしれない。ふだんは口に出せないようなバカげたことを、言ってもいい。ふだんは、人に笑われてしまうような夢物語を、言ってもいい。それを、どうしたら叶えられるかを、真剣に考えてみる。4月1日が、そんな日になれますように。』と個人や企業に呼び掛ける運動がある。 

横浜YMCAが神奈川県の事業で協働したカゴメ株式会社は、2021年度のエイプリルドリームを『あなたに足りない栄養を自宅に自動でお届け。カゴメの栄養配送システムで日本の健康寿命を世界一にします。』とした。

2020年度は、コロナに始まりコロナに終わった。あらゆる活動に影響が及び、休止、中止、停止…と止めることばかりを判断してきた。しかし年度途中から、緊急事態宣言を言い訳にしても仕方がないといったポジティブな空気がYMCA内に感じられるようになってきた。

年度の改まりで状況が瞬時に好転するわけではなく、感染防止には、人びとの行動の慎重さがまだ必要でYMCA活動への影響が消えるわけではない。コロナや緊急事態宣言を理由にする年度は終わりにし、どのように平和を創り出す人を育て、ポジティブネットのある豊かな社会を創るための活動を展開するか、そのことに取り組んでいく。 

総主事としてのエイプリールドリームは「コロナのせいにしない。コロナがあったからYMCAは新たなチャレンジをし生まれ変わったと150年史に載る年度にする」だ。
                      (横浜YMCA総主事 佐竹博)