2026年1月6日火曜日

140 years of HISTORY Vol.22 金沢八景ステーション開設

横浜YMCAでは中期計画の一つに活動拠点の拡大を掲げ、当時、横浜市のニュータウンとしての街づくりが進んでいた金沢区に、1986年6月、横浜YMCA13番目の拠点としてYMCA金沢八景ステーションを開設しました。中・高生の進学教育プログラムや小学生のサッカー、キャンプ、英会話教室、さらに夏には富岡プールを会場とした水泳教室などを実施し、親子の触れ合いを通じて家族関係を豊かにすることを目指してプログラムを展開しました。この新拠点では運営面においても従来の拠点とは異なり、女性スタッフを中心とした体制を採用し、新しいタイプのYMCAづくりを目指しました。地域に根差したYMCAの形成に向けた試みがなされました。この施設は活動開始から23年を経て再開発計画が進められ、2010年3月に近隣の土地へ移転し、金沢八景YMCAとして新しく生まれ変わりました。また同月、YMCAの認可保育園としては12番目となる金沢八景YMCA保育園が金沢八景YMCAに併設する形で開園しました。

現在は、地域における子育て支援や生涯学習の拠点として、保育・学童保育・語学教育・生涯学習などの事業を通じ、幼児から成人に至るまで多様なプログラムを展開しています。

YMCA金沢八景ステーション(1986年)


プログラム

日本YMCA同盟出版の『YMCAプログラム開発ガイドライン』には、YMCAで行う活動について「現状の社会からより良い社会への過程にYMCAプログラムが関与するものである」と説明がされています。YMCAスタッフのある大先輩からは「YMCAではイベントではなくプログラムを行いますよね」と教えていただきました。

「イベント」と「プログラム」はプログラミング関連では「出来事や動作」と「イベントを受け取って処理するための仕組み」、催事では「催し物、発表会など行事そのもの」と「行事を成功させるための具体的な進行内容・時間割・タイムテーブルなど」と区別されるそうです。YMCAの行事は参加者を集めてどこかへ行く、何かをするという行事が目的ではなく、それを通して何を伝えたいか、気づいてほしいかの目的があり、目的を達成するための手段として企画するものであると理解しています。

『YMCAプログラム開発ガイドライン』には、YMCAプログラムの原理に7つの原則が挙げられています。①人を育んでいるか ②組織を育んでいるか ③地域を育んでいるか ④文化を創り出しているか ⑤新しさや主張を持っているか ⑥継続性があって、運動展開・拡張を行っているか ⑦ベネフィットがあるか・楽しいか。これらを実施の自己規定とし、事後評価の視点ともしています。

横浜YMCAでは多くの活動を行っています。 すべての活動が「横浜YMCA―私たちの使命」を実現することを目指し、「VISION2034」という中期ビジョンを活動の中に具現化しようとしています。

プログラムを通して、会員の皆様とともにより良い社会と未来を目指し、平和を育んでいく1年としたいと思います。今年もよろしくお願いいたします。

                               (総主事 佐竹  博)