2022年2月10日木曜日

おいしいジュース

「ダイバーシティはフルーツのかご盛り、それぞれ個性のある果物が一緒に一つの器に収まっている状態。目指すところはミックスジュースのように、それぞれが混ざり合い個性を発揮しておいしい状態、それをダイバーシティ&インクルージョンとして目指す。」これは日本YMCA同盟が主催するハイレベルの管理職研修(54日間)に派遣した職員の修了発表にあった。1995年発刊の『横浜YMCA-私たちの使命 解説書』では同様の例えは「おいしいサラダ」だった。使命に対する想いの継承をうれしく思う。

修了レポートの先、目指すところは「多様な管理職の養成と輩出される職場風土、そして働き続けることのできる組織文化」だそうだ。子育てや介護との両立、国籍や文化、性自認、多様な職員がいるかご盛りだけで満足せずおいしい味を目指す目標を新年に得た。SDGs、健康経営、グッドバランスなど、公的な認証や認定をいただいてきている。これらの「盛り」をYMCAがどう活かしていくか、そして社会に啓発していく行動が必要だ。灯は掲げなければならない。よい働きが社会に広まり、多くの人が賛同し行動を共にしていくためにこれからも「盛り」続けていくと同時に、その一歩先を行くおいしい味の探求は続いていく。

今年のピンクシャツデーは2月23日。横浜YMCAでは、ピンクを身にまとう、ピンクに染める運動を拡げるだけでなく、問題意識を日常化させるために毎月最終水曜日に活動を続けてきた。しかし社会という「かご」にピンク色の果物も入れるために多くの人に知ってもらうことは重要だ。おいしい味の社会になるための第一歩として2月23日にピンクを身にまとい心をお寄せいただければ幸いである。

(総主事 佐竹 博)