2016年8月10日水曜日

日本とアフリカと生け花と

横浜YMCA 地域交流事業「Japanese flower arrangement 生け花プログラム」実施のご報告
 横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと、多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど、相互交流の機会を設けています。
8月4日に、日アフリカ・ビジネスウーマン交流セミナー研修参加者から、ブルキナファソ2、カメルーン1、コンゴ共和国2、セネガル1の研修員がJICA横浜職員3人とボランティアと一緒に草月流の生け花体験を致しました。
 研修員はアフリカ各地で行政やビジネスで活躍の方々ですが、日本での滞在も短く、プライベートで出かける機会もなかなかなかったようで、ましてや文化体験も貴重な機会のようでした。研修員達は帰国前の最終発表の前夜にも関わらず、まるで華が咲いたかのような元気な笑顔と華やかさで参加してくれました。
草月の基本である「天、地、人」の主枝の骨格で草月流の持つ宇宙の哲学を素直に感じながら、一生懸命取り組みました。洋風のアレンジメントとは違う、日本人独特の間の美しさに加え日本風の線と面の空間のバランスをとることが感じられたでしょうか?
 完成品はいつもより葉が多めな印象がしましたが、緑を大事にするお国柄かつ大胆な発想でそれぞれ個性的な作品が出来上がりました。
最後は、参加者が帰国してからも資料を見て思い出しながら自宅で活けることが出来るように小さな剣山を研修員にプレゼントして終了。
また、終了後は各自の作品を「そう~っと」3階レストラン前に運んで、展示することといたしました。今後も研修員にとって、ただの日本文化ではなく日本人の感覚をも感じられるような機会になればと思います。
(JICA-YMCAデスク 石川 義彦)