2022年1月21日「子どものいじめの今を知る〜ネットいじめの実態と対応」というテーマのもと、ピンクシャツデー・スタッフ研修をオンラインで行い、41名のスタッフが参加しました。
ネットいじめの事例に対応してきた弁護士の和泉貴士さん、細川潔さん、田中健太郎さんを講師にお招きし、それぞれの専門分野から、どのようなネットいじめがあるのか、ネットいじめがあると分かった時の初期対応のポイントや、学校で対応すべきことの法的根拠など、学びを深める時を持ちました。
(参考:『弁護士によるネットいじめ対応マニュアルー学校トラブルを中心にー』講師による共著、2021年秋刊行。)
研修の中で印象的だったのは、ネットいじめは学校から帰った後も、安心できるはずの家にまでついてくるということ、また、ネットの世界に子どもがつながり出ていくことは、現実の世界で小さな子どもがひとりで外を歩き回るようなものだということです。現実の世界では、外に一歩でたら危険がたくさんあるということを理解しているため、大人が常に目を光らせていることがほとんどです。ネットの世界では、現実の世界に比べて子どもを守ってくれる大人の存在が圧倒的に少なく、子どもが無防備に危険にさらされているという意識が、子どもも大人も少ないのかもしれません。ネットゲームには年齢制限があっても守られず、本来の意図とは異なる方法でいじめとして悪用されることもあるということです。
こうした現実の中で、大人がネットの危険性を子どもにきちんと伝えることの大切さを学びました。
また、誹謗中傷など、実際の人間関係では面と向かって発言することは憚られますが、ネットでは相手の顔が見えないこともあり、容易に発言・発信してしまう傾向があります。その一つの投稿により、受け取った人がどんな気持ちになるか想像する力が大切だということと、リアルなコミュニケーションの中で問題解決できる力を小さなうちから身につけていくことが大切だとお話しいただきました。
#YMCAPINK #YMCAピンクシャツデー