2021年7月21日水曜日

国際事業委員会主催「世界が広がるおしゃべりカフェ」のご報告

7月17日、オンラインワークショップ「世界が広がるおしゃべりカフェ」を開催いたしました。

エプロン姿でゲストと参加者の皆さまをお迎えしたのは、カフェのマスター木下理仁さん。

オンラインではありますが、マスターとゲストのお二人はカフェの背景を揃えて、まるで同じ空間にいるようです!

ちなみに背景となったカフェは戸塚区にあるYMCAワークサポートセンターレザンです。ぜひ足を運んでみてください。

今回はおしゃべりタイムもあるので、まずはグループに分かれて自己紹介を行い、お互いの緊張も解けてきたところでゲストのご紹介とインタビューです。

お一人目のゲストは天野萌さんです。現在大学4年生で、かながわ外国人すまいサポートセンターで中国語スタッフをしています。

中国につながるご自身のルーツと、日本にやってきてからの経験を通して感じたことを率直に話してくださいました。

大学生になり、あーすフェスタへの参加をきっかけに出会った仲間たちと、「多文化共生」というキーワード。天野さんにとっては大きなターニングポイントとなったようです。

自分の周りには自分と同じような人しかいない、自分と違う人とは関わりたくないといって壁を作ってしまうのではなく、見た目からはわからないその人の持つ多様性に想像力を働かせ積極的に関わってほしい、アクションを起こしてほしいとメッセージをいただきました。


もうお一人のゲストであるスルンさんは、カンボジアから日本へ留学し、日本在住8年目になります。
同じアジアの国でも様々な違いがあると感じたエピソードや、日本留学中に他国からの留学生とともに過ごした多文化の生活について、また、就職してからも同じ企業の中でも部署によって風土が異なることなどをお話しいただきました。

スルンさんの目を通して気づいたいろんな「違い」と、その「違い=diversity」を楽しもうとするスルンさんの柔軟な考え方に、私たち一人ひとりのアイデンティティとは何かを考えるきっかけを与えていただいた気がします。

今回は、ユースからシニアの方まで幅広い参加がありました。おしゃべりタイムも毎回同じメンバーで行いましたので、その都度トークを深めることができたようです。

参加者の皆さまからは、「新しい視点からの気づきが多くありとても面白く、刺激になった。」「多文化共生に関わる経験を共有できる機会が増えていくことで、差別や偏見に対する意識というのは絶対に変わってくると思った。」「普段の生活では気づかないステレオタイプや日本の会社についてなど勉強することができてよかった。他の国のことをちゃんと知り、価値観を認め合うことが大切だと思った。」といった感想をいただきました。

あっという間に時間が経ち、おしゃべりカフェも閉店の時間となりました。
楽しいひとときに感謝しつつ、ご来店の記念撮影です。

またのご来店をお待ちしております!

(国際・地域事業 柳原絵里子)