2024年6月1日土曜日

140 YEARS OF HISTORY Vol.3 はじめての会議や演説会 (1886年)

1886年3月26日発行の「基督教新聞」によると「此度横浜基督教青年会を設け去月第二土曜日夜之に就き始めて会議を開き其規則を討議し其役員を選挙し即ち会長には熊野雄七氏、幹事に片山郁氏、書記には中田辨吉氏、、会計には北島五郎右衛門氏、商議員には藤生金六、八木常太郎、和田肇の三氏当選せられたり。又本月第一土曜日の夜は始めて演説会催し半田(開会の主意を述べ且つ青年諸君に臨む)中田(宗教の効果)八木(奮起せよ発奮せよ青年諸君)藤生(青年諸君に告ぐ)伊橋(基督教神学の必要を論ず)の四氏交々演壇に上りて演述せられ其外に河村武彦、小幡傳明の二氏は青年会の設立を祝する文を朗読せられたり(編者考。「去月第二土曜の夜」とは明治十九年二月十三日に当たる。)」という記事があります。このことは横浜YMCAが1884年10月に出立して約1年有余るささやかな活動をつづけた後青年会の名実ともに生誕をする準備・胎動をつづけていたといえるとあります。翌20年になるとフェリス和英女学校教師の高根虎松(後の法学博士高根義人)の入会援助によって会はなお発展したといわれています。そして発足当初から行っていた外へ向かっての演説会(講演会)には3000人の聴衆を集めたといわれています。(参考「横浜YMCA百年史」)

演説会は開設当初から続けられ多くの市民が集まった(1910年代)