2017年3月9日木曜日

ひなまつりに茶道体験

横浜YMCA地域交流事業「Japanese Tea Ceremony on the doll’s festival day (ひなまつりに茶道体験)」プログラム実施のご報告
 横浜YMCA では、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと、多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど、相互交流の機会を設けています。
 3月3日、桃の節句の日にジョージア、コソボ、ラオス、インド、エジプト、ケニヤ、ベトナム(グローバル保健医療政策担当者の政策立案案強化)、アフガニスタン(PEACE・2014・工学・東海大学工学研究科)、アンゴラ(国土・地域開発政策)、カメルーン2(ジェンダーの視点に立った漁村開発(水産起業支援、国土・地域開発政策)の研修員11名と、JICA職員及び関係者6名、一般参加者1名と茶道ボランティアも参加して茶道プログラムを行いました。プログラム当日がひなまつりで、お茶室内は桃の生け花を始めおひなさまの掛け軸、蛤の貝合わせや打ち掛けとひなまつりにちなんだ飾りつけで、春らしいとても華やいだ様子でした。多くの研修員にとって茶道体験はもちろん、和室に入ることも初めてで、白ソックスに履き替えて室内に入ってきた研修員たちは突然現れた“和の空間”に感激していました。
参加者が多かったので3つのグループに分かれて、順番にお菓子とお抹茶を頂きました。今回の主菓子は“桜餅”で、塩漬けの桜の葉にくるまれたピンク色の饅頭が研修員たちにもかわいいと大好評で、「しょっぱさと甘さのバランスがちょうど良くて美味しい」と、残さずに食べる人がほとんどでした。続けて出されたお抹茶も想像していたより苦みもなく飲みやすかったようで、ホッとした表情を見せる研修員もいました。和やかな雰囲気の中、お茶会は進み、皆でお抹茶を頂いた後は部屋を移動してお点前体験へ。
研修員たちは順番にお茶を点てる亭主役とお茶を頂くお客役を交代で体験しました。お茶を点てる時に優雅な手さばきを学べるようにと男性は半被を、女性は着物を羽織って行いました。横に座る講師にお点前の手順を聞きながら茶道具を使ってお茶を点てる研修員の様子は真剣そのもので、お客役の研修員が美味しそうに自分の点てたお茶を飲み干すのを見ると、嬉しそうにしていました。
一緒に参加していたJICA研修員の皆さんも、普段はなかなか本格的な茶道体験に参加することが出来ないとのことなので、喜んでいただけました。
後日、参加した研修員からも「日本の伝統的な文化体験が出来、とても勉強になりました」と感想が届きました。様々な国から集った皆さんと一緒に日本の春を感じることのできたお茶会となりました。これからも研修員の皆さんとの一期一会を大切にしながら、美しい日本の季節や文化にふれられるようなプログラムを行っていきたいと思います。
(JICA-YMCAデスク 野田真由美、石川義彦)