相互の交流を深め東アジアの平和を作り出すことを目的に8月25日~29日の日程で第17回上海・光州・横浜 三都市YMCA会議が横浜で開催されました。
今回の三都市YMCA会議は横浜YMCAがホストとして開催し、上海YMCA、光州YMCAの理事や総主事、スタッフ、ユースが横浜に集いました。「ユースのメンタルヘルス」をテーマに、基調講演、フィールドトリップなどを行い、各都市の取り組みや課題などについて話し合いが行われました。
三都市YMCA会議に先行して8月25日~27日にて各都市のユースが集まり、三都市YMCAユースキャンプが行われました。上海YMCAから4名、光州YMCAから4名(うち引率1名)、横浜YMCAから5名のユースが富士山YMCAグローバル・エコ・ビレッジに集まり、2泊3日のキャンプを通して「ユースのメンタルヘルス」について考える時間になりました。特に2日目のワークショップでは東京医療保健大学医療保健学部教授の渡會睦子先生を講師にお招きし、「こころについて学ぼう 自分の人生を自分らしく生きるために」というテーマで自己肯定感や自分の人生、思春期のこころの変化などについて講義を聞いた後に、お互いの内面で良いところを背中に張った紙に書いていくという「ほめほめゲーム」を行いました。まだ出会って1日しか経っていないメンバーでしたが、お互いの内面でのいいところを積極的に書き合う姿が印象的でした。その他、仲を深めるためのレクリエーション、キャンドルファイヤーなどを行い、各都市のユースが言語の壁や文化の違いなどを乗り越え、次第に仲良くなっていく姿を見ることができました。
27日からはシニアとユースが三都市YMCA会議の会場であるナビオス横浜に集まりました。平和の鐘の音色から始まった開会礼拝では、各都市の言語を大切にメッセージや賛美がありました。オープニングセレモニーでは、各都市のYMCAからの挨拶、記念品贈呈、記念撮影などを行いました。午後の基調講演では、筑波大学人文社会系教授の土井隆義先生を招き、「若者の心の現在地」と題し、流動化する人間関係や時代の変化とともに変わる若者のこころ、生きづらさの要因の変容、不満と不安、不安を紛らわせる、忘れるために行われる若者の自傷行為の実態について学びました。基調講演のあとは各都市における若者の状況とYMCAのユースのメンタルヘルスへの取り組みについて発表がありました。
28日のフィールドトリップでは、横浜YMCAの歴史を振り返る機会として横浜海岸教会を訪問したほか、社会的養護を必要とする高校生に特化したファミリーホームさくらハウスを見学し、ユースに向き合う実践の場からともに学ぶ機会を持ちました。夜は歓送夕食会が行わられ、今回のテーマに関する学びをユースが発表をしました。
三都市YMCA会議とユースキャンプを通して、上海YMCA、光州YMCA、横浜YMCAの三都市のレイパーソン、総主事、スタッフ、ユースが集まるという時間が改めて貴重な機会であるということ、はなれていてもつながっているということを実感しました。
次回は2年後、光州YMCAでの開催です。今回の三都市YMCA会議で出会った皆さんと2年後また再会したいと思います!
国際・地域事業 油井・柳原