横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと、多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど、相互交流の機会を設けています。
9月9日(金)にコートジボアール2、セネガル1、ギニア2、マリ2(職業訓練の運営・管理と質的強化)、エチオピア1(建設機械整備及び建設施工技術)の8名で、横浜で開催された異業種交流会に参加してきました。
当日、JICAロビーに集合した研修員たちは日本式の名刺交換をお互い練習して、パーティーに備えていました。パーティー会場へは桜木町より電車で向かいました。多くの研修員にとっては日本で初めての電車体験だったので、自動改札機を通り抜けるのがおそるおそるといった様子でしたが、何より驚いていたのは日本の満員電車でした。ちょうど帰宅ラッシュの時間と重なり、ほぼ満員でホームに入ってくる電車を見て「まさかこれに乗るの?全員乗れるの?」と心配していましたが、まるで日本のビジネスマンになったみたいだと満員電車を楽しむ研修員もいました。
パーティー会場には約39社の企業から、100名ほどの参加者が集まっていて、研修員たちは会場の熱気に圧倒されていました。これほど多くの人が集まるパーティーに参加したのは初めてというエチオピアの研修員は、あまりの人の多さに目が回りそうだと話していました。
乾杯後に研修員たちは前に出て、1人ずつ挨拶をしました。フランス語圏の研修員がほとんどだったので英語での挨拶に緊張した様子でしたが、中には日本語での挨拶に挑戦する研修員もいました。多くの人から温かい拍手で迎えてもらい、ホッとした表情を浮かべていました。
名刺ビンゴゲームではなかなか列が揃いませんでしたが、商品を決めるためにじゃんけんをする日本人に興味を持った研修員がいました。マリにも同じような手遊びはあるものの子どもたちしかしないそうです。日本ではすばやく、友好的に物事を決める手段として大人でもよく使うと説明を聞くと、少し驚いていました。でも、楽しそうにじゃんけんをする参加者たちの表情をみて、“友好的に”という点におおいに納得していました。
YMCAデスクでは今後も様々な体験を通して日本の文化を学ぶ機会を作っていきたいと思います。
(JICA-YMCAデスク 野田 真由美)